コウトウシロシタセセリ

コウトウシロシタセセリ(紅頭白下挵、Tagiades trebellius)はチョウ目(鱗翅目)セセリチョウ科に属するチョウの一種。日本では南西諸島にのみ分布する。

コウトウシロシタセセリ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目 Lepidoptera
上科 : セセリチョウ上科 Hesperioidea
: セセリチョウ科 Hesperiidae
: Tagiades
: コウトウシロシタセセリ
T. trebellius 
学名
Tagiades trebellius
(Hopffer)
和名
コウトウシロシタセセリ
英名
The Trebellius Flat
亜種
  • T. t. martinus (Plotz)

概要 編集

和名の由来は日本統治時に紅頭嶼と呼ばれていた台湾南端部の蘭嶼に、シロシタは後翅肛角の大きな白斑に由来する。ダイミョウセセリと近縁で、静止時は翅を完全に開く。

幼虫の食草はヤマノイモ科のソメモノイモ・マルバトコロ。照葉樹林帯や山間部への結びつきが強く、市街地では見られない。

分布 編集

台湾・フィリピンスラウェシ島ニューギニアソロモン諸島を囲む東南アジア地域を中心に分布し、日本国内の分布地である石垣島西表島は分布域の北限に当たる。越態は不定で周年発生するが、とくに12月1月ごろに多い。

参考文献 編集

  • 牧林功解説、青山潤三写真『日本の蝶』成美堂出版〈ポケット図鑑〉、1994年。ISBN 4-415-08045-6 
  • 日本環境動物昆虫学会編 編『チョウの調べ方』今井長兵衛・石井実監修、日本文教出版 (大阪府)、1998年。ISBN 4938489112OCLC 170389984 

関連項目 編集