サーフ ブンガク カマクラ (完全版)

サーフ ブンガク カマクラ(完全版)』は、日本ロックバンドASIAN KUNG-FU GENERATIONの11thフルアルバム。2023年7月5日キューンレコードから発売。

サーフ ブンガク カマクラ(完全版)
ASIAN KUNG-FU GENERATIONスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロック
レーベル Ki/oon Records
ASIAN KUNG-FU GENERATION アルバム 年表
プラネットフォークス
2022年
サーフ ブンガク カマクラ(完全版)
2023年
『サーフ ブンガク カマクラ(完全版)』収録のシングル
テンプレートを表示

概要 編集

  • 前作『プラネットフォークス』から1年3ヶ月ぶりのリリース。2008年リリースのアルバム『サーフ ブンガク カマクラ』の続編となる。
  • 全曲の曲名に江ノ島電鉄の駅名が冠され、前作では全15駅中10駅が収録されていた。今作は15年の時を経て、残り5駅の新曲を新たに加え、当時の10曲も再録して収録。全15駅の楽曲を収録した本アルバムは、”完全版”と呼ぶにふさわしい作品となっている[1]。曲順も前作と異なり、実際の江ノ島電鉄の駅順(藤沢駅〜鎌倉駅)となっている。
  • 前作は最初から10曲くらいをイメージしており、駅名の問題(湘南海岸公園鎌倉高校前)や、作曲のイメージがしづらい(石上柳小路)駅は制作されなかった。今作では、湘南海岸公園駅は西方駅、鎌倉高校前駅は日坂駅という旧駅名が採用されている[2]
  • 前作は一発録りの収録だったが、今作はしっかりとしたスタジオワークでサウンドを作り込んでいる。後藤曰く「デモと本番みたいな関係性になるかもしれない」とのこと[2]
  • 追加収録5曲のうち、柳小路パラレルユニバース日坂ダウンヒルがシングルのC/Wとして先行リリースされていた。
  • 初回生産限定盤には、アジカンメンバーが楽曲の舞台となる地域を紹介する「サーフ ブンガク カマクラお散歩MAP」、作詞・作曲を手掛けた後藤による楽曲解説が同梱される[3]
  • 同年6月14日より、EP『サーフ ブンガク カマクラ(半カートン)』が先行配信。追加収録曲「石上ヒルズ」「柳小路パラレルユニバース」「西方コーストストーリー」「日坂ダウンヒル」「和田塚ワンダーズ」と、アジカンとも親交のあるバンド・CARAMELMANのカバー楽曲「湘南エレクトロ」の全6曲を収録。「湘南エレクトロ」は配信EPのみで聴くことができる[4]

収録曲 編集

  • 全作詞/全作曲:後藤正文、全編曲:ASIAN KUNG-FU GENERATION
#タイトル作詞作曲・編曲
1.藤沢ルーザー  
2.「石上ヒルズ」  
3.柳小路パラレルユニバース  
4.鵠沼サーフ  
5.「西方コーストストーリー」  
6.江ノ島エスカー  
7.「腰越クライベイビー」  
8.日坂ダウンヒル  
9.「七里ヶ浜スカイウォーク」  
10.「稲村ヶ崎ジェーン」  
11.「極楽寺ハートブレイク」  
12.「長谷サンズ」  
13.由比ヶ浜カイト  
14.「和田塚ワンダーズ」  
15.「鎌倉グッドバイ」  

楽曲について 編集

1.「藤沢ルーザー」
2.「石上ヒルズ」
新曲。後藤曰く、「ビバリーヒルズ」みたいに「イシガミヒルズ」と言ってみたかっただけの、ダジャレで作られた曲[2]
3.「柳小路パラレルユニバース」
出町柳パラレルユニバース』C/W。
4.「鵠沼サーフ」
5.「西方コーストストーリー」
新曲。後藤曰く「チャコじゃない海岸物語」。サウンドはティーンエイジ・ファンクラブみたいなイメージで作ったとのこと[2]
MVが制作され、6月16日よりオフィシャルYouTubeチャンネルで公開。俳優の見津賢と祷キララが出演し、制作はフィルムディレクターのイバナオトが手がけた[5]
コーストストーリーは和訳すると「海岸物語」であり、サザンオールスターズの『チャコの海岸物語』のオマージュである。歌詞には「チャコ」「ミーコ」「ピーナッツ」「烏帽子岩」など、同作のフレーズが登場する。
6.「江ノ島エスカー」
アルバム発売日の7月5日にMVが公開。「西方コーストストーリー」の続編となり、同じくフィルムディレクターのイバナオトが手がけ、俳優の見津賢と祷キララが出演している[6]
今作のリードトラックであり、原曲の若さに対して、「大人っぽい江の島エスカー」と評している[2]
7.「腰越クライベイビー」
8.「日坂ダウンヒル」
宿縁』C/W。山田曰く、サウンド面で今作の基準となっている曲[2]
9.「七里ヶ浜スカイウォーク」
再録された楽曲では唯一、原曲から歌詞が変更されている[7]
10.「稲村ヶ崎ジェーン」
原曲と違い、一部喜多のソロパートがある。
11.「極楽寺ハートブレイク」
12.「長谷サンズ」
13.「由比ヶ浜カイト」
14.「和田塚ワンダーズ」
新曲。メンバー曰く「色々経てきたからこそ作れた、今っぽい曲」[2]
15.「鎌倉グッドバイ」

演奏 編集

脚注 編集

  1. ^ ASIAN KUNG-FU GENERATION | 「サーフ ブンガク カマクラ(完全版)」”. ASIAN KUNG-FU GENERATION | 「サーフ ブンガク カマクラ(完全版)」. 2023年6月14日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g ASIAN KUNG-FU GENERATION、傑作『サーフ ブンガク カマクラ』を完全版としてリリース。作品を取り巻く思いと15年を経てわかったこと”. THE FIRST TIMES (2023年7月6日). 2023年7月7日閲覧。
  3. ^ ニュー・アルバム「サーフ ブンガク カマクラ(完全版)」7月5日(水)に発売決定! | ASIAN KUNG-FU GENERATION | ソニーミュージックオフィシャルサイト”. ASIAN KUNG-FU GENERATION | Sony Music. 2023年6月16日閲覧。
  4. ^ Inc, Natasha. “アジカン「サーフ ブンガク カマクラ」完全版の“半カートン”を先行配信”. 音楽ナタリー. 2023年6月14日閲覧。
  5. ^ Inc, Natasha. “アジカン「サーフ ブンガク カマクラ(完全版)」より新曲「西方コーストストーリー」MVを今夜公開(動画あり)”. 音楽ナタリー. 2023年6月16日閲覧。
  6. ^ Inc, Natasha. “アジカン「江ノ島エスカー」MVをアルバム発売日に公開、新江ノ島水族館からインスタライブも”. 音楽ナタリー. 2023年7月5日閲覧。
  7. ^ ASIAN KUNG-FU GENERATION、15年を経て辿り着いた完全版『サーフ ブンガク カマクラ』 バンドとしての変化と手応え”. REAL SOUND. 2024年2月18日閲覧。