シクロヘキサデカノリド

シクロヘキサデカノリド: Cyclohexadecanolide)は、C16H30O2で表される大環状合成ムスクの一種である。

シクロヘキサデカノリド
Cyclohexadecanolide[1]
識別情報
CAS登録番号 109-29-5
特性
化学式 C16H30O2
モル質量 254.41 g mol−1
外観 白色の結晶
匂い ムスク香
融点

34-36℃

沸点

294 °C, 567 K, 561 °F

への溶解度 不溶
有機溶媒への溶解度 アルコール、油に可溶
危険性
引火点 >100℃
半数致死量 LD50 >5g/kg(ラット経口、ウサギ経皮)
関連する物質
関連する大環状ムスク ムスコン
シクロヘキサデカノン
シクロペンタデカノリド
アンブレットリド
関連物質 シクロヘキサデカン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

合成

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5-シクロヘキサデセノンまたは8-シクロヘキサデセノンを水素化して得たシクロヘキサデカノンバイヤー・ビリガー酸化することにより、得られる。シクロヘキサノン過酸化物三量体光分解する方法も研究されたが、この方法では反応経路が短い半面、爆発の危険を伴う[1]

用途

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調合香料の保留剤として使用される[1]

脚注

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  1. ^ a b c 『合成香料 化学と商品知識』

参考文献

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  • 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、1996年、403-404頁。ISBN 4-87326-206-2