シロハラクイナ(白腹水鶏、学名:Amaurornis phoenicurus)はツル目クイナ科に分類される鳥類の一種である。

シロハラクイナ
シロハラクイナ Amaurornis phoenicurus
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
: クイナ科 Rallidae
: シロハラクイナ属 Amaurornis
: シロハラクイナ
A. phoenicurus
学名
Amaurornis phoenicurus
(Pennant, 1769)
和名
シロハラクイナ
英名
White-Breasted Waterhen

分布

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インドから東南アジア中国南部にかけて留鳥として分布する。

日本では沖縄県留鳥として分布する他、日本の各地で時々記録され、繁殖の記録も複数ある。鹿児島県串木野市では1981年5月に成長1羽が確認されている[1]。その後、1982年には2番、4羽が観察され、ヒナ3~4羽が確認されたほか、8月にはヒナ4羽、9月には孵化後、間もないと思われるヒナ3羽が確認されている[1]。また、高知県でも1983年5月、オス1羽が記録されている[2]など、近年分布を北に広げつつある。

形態

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全長約32cm。成鳥は額から顔、腹にかけてが白色でよく目立つ。頭頂部から体の上面は、やや光沢のある褐色がかった黒色。下尾筒は茶色。嘴は黄色で、基部は赤い。幼鳥は体の上面の褐色味が強く、光沢がない。

生態

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河川、湿地、水田、マングローブ林に生息するが、山間部の草地でも見られることがある。

繁殖期はつがいで生活する。縄張りを持ち、他の個体が侵入すると「クォ クォ」と鳴きながら威嚇し、頭を前に伸ばしながら追い払う。

低木や丈の高い草の上に、枯れ草を積んで皿状の巣を作り4-8卵を産む。繁殖期は沖縄では2-10月と長く、個体によっては1年に3回繁殖を行うものもある。

脚注

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  1. ^ a b 田中正一「九州でのシロハラクイナの繁殖初記録」『Strix』2巻、日本野鳥の会、1983年、112-113頁
  2. ^ 澤田佳長「高知県におけるシロハラクイナの初記録」『Strix』2巻、日本野鳥の会、1983年、113-114頁

参考文献

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  • 真木広造他 『日本の野鳥590』 平凡社
  • 高野伸二他 『山渓カラーガイド 日本の野鳥』、山と渓谷社


関連項目

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