ジェラルド・ウォーレスGerald Jermaine Wallace,1982年7月23日 - )はアメリカ合衆国アラバマ州シラコーガ出身のバスケットボール選手。NBAシャーロット・ボブキャッツなどに所属していた。ポジションはスモールフォワード。身長201cm、体重101kg。

ジェラルド・ウォーレス
Gerald Wallace
ニュージャージー・ネッツ時代のウォーレス(2012年)
引退
ポジション SF/PF
基本情報
愛称 G-Force
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1982-07-23) 1982年7月23日(41歳)
出身地 アラバマ州シラコーガ
身長(現役時) 201cm (6 ft 7 in)
体重(現役時) 101kg (223 lb)
ウィングスパン(現役時) 213cm  (7 ft 0 in)
キャリア情報
出身 アラバマ大学
ドラフト 2001年 25位
選手経歴
2001-2004
2004-2011
2011-2012
2012
2012-2013
2013-2015
サクラメント・キングス
シャーロット・ボブキャッツ
ポートランド・トレイルブレイザーズ
ニュージャージー・ネッツ
ブルックリン・ネッツ
ボストン・セルティックス
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

経歴 編集

学生時代 編集

高校時代は全米の優秀な選手が結集するマクドナルド・オールアメリカン・チームに選出された。卒業後はアラバマ大学に進学。1年生のとき、NCAAで同大学が所属するサウスイースタン・カンファレンス(SEC)の優秀1年生チームにも選出されている。ウォレスは2年生に進級することなくNBAのアーリーエントリーを宣言し、プロ入りを表明した。

NBA 編集

2001年のNBAドラフトでは、サクラメント・キングスから全体25位指名を受けた。以降3シーズンはキングスで選手生活を送ることになるが、度重なる怪我はもとより、選手層が厚かった当時のキングスでは満足な出場時間を得ることはできなかった。ウォレスの身体能力は関係者やNBAファンの多くが認めるところではあったが、自身はそれを発揮することはなかった。

2004年、NBAに新チームであるシャーロット・ボブキャッツが誕生。ウォレスはキングスにプロテクトされず、そのままボブキャッツにエクスパンション・ドラフトの指名を受けて移籍が決定した[1]。チーム初年度の2004-05シーズンは70試合に出場し、内68試合で先発を務めた。キングスでは平均10分前後だった出場時間が、平均30分に急上昇。素質は開花し、前年までの成績を遥かに上回る活躍をみせた。

2005-06シーズンは序盤にチームの要だったエメカ・オカフォーが大怪我で戦線離脱。以降、ウォレスはチームの得点源として活躍し、平均15.2得点というチームトップの成績を残した。また、この年は前年よりもディフェンスが強化され、スティールは平均2.5個でリーグ1位を記録。リバウンドブロックショットにおいてもスモールフォワードの選手の中では上位であり、特に目立った成績を残した。

2009-10シーズンはエースとしてチーム2位の平均18得点、チームトップの平均10.0リバウンドを記録。ボブキャッツのプレーオフ初進出に大きく貢献した。

2011年2月、ポートランド・トレイルブレイザーズに移籍した[2]

2012年3月、ニュージャージー・ネッツに移籍[3]

2013年7月12日、ボストン・セルティックスに移籍。

2015年7月7日、デビッド・リーとの交換でゴールデンステート・ウォリアーズに放出された後、7月31日、ジェイソン・トンプソンとの交換で、フィラデルフィア・76ersに放出され[4]、9月30日に解雇された。

個人成績 編集

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  リーグリーダー

レギュラーシーズン 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2001–02 SAC 54 1 8.0 .429 .000 .500 1.7 .5 .4 .1 3.2
2002–03 SAC 47 7 12.1 .492 .250 .527 2.7 .5 .5 .3 4.7
2003–04 SAC 37 1 9.1 .360 .000 .458 2.0 .5 .4 .4 2.0
2004–05 CHA 70 68 30.7 .449 .274 .661 5.5 2.0 1.7 1.3 11.1
2005–06 CHA 55 52 34.5 .538 .280 .614 7.5 1.6 2.5* 2.1 15.2
2006–07 CHA 72 71 36.7 .502 .325 .691 7.2 2.6 2.0 1.0 18.1
2007–08 CHA 62 59 38.3 .449 .321 .731 6.0 3.5 2.1 .9 19.4
2008–09 CHA 71 71 37.6 .480 .298 .804 7.8 2.7 1.7 .9 16.6
2009–10 CHA 76 76 41.0 .484 .371 .776 10.0 2.1 1.5 1.1 18.2
2010–11 CHA 48 48 39.0 .433 .330 .739 8.2 2.4 1.2 1.0 15.6
2010–11 POR 23 15 35.7 .498 .338 .767 7.6 2.5 2.0 .7 15.8
2011–12 POR 42 42 35.8 .472 .265 .776 6.6 2.7 1.5 .6 13.3
2011–12 NJN 16 16 35.8 .416 .385 .859 6.8 3.1 1.4 .7 15.2
2012–13 BKN 69 69 30.1 .397 .282 .637 4.6 2.6 1.4 .7 7.7
2013–14 BOS 58 16 24.4 .504 .297 .465 3.7 2.5 1.3 .2 5.1
2014–15 BOS 32 0 8.9 .412 .333 .400 1.8 .3 .5 .1 1.1
Career 832 611 29.7 .469 .312 .709 5.8 2.1 1.4 .8 11.9
All-Star 1 0 15.0 .333 .000 .000 3.0 1.0 .0 .0 2.0

プレーオフ 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2002 SAC 5 0 2.8 .000 .000 1.000 .2 .2 .0 .2 .8
2003 SAC 7 0 2.6 .400 .000 1.000 .7 .0 .0 .1 .9
2004 SAC 3 0 6.7 .500 .000 .500 .7 .3 .3 .3 2.3
2010 CHA 4 4 41.0 .477 .455 .657 9.0 2.3 1.3 1.5 17.5
2011 POR 6 6 37.7 .448 .176 .875 9.2 2.8 1.3 .5 15.2
2013 BKN 7 7 34.7 .463 .379 .550 4.0 2.4 1.1 .7 12.0
2015 BOS 1 0 4.0 .000 .000 .000 1.0 .0 .0 .0 .0
Career 33 17 20.9 .455 .333 .726 3.9 1.4 .7 .5 7.9

プレイスタイル 編集

非常に身体能力が高いスモールフォワードである。オフェンスとディフェンスの両面において、特にローポスト(ゴール付近)に強い。跳躍力があるためにダンクシュートやブロックを得意にしており、またスピードもありスティールを多く記録する。ローポストに切り込んでのレイアップシュート、ダンクシュートが多く、逆に弱点はジャンプシュートでありどちらかと言えばプレースタイルはパワーフォワードに近い。故障がちな一面もあり、近年は衰えを隠せない状態が 続いている。

脚注 編集

  1. ^ Few veterans chosen by Charlotte”. ESPN (2004年6月23日). 2012年3月20日閲覧。
  2. ^ Gerald Wallace traded to Blazers”. ESPN (2011年2月24日). 2012年3月20日閲覧。
  3. ^ ブレイザーズ大改革!! マクミランHC解任、ドラ1位G.オデン、G.ウォーレスら放出”. WOWOW (2012年3月16日). 2012年3月20日閲覧。
  4. ^ Warriors Acquire Jason Thompson from Philadelphia in Exchange for Gerald Wallace”. NBA.com (2015年7月31日). 2015年8月1日閲覧。

外部リンク 編集