ジョン・キャンベル (第9代アーガイル公爵)

イギリスの貴族、政治家

第9代アーガイル公爵ジョン・ジョージ・エドワード・ヘンリー・ダグラス・サザーランド・キャンベル: John George Edward Henry Douglas Sutherland Campbell, 9th Duke of Argyll1845年8月6日 - 1914年5月2日)は、イギリスの貴族。ガーター勲章勲爵士(KG)、シッスル勲章勲爵士(KT)、聖マイケル・聖ジョージ勲章ナイト・グランド・クロス勲爵士(GCMG)、ロイヤル・ヴィクトリア勲章ナイト・グランド・クロス勲爵士(GCVO)、Volunteer Officers' Decoration受章者(VD)、枢密顧問官(PC)。イギリス王女ルイーズの夫としても知られる。

第9代アーガイル公爵
ジョン・キャンベル
John Campbell, 9th Duke of Argyll
9代アーガイル公
生年月日 1845年8月6日
出生地 イギリスの旗 イギリスロンドン
没年月日 1914年5月2日 (満68歳没)
死没地 イギリスの旗 イギリスワイト島カウズ
出身校 ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ
セント・アンドルーズ大学
所属政党 自由党自由統一党
称号 ガーター勲章勲爵士 (KG)
アザミ勲章勲爵士 (KT)
聖マイケル・聖ジョージ勲章一等勲爵士 (GCMG)
ロイヤル・ヴィクトリア勲章一等勲爵士 (GCVO)
Volunteer Officers' Decoration受章者 (VD)
枢密顧問官 (PC)
配偶者 ルイーズ王女
親族 第8代アーガイル公爵 (父)

在任期間 1878年11月25日 - 1883年10月23日
国王 ヴィクトリア
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出生から父親が第8代アーガイル公爵となる1847年までは「キャンベル伯爵(Earl of Campbell)」の、1847年から自身が襲爵する1900年までは「ローン侯爵(Marquess of Lorne)」の儀礼称号を称した。

経歴 編集

第7代アーガイル公爵ジョン・キャンベルの長男ローン侯爵ジョージと第2代サザーランド公爵ジョージ・サザーランド=ルーソン=ゴアの娘エリザベスの間に長男として生まれる。1847年に父親が第8代アーガイル公爵となり、公爵位の次代の継承者として「ローン侯爵」の儀礼称号を帯びた。

エディンバラ・アカデミーイートン・カレッジを経てセント・アンドルーズ大学ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ[1]で教育を受ける。また並行してナショナル・アート・トレーニング・スクール(後のロイヤル・カレッジ・オブ・アート)でも学ぶ。

1868年から1878年まで、アーガイルシャー州選挙区選出の自由党所属庶民院議員。

1871年3月21日ヴィクトリア女王と王配アルバートの四女であるルイーズ王女ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で結婚した。イギリスにおいて国王の子が臣下と結婚するのは、1515年のメアリー・テューダーと初代サフォーク公爵チャールズ・ブランドン以来であった。

1878年に首相ベンジャミン・ディズレーリによってカナダの総督に任命され、オタワへ赴任。総督としての彼の最大の功績は文化に対してのもので、カナダ王立協会王立カナダ芸術院カナダ国立美術館を設立した。1883年に退任し、帰国。

1895年イギリス総選挙ではマンチェスター南部選挙区から当選し、襲爵して貴族院に移る1900年まで自由統一党所属の庶民院議員を務めた。また1892年から死去する1914年まで、ウィンザー城管理長官(Constable and Governor of Windsor Castle)でもあった。

1914年5月2日肺炎のため死去。爵位は甥のナイアル・キャンベル卿が相続した。

家族 編集

妻のルイーズとの間に子供はなかった。夫妻はともに芸術愛好家であったが別居することが多く、アーガイルは両性愛者なのではないかなどという噂も流れた。

出典 編集

  1. ^ "Campbell, John Douglas Sutherland, Marquess of Lorne. (CMBL863JD)". A Cambridge Alumni Database (英語). University of Cambridge.

外部リンク 編集

官職
先代
初代ダファリン伯爵
カナダ総督
第4代: 1878年 – 1883年
次代
第5代ランズダウン侯爵
名誉職
先代
ヴィクトル・フォン・ホーエンローエ=ランゲンブルク英語版
ウィンザー城管理長官及び総督英語版
1892年 – 1914年
次代
初代ケンブリッジ侯爵
スコットランドの爵位
先代
ジョージ・キャンベル
アーガイル公爵
第9代: 1900年 – 1914年
次代
ナイアル・キャンベル