ジョージ・クリントン (ミュージシャン)

ジョージ・クリントンGeorge Clinton1941年7月22日 - )は、アメリカミュージシャンである。ジェームス・ブラウンファンク・ミュージックの継承者とされている。

ジョージ・クリントン
George Clinton
ジョージ・クリントン(2007年)
基本情報
出生名 George Edward Clinton
生誕 (1941-07-22) 1941年7月22日(82歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ノース・カロライナ州 カナポリス
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニュー・ジャージー州 プレインフィールド
ジャンル ファンクR&Bソウル
職業 歌手、シンガーソングライタープロデューサー
担当楽器 ボーカルキーボード
活動期間 1960年代 -
レーベル キャピトル
ペイズリー・パーク/ワーナー・ブラザース・レコード
ソニー550ミュージック/エピック
C Kunspyruhzy
シャナキー
共同作業者 パーラメント
ファンカデリック
公式サイト www.georgeclinton.com

経歴 編集

ノースカロライナ州に生まれ、ニュージャージー州で育つ。現在はフロリダ州に住んでいる。元は理容師であった(実家が理容店)。クリントンは、床屋で仲間たちとドゥーワップ・グループを結成し、それがやがてパーラメンツとしてデビューするきっかけとなった。クリントンはPファンクの創始者として、パーラメントファンカデリック[1]を率いる他、数多くの独創的なファンクの楽曲を発表した。ジェームス・ブラウンスライ・ストーンと共にファンクの代表的なミュージシャンとされ、ファンクを継承・発展させた功績が認められている。また、奇抜なファッションでも知られた。

コミック中心のペドロ・ベル作のレコード・ジャケットや、ステージにおける派手な演出と、ユニークな歌詞が特徴である。また、黒人観客中心のコンサートで、メンバー達はオムツ姿や髭だらけの女装姿(ウェディングドレス等)で登場したりもする。過去に40作以上の楽曲がソウル・チャートで好調なチャート・アクションを示し、3作のプラチナ・アルバムを獲得している。特に、パーラメントの「ギブ・アップ・ザ・ファンク」はポップチャートでも15位[2]、「フラッシュ・ライト」はポップチャート16位まで上昇し、白人層にも受け入れられた。1978年には「ワン・ネイション・アンダー・ザ・グループ」がソウル・チャートでヒットした[3]。1980年代以降も、他の多くの黒人ミュージシャンに影響を与え続け、Pファンクがヒップホップサンプリングされる現象が見られた。

ディスコグラフィ 編集

スタジオ・アルバム 編集

  • 『コンピューター・ゲームス』 - Computer Games (1982年、Capitol)
  • 『ユー・シュドゥント・ナフ・ビット・フィッシュ』 - You Shouldn't-Nuf Bit Fish (1983年、Warner Bros.)
  • Some of My Best Jokes Are Friends (1985年、Capitol)
  • R&B Skeletons in the Closet (1986年、Capitol)
  • 『シンデレラ・セオリー』 - The Cinderella Theory (1989年、Paisley Park)
  • 『ヘイ・マン・スメル・マイ・フィンガー』 - Hey Man, Smell My Finger (1993年、Paisley Park)
  • 『ドープ・ドッグズ』 - Dope Dogs (1993年、XYZ)
  • 『スペースシップ・コネクション』 - T.A.P.O.A.F.O.M. (1996年、Sony 550 Music)
  • How Late Do U Have 2BB4UR Absent? (2005年、The C Kunspyruhzy)
  • George Clinton and His Gangsters of Love (2008年、Shanachie)

ライブ・アルバム 編集

  • Live at the Beverly Theater (1990年、Westbound)
  • Mothership Connection Newberg Session (1995年、P-Vine)
  • 500,000 Kilowatts of P-Funk Power (Live) (2004年、Fruit Tree)
  • Take It To The Stage (Live) (2006年、Music Avenue)
  • P-Funk Live at Metropolis (2015年、Metropolis)

ファミリー・シリーズ・アルバム 編集

  • Go Fer Yer Funk (1992年、Nocturne)
  • 『プラッシュ・ファンク』 - Plush Funk (1992年、Nocturne)
  • 『P・イズ・ザ・ファンク』 - P Is the Funk (1993年、Nocturne)
  • 『テスティング・ポジティヴ・4・ザ・ファンク』 - Testing Positive 4 the Funk (1993年、AEM)
  • A Fifth of Funk (1993年、AEM)
  • The Best (compilation) (1995年、P-Vine)

脚注 編集

  1. ^ ファンカデリック 2023年2月18日閲覧
  2. ^ レコード・コレクターズ増刊 Soul&Funk p.270
  3. ^ レコード・コレクターズ増刊 Soul&Funk p.275

自伝 編集

  • ジョージ・クリントン; ベン・グリーンマン英語版 著、押野素子 訳『ファンクはつらいよ ジョージ・クリントン自伝』DU BOOKS、2020年。ISBN 978-4-907583-50-7 (原書 Clinton, George; Greenman, Ben, Brothas Be, Yo Like George, Ain't That Funkin' Kinda Hard on You?, Atria Books, ISBN 978-1-4767-5107-8 

関連項目 編集

外部リンク 編集