ジロ・デ・イタリア2024

イタリアで行われる自転車のステージレース

ジロ・デ・イタリア2024ジロ・デ・イタリアの第107回目の大会。2024年5月4日から5月26日までの日程で開催された。

ジロ・デ・イタリア2024
レース詳細
コース107. ジロ・デ・イタリア
競技UCIワールドツアー2024 2.UWT
ステージ21
日付2024年05月04日 – 26日
距離3,317.2 キロメートル
距離ITA イタリア
スタートヴェナリーア・レアーレ
ゴールローマ
チーム22
参加人数176
完走人数142
平均速度41.865 キロメートル毎時
獲得標高44650 m
結果
優勝SLO タデイ・ポガチャル (UAE Team Emirates)
準優勝COL ダニエル・フェリペ・マルティネス (Bora-Hansgrohe)
3位GBR ゲラント・トーマス (Ineos Grenadiers)
ポイント賞ITA ジョナサン・ミラン (Lidl-Trek)
山岳賞SLO タデイ・ポガチャル (UAE Team Emirates)
新人賞ITA アントニオ・ティベーリ (Bahrain Victorious)
敢闘賞FRA ジュリアン・アラフィリップ (Soudal Quick-Step)
中間スプリント賞ITA アンドレア・ピエトロボン (Polti Kometa)
大逃げ賞ITA アンドレア・ピエトロボン (Polti Kometa)
チームFRA Decathlon-AG2R La Mondiale
◀20232025
ドキュメンテーション

出場チーム

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ワールドチーム (18)プロチーム (4)

エントリーリスト

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注釈:

  • DNS-N: 第"N"ステージで、出走しなかった(Did Not Start)
  • DNF-N: 第"N"ステージで、ゴールしなかった(Did Not Finish)
  • OTL-N: 第"N"ステージで、制限時間を超過した(Over the Time Limit)
  • DSQ-N: 第"N"ステージで、失格となった(Disqualified)

日程

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ステージ開催日コースtype距離 (km)獲得標高ステージ勝者全体リーダー
1  05月04日ヴェナリーア・レアーレトリノ
 
丘陵ステージ
1401850 m  ジョナタン・ナルバエス    ジョナタン・ナルバエス  
2  05月05日サン・フランチェスコ・アル・カンポサントゥアリオ・ディ・オローパイタリア語版英語版
 
中間ステージ
1612300 m  タデイ・ポガチャル    タデイ・ポガチャル  
3  05月06日ノヴァーラフォッサーノ
 
平坦ステージ
166750 m  ティム・メルリール    タデイ・ポガチャル  
4  05月07日アックイ・テルメアンドーラ
 
丘陵ステージ
1901700 m  ジョナサン・ミラン    タデイ・ポガチャル  
5  05月08日ジェノヴァルッカ
 
丘陵ステージ
1781700 m  バンジャマン・トマ    タデイ・ポガチャル  
6  05月09日ヴィアレッジョラポラーノ・テルメ
 
丘陵ステージ
1801900 m  ペラヨ・サンチェス    タデイ・ポガチャル  
7  05月10日フォリーニョペルージャ
 
個人タイムトライアルステージ
40.6400 m  タデイ・ポガチャル    タデイ・ポガチャル  
8  05月11日スポレートプラティ・ディ・ティヴォイタリア語版英語版
 
山岳ステージ
1523850 m  タデイ・ポガチャル    タデイ・ポガチャル  
9  05月12日アヴェッツァーノナポリ
 
平坦ステージ
2141300 m  オラフ・コーイ    タデイ・ポガチャル  
05月13日休息日
 
Jour de repos
10  05月14日ポンペイクザーノ・ムトリ
 
山岳ステージ
1422850 m  ヴァランタン・パレパントル    タデイ・ポガチャル  
11  05月15日フォイアーノ・ディ・ヴァル・フォルトーレフランカヴィッラ・アル・マーレ
 
平坦ステージ
2071850 m  ジョナサン・ミラン    タデイ・ポガチャル  
12  05月16日マルティンシクーロファーノ
 
丘陵ステージ
1932100 m  ジュリアン・アラフィリップ    タデイ・ポガチャル  
13  05月17日リッチョーネチェント
 
平坦ステージ
179150 m  ジョナサン・ミラン    タデイ・ポガチャル  
14  05月18日カスティリオーネ・デッレ・スティヴィエーレデゼンツァーノ・デル・ガルダ
 
個人タイムトライアルステージ
31.2100 m  フィリッポ・ガンナ    タデイ・ポガチャル  
15  05月19日マネルバ・デル・ガルダリヴィーニョ
 
山岳ステージ
2225400 m  タデイ・ポガチャル    タデイ・ポガチャル  
05月20日休息日
 
Jour de repos
16  05月21日ラーザサンタ・クリスティーナ・ヴァルガルデーナ
 
山岳ステージ
118.42151 m  タデイ・ポガチャル    タデイ・ポガチャル  
17  05月22日セルヴァ・ディ・ヴァル・ガルデーナブロコン峠イタリア語版英語版
 
山岳ステージ
1594200 m  ゲオルク・シュタインハウザー    タデイ・ポガチャル  
18  05月23日フィエーラ・ディ・プリミエーロパドヴァ
 
平坦ステージ
178550 m  ティム・メルリール    タデイ・ポガチャル  
19  05月24日モルテリアーノサッパーダ
 
中間ステージ
1572850 m  アンドレア・ヴェンドラーメ    タデイ・ポガチャル  
20  05月25日アルパゴバッサーノ・デル・グラッパ
 
山岳ステージ
1844200 m  タデイ・ポガチャル    タデイ・ポガチャル  
21  05月26日ローマローマ
 
平坦ステージ
125300 m  ティム・メルリール    タデイ・ポガチャル  

各賞の変遷

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ステージ 区間勝者 総合首位

マリア・ローザ
 

ポイント賞

マリア・チクラミーノ
 

山岳賞

マリア・アッズーラ
 

ヤングライダー賞

マリア・ビアンカ
 

中間スプリント賞 インテルジロ賞
 
大逃げ賞

FUGA

敢闘賞
 
チーム総合首位

スーパー・チーム

1 ジョナタン・ナルバエス ジョナタン・ナルバエス ジョナタン・ナルバエス リリアン・カルメジャーヌ アレックス・ボーダン英語版 ダミアーノ・カルーゾ リリアン・カルメジャーヌ リリアン・カルメジャーヌ アマヌエル・ゲブレイグザビエル英語版 イネオス・グレナディアーズ
2 タデイ・ポガチャル タデイ・ポガチャル フィリッポ・フィオレッリ英語版 タデイ・ポガチャル キアン・アイデブルックス英語版 アンドレア・ピッコロ英語版 フィリッポ・フィオレッリ英語版 フィリッポ・フィオレッリ英語版 アンドレア・ピッコロ英語版 ボーラ=ハンスグローエ
3 ティム・メルリール英語版 ティム・メルリール英語版 フィリッポ・フィオレッリ英語版 フィリッポ・フィオレッリ英語版
4 ジョナサン・ミラン ジョナサン・ミラン リリアン・カルメジャーヌ リリアン・カルメジャーヌ フランシスコ・ムニョス英語版 イネオス・グレナディアーズ
5 バンジャミン・トマ英語版 マッティア・バイス英語版
6 ペラヨ・サンチェス英語版 フィリッポ・フィオレッリ英語版 ジュリアン・アラフィリップ
7 タデイ・ポガチャル ルーク・フラップ英語版 -
8 タデイ・ポガチャル キアン・アイデブルックス英語版 ロマン・バルデ デカトロン・AG2R・ラ・モンディアル
9 オラフ・コーイ英語版 カーデン・グローヴス英語版 アンドレア・ピエトロボン英語版 ミルコ・マエストリ英語版
10 ヴァランタン・パレ=パントル英語版 フィリッポ・フィオレッリ英語版 ヤン・トラトニク
11 ジョナサン・ミラン アントニオ・ティベーリ英語版 エドアルド・アッフィニ英語版
12 ジュリアン・アラフィリップ ジュリアン・アラフィリップ ジュリアン・アラフィリップ
13 ジョナサン・ミラン アンドレア・ピエトロボン英語版 アンドレア・ピエトロボン英語版
14 フィリッポ・ガンナ - イネオス・グレナディアーズ
15 タデイ・ポガチャル ナイロ・キンタナ
16 タデイ・ポガチャル ジュリアン・アラフィリップ デカトロン・AG2R・ラ・モンディアル
17 ゲオルク・シュタインハウザー英語版 ナイロ・キンタナ
18 ティム・メルリール英語版 ミルコ・マエストリ英語版
19 アンドレア・ヴェンドラーメ英語版 ジュリアン・アラフィリップ ジュリアン・アラフィリップ
20 タデイ・ポガチャル アンドレア・ピエトロボン英語版 ジュリオ・ペリツァーリ英語版
21 ティム・メルリール英語版 エウェン・コステュー英語版
最終成績 タデイ・ポガチャル ジョナサン・ミラン タデイ・ポガチャル アントニオ・ティベーリ英語版 アンドレア・ピエトロボン英語版 フィリッポ・フィオレッリ英語版 アンドレア・ピエトロボン英語版 ジュリアン・アラフィリップ デカトロン・AG2R・ラ・モンディアル

レース概要

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第1ステージ - 5月4日(土)

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2024年最初のグランツールは、イタリア北西部ピエモンテ州で開幕。序盤から6名の逃げ集団が形成され、リリアン・カルメジャーヌ(アンテルマルシェ・ワンティ)がマッダレーナ峠まで逃げ続け、初日のマリア・アッズーラを獲得。UAEチーム・エミレーツの高速牽引により、テイメン・アレンスマン(イネオス・グレナデイアーズ)、ロマン・バルデ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)は初日から遅れてしまう。マッダレーナ峠の下りで集団から7人の追走グループが生まれ、先頭に追い付くも、山岳賞のカテゴリーが付いていないサン・ヴィートの急峻な丘でタディ・ポガチャル(UAE・チームエミレーツ)がアタック。ジョナタン・ナルバエス(イネオス・グレナデイアーズ)のみが追従し、2人が先頭に立つ。下りでマキシミリアン・シャフマン(ボーラ=ハンスグローエ)が追いつき、3選手でスプリントとなり、ジョナタン・ナルバエスが初日のステージ勝利を飾り、初日のマリア・ローザを手にした。[1][2]

第2ステージ - 5月5日(日)

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第2ステージは序盤、5人の逃げ集団が形成される。そこからアンドレア・ピッコロ(EFエデュケーション・イージーポスト)がアタックし単独先頭となる。集団では、タディ・ポガチャルがバンクでチームカーを呼んだあとに転倒するアクシデントもあったが、集団に復帰。ポガチャルが集団に復帰後、メイン集団はUAE・チームエミレーツが牽引し、残り6.5km地点でピッコロを吸収。ゴールまで残り4.5kmとなった地点で、ポガチャルがアタック。ベン・オコーナー(デカトロン。AG2R・ラ・モンディアル)が反応するも引き離され、ポガチャルが単独で独走し、そのままフィニッシュ。ポガチャルは第2ステージでマリア・ローザを手にするとともに、グランツール全ての区間勝利を達成した。[3][4]

第3ステージ - 5月6日(月)

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第3ステージは静かな序盤から始まり、4級山岳の手前でリリアン・カルメジャーヌが山岳賞ポイントのためにアタックし、この日唯一の山岳を先頭で通過。追従したダヴィデ・バッレリーニもその後メイン集団に吸収された。中間スプリントではカーデン・グローブスが先頭で通過。その後、フィリッポ・フィレオッリがアタックし、24名の先頭集団が形成された。メイン集団は一時分断されるも、43km地点までにはひと塊の集団となる。残り4.5kmの丘でミッケルフレーリク・ホノレ(EFエデュケーション・イージーポスト)がアタックし、ポガチャルが反応。そこにゲラント・トーマスも加わり3人の先頭グループが形成されるも、最後は集団スプリントとなりティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)がステージ優勝を挙げた。[5][6]

第4ステージ - 5月7日(火)

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第4ステージは、序盤4人の逃げ集団が形成される。フィリッポ・ガンナは逃げに加わるも30kmほどで集団へ戻り3人の逃げとなる。集団では、3級山岳の下り坂で集団落車が発生。ベン・オコーナーやビニヤム・ギルマイら10人ほどが巻き込まれる。ギルマイはその後走り出すも再び落車しレースを去った。残り4.8kmでメイン集団は逃げを捉え、残り4km地点でガンナがアタック。ゴール手前500mでガンナは捕まり2日連続の集団スプリントとなり、ジョナサン・ミランがステージを制した。[7][8]

第5ステージ - 5月8日(水)

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序盤に逃げが形成されるも62km地点で吸収され、遅れていたスプリンターも合流し1つの大きな集団となる。中間スプリントを超えた直後に、バンジャミン・トマがアタックし、ミケル・ヴァルグレン、エンゾ・パレニ、アンドレア・ピエトロボンの4人の逃げ集団となる。集団スプリントが予想されていたもののメイン集団は逃げを捉えることができなかった。逃げからは先にピエトロボンが飛び出すも残り50mで捕まり、トラック選手でもあるトマがグランツール区間初優勝を挙げた。[9][10]

第6ステージ - 5月9日(木)

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ストラーデ・ビアンケで知られる「白い砂埃」の未舗装路が登場する第6ステージ。序盤アタックはなかなか決まらず、残り84kmでようやく7人の逃げ集団が形成される。残り1kmでになっても集団は先頭を捉えることはなく、ペラヨ・サンチェス、ジュリアン・アラフィリップ、ルーカス・フラップの3人で通過。アラフィリップが残り150mでしかけるも、残り10mでサンチェスが抜き、ステージを制した。[11][12]

第7ステージ - 5月10日(金)

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今大会1回目の個人タイムトライアル。34kmの平坦路の先に6.6kmの4級山岳を駆け上がるコースで行われた。88番目出走のフィリッポ・ガンナがトップタイムを記録した後、誰も更新することがなかった。最終出走となったタディ・ポガチャルも第2計測では47秒遅れていた。しかし、山岳に入ってから巻き返し、ガンナのタイムを17秒上回り、ジロ2勝目を挙げた。ダニエル・マルティネスは1分49秒遅れ、ゲラント・トーマスは2分遅れとなり、総合2位以下に2分半以上の差をつけることとなった。[13][14]

第8ステージ - 5月11日(土)

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スタートからアタックが始まり、14人が逃げ集団を形成。しかし集団はチームUAE・エミレーツがコントロールしタイム差は拡大することなく最後の峠へ。残り4.3kmで最後まで逃げていたパレパントルを吸収。その後もベースを上げ、人数が絞られる中残り200mでスプリントを開始したポガチャルが前日に引き続きステージ2連勝を飾った。[15]

第9ステージ - 5月12日(日)

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スタート直後から、ミルコ。マエストリ、アンドレア・ピエトロボンの2名が飛び出す。一時3分以上タイム差をつけるが、徐々に縮まり、残り28kmで集団からジュリアン・アラフィリップらがアタックし集団に合流し7人の先頭集団となる。そこからアラフィリップがアタックし、エウェン・コストューが追従。メイン集団からは残り8kmでジョナタン・ナルバエスがアタックし、先頭を捉え数秒差で逃げる。しかし、メイン集団のスプリントによりナルバエスは残り10mで捕まり、最終的にはオラフ・コーイが僅差で制し、グランツール区間初勝利を飾った。[16][17]

第10ステージ - 5月14日(火)

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第1休息日明けの第10ステージ。スタートから逃げ出した選手に中盤に25人が合流し、27人の大きな逃げ集団が形成される。逃げ集団が残り37.2kmのインテルジロを通過した直後に、ヤン・トラトニックがアタックし逃げ集団から逃げ始める。トラトニックを、ロマン・バルデ、ヴァランタン・パレパントル、マルコ・フリーゴ、アンドレア・バジオーリの4名が追走し、1級山岳に突入する。フリーゴ、バジオーリが遅れる中、パレパントルが加速しバルデを引き離し、トラトニックを残り2.7kmで追い抜きつき離す。そのまま逃げ続けたパレパントルがプロ初勝利をジロで手に入れた。[18][19]

第11ステージ - 5月15日(水)

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逃げは序盤に決まるもタイム差はあまりつかず、メイン集団が主導権を握るスプリントステージに。メイン集団からは残り20kmでアンドレア・ピッコロがアタックするもメイン集団に吸収。最後の集団ゴールスプリントでは集団の半ばで落車が発生。しかし前方には影響はなく、ジョナタン・ミランが今大会2勝目を挙げた。2着でフィニッシュしたティム・メルリールはスプリントで進路妨害があった年、集団最後尾の89位へと降格となった。[20][21]

第12ステージ - 5月16日(木)

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スタートからアタックが始まり、スタートから約60kmで38名の大きな逃げ集団となりそこからアラフィリップ、ミルコ・マエストリがアタック。その後ろを7名が追走する形で残り15kmを切る。カテゴリが設定されていない最後の丘である「モンテ・ジョーヴェ」に入るとアラフィリップが加速し単独先頭に立ちそのまま逃げ切りジロ区間初優勝を挙げた。[22]

第13ステージ - 5月17日(金)

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第13ステージ真っ平の平坦ステージ。序盤から逃げが決まると、集団はスプリンターチームがコントロールし、残り53kmで吸収。ゴールは集団スプリントとなり、ジョナサン・ミランが区間3勝目を飾った。[23]

第14ステージ - 5月18日(土)

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2度目の個人タイムトライアルは、1度目とは異なり平坦なステージで行われた。56番目に出走した、イタリアのTTチャンピオンであるフィリッポ・ガンナが暫定トップタイムをマークし、誰も上回ることなく3年ぶりのジロ区間勝利を挙げた。最終出走のタデイ・ポガチャルは、第1計測ではガンナのタイムを4秒上回るも失速し、29秒遅れの区間2位となった。しかし、総合2位に上がったゲラント・トーマスとの差は3分41秒にまで拡大した。[24][25]

第15ステージ - 5月19日(日)

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今大会最長の222km、獲得標高5700mの過酷な第15ステージでは、序盤に12人の逃げ集団が形成される。残り157.3kmの2級山岳を超えた後、メイン集団から50人の追走集団が発生し、ジュリアン・アラフィリップ、ナイロ。キンタナら追いかける展開となった。先頭集団ではゲオルグ・シュタインハウザーがアタックし、アッティラ・ヴァルテル、マイケル・ストーラーが追いかけ、キンタナも合流。残り13kmでキンタナが先頭に立つ。メイン集団ではUAEのラファウ・マイカの牽引でペースを一気に上げ、パッソ・ディ・フォスカーニョの頂上まで5kmでタディ・ポガチャルがアタック。ポガチャルは残り残り1.9kmでキンタナを捉え、今大会4勝目。総合2位のゲラント・トーマスと6分41秒もの大差をつける展開となった。[26][27]

第16ステージ - 5月21日(火)

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第2休息日明けの3週目。当初のチマ・コッピであるステルヴィオ峠は事前にキャンセルされ、コースが変更されジョーゴ・ディ・サンタ・マリア・ウンブライルパスにチマ・コッピが懸けられる予定であったが、大雨による影響で前半の峠越えがすべてキャンセルされ118.7kmで争われた。

雨にもかかわらず序盤からアタックが勃発し、4人の逃げが成立する。残り32.8kmで、ジュリアン・アラフィリップが逃げからアタックし独走を開始するも、残り5.3kmで追走3人に追いつかれる。メイン集団ではラファウ・マイカがハイスピードで牽引し、ゲラント・トーマスが遅れ始める。タディ・ポガチャルはそのままペースを上げるもベン・オコーナー、ダニエル・マルティネスは付いていくことができなかった。先頭は、追走から追いついたペリッツアーリが残り1kmを先頭で通過するも、700mでポガチャルが追いつきそのまま引き離し、ジロ5勝目を挙げた。マルティネスは16秒遅れ、トーマスが49秒遅れとなり、総合2位、3位が入れ替わった。[28][29]

第17ステージ - 5月22日(水)

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第18ステージ - 5月23日(木)

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第19ステージ - 5月24日(金)

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第20ステージ - 5月25日(土)

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第21ステージ - 5月26日(日)

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最終成績

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総合成績

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 総合順位
選手チーム時間
1.   タデイ・ポガチャル   UAE Team Emirates79時間14分03秒
2.   ダニエル・フェリペ・マルティネス Bora-Hansgrohe+ 9分56秒
3.   ゲラント・トーマス Ineos Grenadiers+ 10分24秒
4.   ベン・オコナー Decathlon-AG2R La Mondiale+ 12分07秒
5.   アントニオ・ティベーリ  Bahrain Victorious+ 12分49秒
6.   テイメン・アレンスマン Ineos Grenadiers+ 14分31秒
7.   エイネル・ルビオ Movistar Team+ 15分52秒
8.   ヤン・ヒルト Soudal Quick-Step+ 18分05秒
9.   ロマン・バルデ Team dsm-firmenich PostNL+ 20分32秒
10.   マイケル・ストーラー Tudor Pro Cycling Team+ 21分11秒
11.   フィリッポ・ザーナ Team Jayco AlUla+ 23分59秒
12.   ロレンツォ・フォルトゥナート Astana Qazaqstan Team+ 26分44秒
13.   ダヴィデ・ピガンゾーリ Polti Kometa+ 32分23秒
14.   シモン・ゲシュケ Cofidis+ 33分55秒
15.   ラファウ・マイカ UAE Team Emirates+ 37分05秒
16.   ヴァランタン・パレパントル Decathlon-AG2R La Mondiale+ 43分26秒
17.   ダミアーノ・カルーゾ Bahrain Victorious+ 48分16秒
18.   ルーカ・コヴィーリ VF Group-Bardiani CSF-Faizanè+ 51分08秒
19.   ナイロ・キンタナ Movistar Team+ 54分37秒
20.   ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ VF Group-Bardiani CSF-Faizanè+ 56分32秒
21.   アレックス・ボーダン Decathlon-AG2R La Mondiale+ 1時間00分47秒
22.   アッティラ・ヴァルテル Team Visma | Lease a Bike+ 1時間04分46秒
23.   ニコラ・コンチ Alpecin-Deceuninck+ 1時間09分10秒
24.   ジョヴァンニ・アレオッティ Bora-Hansgrohe+ 1時間13分03秒
25.   ミヘル・リース Arkéa-B&B Hotels+ 1時間20分06秒
出典: ProCyclingStats


ポイント賞

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 ポイント賞順位
選手チームポイント
1.   ジョナサン・ミラン  Lidl-Trek352ポイント
2.   ケイデン・グローヴズ Alpecin-Deceuninck225ポイント
3.   ティム・メルリール Soudal Quick-Step193ポイント
4.   ジュリアン・アラフィリップ Soudal Quick-Step132ポイント
5.   タデイ・ポガチャル   UAE Team Emirates126ポイント
6.   アンドレア・ピエトロボン Polti Kometa117ポイント
7.   フィリッポ・フィオレッリ VF Group-Bardiani CSF-Faizanè116ポイント
8.   ダヴィデ・バッレリーニ Astana Qazaqstan Team84ポイント
9.   ジョナタン・ナルバエス Ineos Grenadiers80ポイント
10.   スタニスワフ・アニオウコフスキ Cofidis78ポイント


山岳賞

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 山岳賞順位
選手チームポイント
1.   タデイ・ポガチャル   UAE Team Emirates270ポイント
2.   Giulio Pellizzari VF Group-Bardiani CSF-Faizanè206ポイント
3.   ゲオルク・シュタインハウザー EF Education-EasyPost153ポイント
4.   ナイロ・キンタナ Movistar Team114ポイント
5.   ジュリアン・アラフィリップ Soudal Quick-Step101ポイント
6.   ダニエル・フェリペ・マルティネス Bora-Hansgrohe81ポイント
7.   シモン・ゲシュケ Cofidis78ポイント
8.   ヴァランタン・パレパントル Decathlon-AG2R La Mondiale59ポイント
9.   ロマン・バルデ Team dsm-firmenich PostNL47ポイント
10.   アマヌエル・ゲブレツガビアー Lidl-Trek42ポイント


ヤングライダー賞

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 新人賞順位
選手チーム時間
1.   アントニオ・ティベーリ  Bahrain Victorious79時間26分52秒
2.   テイメン・アレンスマン Ineos Grenadiers+ 1分42秒
3.   フィリッポ・ザーナ Team Jayco AlUla+ 11分10秒
4.   ダヴィデ・ピガンゾーリ Polti Kometa+ 19分34秒
5.   ヴァランタン・パレパントル Decathlon-AG2R La Mondiale+ 30分37秒
6.   アレックス・ボーダン Decathlon-AG2R La Mondiale+ 47分58秒
7.   ジョヴァンニ・アレオッティ Bora-Hansgrohe+ 1時間00分14秒
8.   エドアルド・ザンバニーニ Bahrain Victorious+ 1時間13分07秒
9.   ケヴィン・ヴェルマーケ Team dsm-firmenich PostNL+ 1時間20分52秒
10.   マウリ・ファンセヴェナント Soudal Quick-Step+ 1時間34分54秒


チーム賞

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 チーム順位
チーム時間
1.   Decathlon-AG2R La Mondiale 238時間30分07秒
2.   Ineos Grenadiers + 44分23秒
3.   UAE Team Emirates + 1時間01分50秒
4.   Bahrain Victorious + 1時間20分25秒
5.   Movistar Team + 1時間51分00秒
6.   Astana Qazaqstan Team + 1時間58分31秒
7.   VF Group-Bardiani CSF-Faizanè + 2時間16分59秒
8.   Team dsm-firmenich PostNL + 2時間18分50秒
9.   Bora-Hansgrohe + 2時間45分37秒
10.   Soudal Quick-Step + 2時間58分22秒


脚注

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  1. ^ 三つ巴スプリントで決着のジロ初日 ナルバエがポガチャルを退け、勝利と共にマリアローザ獲得 - ジロ・デ・イタリア2024第1ステージ”. cyclowired (2024年5月26日). 2024年5月26日閲覧。
  2. ^ ジロ・デ・イタリア2024開幕 第1ステージはナルバエスが優勝|サイクルスポーツがお届けするスポーツ自転車総合情報サイト|cyclesports.jp”. www.cyclesports.jp (2024年5月4日). 2024年5月26日閲覧。
  3. ^ 最終山岳の麓でパンク&落車のポガチャル アタックを決め、ジロ初勝利と共にマリアローザを獲得 - ジロ・デ・イタリア2024第2ステージ”. cyclowired (2024年5月26日). 2024年5月26日閲覧。
  4. ^ ジロ・デ・イタリア2024 オロパ頂上ゴールの第2ステージはポガチャルが制してマリア・ローザを獲得|サイクルスポーツがお届けするスポーツ自転車総合情報サイト|cyclesports.jp”. www.cyclesports.jp (2024年5月5日). 2024年5月26日閲覧。
  5. ^ ポガチャルがスプリントステージで驚きのアタック 白熱のスピードバトルはメルリールが勝利 - ジロ・デ・イタリア2024第3ステージ”. cyclowired (2024年5月26日). 2024年5月26日閲覧。
  6. ^ ジロ・デ・イタリア2024 第3ステージはメルリールが優勝|サイクルスポーツがお届けするスポーツ自転車総合情報サイト|cyclesports.jp”. www.cyclesports.jp (2024年5月6日). 2024年5月26日閲覧。
  7. ^ ガンナの終盤アタック実らず ミランが圧巻スプリントで2年連続の区間優勝 - ジロ・デ・イタリア2024第4ステージ”. cyclowired (2024年5月26日). 2024年5月26日閲覧。
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