スティーヴィー・ヤング

スティーヴィー・ヤング(Stevie Young、1956年12月11日 - )は、スコットランド出身のギタリスト。ハード・ロック・バンドAC/DCのギタリストであるアンガス・ヤングマルコム・ヤングのヤング兄弟の甥にあたり、1988年のAC/DCのアメリカ・ツアーでは、マルコムの代役としてステージに上がった。2014年からマルコムの病状悪化による脱退に伴い後任としてAC/DCに参加する。

スティーヴィー・ヤング
基本情報
出生名 Stephen Crawford Young Jr.
生誕 (1956-12-11) 1956年12月11日(67歳)
出身地 イギリスの旗 イギリス
スコットランド
グラスゴー
ジャンル ハードロック
ブルースロック
担当楽器 ギター
バッキング・ヴォーカル
活動期間 1979年 -
レーベル コロムビア・レコード
共同作業者 AC/DC
スターファイターズ

経歴 編集

スティーヴィー・ヤングは、もともと1970年代の遅い時期に、スコットランド南部のホイック(Hawick)で、いくつかのバンドで活動した後、1980年に結成した自身のロック・バンド、スターファイターズ英語版で、1980年代はじめに2枚のアルバムを制作した。ファースト・アルバム『Starfighters』をリリースしたスターファイターズは、AC/DCのアルバム『バック・イン・ブラック』のイギリス・ツアーで前座を務めた。

スターファイターズは1983年に解散し、その後1987年に一時的に再結成した。しかし、もはやAC/DCの支えもなく、再結成はうまく行かなかった。

1988年、AC/DCはアルバム『ブロウ・アップ・ユア・ヴィデオ』のツアーを5月3日のメイン州ポートランド公演から始めたが、当時アルコール依存症が進んで対処が必要になっていたリズムギターのマルコムは、このアメリカ・ツアーではステージに上がらず、代わってスティーヴィーがその穴を埋めた。ファンの大部分は、スティーヴィーがマルコムに容貌が似ていたこともあって、スティーヴィーへの交代に気づかなかった[1]

1989年、スティーヴィーは、新たにリトル・ビッグ・ホーン(Little Big Horn)を結成し、そのデモ・テープをマルコムにプロデュースしてもらった。このバンドは、BBC Radio 1トミー・ヴァンス(Tommy Vance)司会のラジオ番組『Friday Rock Show』のために演奏を録音したものの、結局はレコード・レーベルとの契約を得られないまま、解散してしまった。

その後、スティーヴィーは、アップ・ライジング(Up Rising)を結成したが、これも長続きはしなかった。

スターファイターズは、AC/DCにまつわるエピソードや関係者のインタビューを集めた2001年の書籍『Get your jumbo jet out of my airport』に取り上げられ[2]、またレア盤ガイドなどでも言及されることがある。

ディスコグラフィ 編集

Starfighters 編集

  • Starfighters (1981年) Jive Records
  • In-Flight Movie (1983年) Jive Records

AC/DC 編集

  • Rock or Bust(2014年)
  • Power Up (2020年)

参考文献 編集

  • AC/DC評伝 モンスターバンドを築いた兄弟(おとこ)たち』、DU BOOKS、2018年6月、ISBN 978-4-86647-020-7 

出典 編集

  1. ^ AC/DC - Bedlam In Belgium - English version
  2. ^ Johnson, Howard Get Your Jumbo Jet Out of My Airport: Random Notes for Ac/Dc Obsessives, 2001, ISBN 978-1902799018