ストラッキーノ

イタリアのチーズ

ストラッキーノイタリア語発音: [strakˈkiːno][1]、あるいはクレッシェンツァイタリア語発音: [kreʃˈʃɛntsa] )は、イタリア牛乳チーズの一種。ロンバルディア州[2]ピエモンテ州ヴェネト州リグーリア州の代表的なチーズである。ほとんど熟成しないうちに食べるチーズで、皮はなく、非常に柔らかくクリーミーな質感を持ち、通常はマイルドで繊細な風味を持つ。外観は普通四角形状を呈する。

ストラッキーノチーズ

「ストラッキーノ」という名称は、ロンバルド語で「疲れた」を意味する形容詞のstrachに由来する。秋にアルプス牧草地から降りてきた疲れた牛の乳は、脂肪分が多く、酸味が強いと言われている。伝説によると、このような特徴はアルプス山脈を季節ごとに移動して、異なる牧草地に移動した牛の乳から発見されたという。このような牛の乳が、チーズに特徴的な風味を与えているといえる。

ジェノバの東に位置するリグーリア・リヴィエラのレッコでは、フォカッチャ・コル・フォルマッジョ(チーズフォカッチャ)やフォカッチャ・ディ・レッコにストラッキーノを入れるのが一般的で、エミリア=ロマーニャ州や近隣の一部の地域(マルケ州北部、ウンブリア州トスカーナ州東部など)では、ピアディーナという薄く平たいパンで作られたカッショーネに入れるのが一般的である。

2022年時点で、日本では珍しい種類のチーズになるが、群馬県川場村道の駅川場田園プラザ内のチーズ工房でストラッキーノの製造、販売が行われている[3]

出典 編集

  1. ^ Fletcher (2011年7月3日). “Stracchino a worthy substitute for mozzarella”. SFGATE. 2020年12月7日閲覧。
  2. ^ Paesi del Gusto”. Paesi del Gusto. 2020年12月7日閲覧。
  3. ^ 第942回 『チーズ』”. 食彩の王国. テレビ朝日 (2022年8月13日). 2023年11月29日閲覧。