スモーキー・ザ・ベア・スートラ
「スモーキー・ザ・ベア・スートラ」(Smokey the Bear Sutra)は、ゲーリー・スナイダーによる1969年につくられた詩であり、環境問題を仏教経典の形で表現し、スモーキー・ベアを大日如来の生まれ変わりとして描いている。スナイダーは、1969年2月のシエラクラブ自然保護会議のために一晩でこの詩を書き上げ、そこで最初のコピーを配布した[1]。後にこの詩は、1970年の最初のアースデイでの式典に際してパフォーマンスされた。詩の最後には「永久に無料で複製できる」との注記があり、パブリックドメインに捧げられ、それ以来、印刷物と電子媒体で広く配布されてきた。
ピーター・ガーランドによる楽曲
編集アメリカの作曲家、ピーター・ガーランドが、法螺貝のために作り上げた[2]現在音楽。京都の狸山不動尊にお参りしたイメージで作曲した。歌詞はゲーリー・スナイダーの詩文。このスナイダーの詩に加えて「不動明王、南無大師金剛遍照、南無阿弥陀仏」と唱えられる。
平成21年2月1日、埼玉県大徳寺 (川口市)で初演された。この日は、京都狸山の次第を使う「円蔵院流修験道の会」の柴燈護摩も修法され、ガザ地区の平和祈願および火渡りが行われた。それに引き続き、ガーランドによる「スモーキー・ザ・ベア・スートラ」の演奏が行われた[3]。
初演の出演者
編集脚注
編集- ^ Yulianto, Henrikus Joko (June 2021). “Material Overconsumption as Ecological Polemics in Allen Ginsberg's "Plutonian Ode" and Gary Snyder's "Smokey the Bear Sutra"”. Humanities 10 (2): 78. doi:10.3390/h10020078.
- ^ 桜井真樹子 (2009年1月25日). “桜井真樹子の白拍子的生活: スモーキー・ザ・ベア・スートラ”. 2009年8月22日閲覧。
- ^ “紫燈護摩と「スモーキー・ザ・ベア・スートラ」演奏会”. ReENTA Taste (2009年1月26日). 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月22日閲覧。