ソムロームチュー (クメール語: សម្លម្ជូរ, Samlar machu) はカンボジア料理の代表的なもので、酸味が特徴のスープである。クメール語でソムロー(សម្ល)はスープを意味し、ムチュー(ម្ជូរ)は酸味のある食材の総称である。

カンボジアには、様々な種類のソムロームチューがあり、使用するムチュー(ម្ជូរ)や具として入れる食材によって味は大きく変わる。おもな材料は、肉や魚介類のほか、野草を含むさまざまな野菜、酸味づけに用いるタマリンドなどのムチュー、レモングラスショウガガランガルニンニクなどのハーブやスパイス、プラホックなどである。ソムロームチューユオン(ユオンはベトナムで多数派を占めるキン族のこと)はトマトパイナップルをムチューとして使ったもので、ベトナム料理カインチュアカーロック(Canh chua cá lóc, 酸っぱい雷魚のスープ、パイナップルと雷魚を煮込み、トマトやモヤシなどの野菜を入れて更に煮詰めた料理)が元になっているといわれる。

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