チャップリンの勇敢』(Easy Street)は、チャーリー・チャップリンミューチュアル社英語版における9作目のサイレント映画1917年公開。共演はエリック・キャンベルエドナ・パーヴァイアンスヘンリー・バーグマン他。本作では、チャップリン扮する放浪者は警察官へ転身し、町の乱暴者を退治し、貧しい者を助け、女性を狂人から救いだし、町に平和を取り戻す。

チャップリンの勇敢
Easy Street
監督 チャーリー・チャップリン
脚本 チャーリー・チャップリン
製作 チャーリー・チャップリン
撮影 ローランド・トザロー
配給 ミューチュアル・フィルム・コーポレーション英語版
公開 1917年1月22日
上映時間 23分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 サイレント映画
英語字幕
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あらすじ 編集

Easy Street

放浪者 (チャップリン)は、無法のはびこる貧民街 (Easy Street) の伝道所でミサに参加する。そこで美しい娘 (エドナ) に説得されて改心する。心を入れ替えた彼は、警察署の前に張り出してある警察官募集の広告を見て、警察官になり、町の乱暴者 (キャンベル) をガス灯のガスで気絶させて逮捕に成功する。その後、逃げ出した乱暴者を再び逮捕するために奮闘する放浪者は、麻薬中毒者に捕まった娘を救うなどの大活躍により、町に平和をもたらす。

チャップリンの本作についての発言 編集

公開前にチャップリンは本作で警官に扮したことについて、以下のとおり述べている。

この広い世界でほかの何よりも白い目で見られる職業があるとすればそれは警官である。もちろん、警官自身に何の罪とがもないのだが (権力を振りかざすものに対して人は反感を抱かずにはおれないものなのだ)、それでも、首をちょん切られる鶏のように“おまわり”がこっぴどい目にあうと人は大喜びするものなのだ。 — チャップリン[1]

キャスト 編集

日本語吹替 編集

俳優 日本語吹替
チャールズ・チャップリン 羽佐間道夫
エドナ・パーヴァイアンス 野沢雅子
エリック・キャンベル 宝亀克寿
(ナレーター) 近石真介
この作品はサイレント映画だが、チャップリンのデビュー100周年を記念し、日本チャップリン協会監修のもと、日本語吹替が製作された[4]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ トム・ウッド(Tom Wood、1894年 - 1932年)のこと[2]。1963年生まれの同名の俳優であるトム・ウッド(Tom Wood / Thomas Mills Wood)とは異なる人物。

出典 編集

  1. ^ デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』 上、宮本高晴高田恵子 訳、文藝春秋、1993年4月、245頁。ISBN 978-4-1634-7430-4 
  2. ^ Tom Wood - IMDb(英語). 2023年10月20日閲覧。
  3. ^ 吹替で蘇る!チャップリン笑劇場”. STAR CHANNEL. 2014年10月1日閲覧。
  4. ^ チャップリンの勇敢”. STAR CHANNEL. 2014年10月1日閲覧。

外部リンク 編集