テイラー・ハイニキTaylor Heinicke, 1993年3月15日 - )は、アメリカ合衆国ジョージア州ローレンスビル英語版出身のプロアメリカンフットボール選手。NFLアトランタ・ファルコンズに所属している。ポジションはクォーターバック

テイラー・ハイニキ
Taylor Heinicke
refer to caption
ワシントン・コマンダースでのハイニキ
(2022年)
アトランタ・ファルコンズ #4
ポジション クォーターバック
生年月日 (1993-03-15) 1993年3月15日(31歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ジョージア州ローレンスビル英語版
身長: 6' 1" =約185.4cm
体重: 210 lb =約95.3kg
経歴
高校 コリンズヒル高等学校
大学 オールドドミニオン大学英語版
ドラフト外 2015年
所属歴
2015-2016 ミネソタ・バイキングス
2017 ニューイングランド・ペイトリオッツ*
2017 ヒューストン・テキサンズ
2018 カロライナ・パンサーズ
2020 セントルイス・バトルホークス英語版
2020-2022 ワシントン・フットボールチーム / コマンダース
2023- アトランタ・ファルコンズ
*オフシーズンまたはプラクティススクワッドとしての所属のみ
受賞歴・記録
その他受賞・記録
  • ウォルター・ペイトン賞 (2012)
  • CAA最優秀攻撃選手賞 (2012)
  • ダドリー賞 (2012)
  • FCSオールアメリカン (2012)
  • 全米フレッシュマン最優秀パフォーマー賞 (2011)
NFL 通算成績
(2022年終了時点)
パス試投数 830
パス成功数 530
パス成功確率 63.9%
TD-INT 34-24
パス獲得ヤード 5,745
QBレーティング 85.7
ラン獲得ヤード 464
ラッシングTD 2
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

経歴 編集

カレッジ 編集

オールドドミニオン大学英語版で4年間プレーし、通算で14,959パス獲得ヤードを記録した。

ミネソタ・バイキングス 編集

2015年のNFLドラフトでは指名がなく、ドラフト後にミネソタ・バイキングスと契約した[1]

2015年シーズン、2016年シーズンの2年間在籍したが、公式戦への出場はなかった。

2017年9月11日に解雇された[2]

ニューイングランド・ペイトリオッツ 編集

2017年9月23日にニューイングランド・ペイトリオッツと契約し、プラクティス・スクワッドに登録されたが、10月9日に解雇された[3]

ヒューストン・テキサンズ 編集

2017年11月29日にヒューストン・テキサンズと契約し、プラクティス・スクワッドに登録された[4]。12月25日のピッツバーグ・スティーラーズ戦にて、先発を務めていたT・J・イエーツ脳震盪を起こして退場したため、途中出場してNFLデビューを果たした。しかし、パスを1本成功させた後に自身も脳震盪を起こしてしまい、復活したイエーツと交代した[5]。テキサンズではこれ以降試合への出場はなく、2018年4月13日に解雇された[6]

カロライナ・パンサーズ 編集

2018年4月16日にウェイバー公示を経てカロライナ・パンサーズへ移籍した[7]。先発を務めていたキャム・ニュートンの負傷により、第16週のアトランタ・ファルコンズ戦でキャリア初となる先発出場を果たしたが、この試合で右肘を痛め、カイル・アレンと交代した。

2019年3月12日にパンサーズと再契約したが、8月30日に解雇された[8]

セントルイス・バトルホークス 編集

2019年11月22日にXFLセントルイス・バトルホークス英語版と契約したが、試合への出場はなかった[9]

ワシントン・フットボールチーム / コマンダース 編集

2020年12月8日にワシントン・フットボールチームと契約し、プラクティス・スクワッドに登録された[10]。2020年シーズン、第16週のパンサーズ戦にてドウェイン・ハスキンズに代わってシーズン初出場した[11]。プレーオフのワイルドカード・ラウンドのタンパベイ・バッカニアーズ戦では、先発予定だったアレックス・スミスの負傷により代わりに先発出場した。この試合では10-18で迎えた第3QにラッシングTDを記録。直後に興奮したチームメイトのチェイス・ヤングがハイニキのユニフォームの背ネームを何度も指差してカメラにアピールするシーンは、ハイニキのキャリアを象徴する場面として広く知られている[12]。最終的にこの試合には敗れた。

2021年2月10日にフットボールチームと2年総額475万ドルで再契約した[13]

2021年シーズン、開幕戦で先発したライアン・フィッツパトリックが負傷し、以降の試合からは先発を務めた。このシーズンは自己最多となる15試合に先発出場した。

2022年シーズンは新加入のカーソン・ウェンツの控えとして開幕を迎えた。ウェンツの負傷により、第7週のグリーンベイ・パッカーズ戦でシーズン初先発出場した。この試合で自身のパスを受けてアントニオ・ギブソンが記録したラッシングTDはコマンダースの球団史上3,000個目のタッチダウンとなり、このボールはプロフットボール殿堂に寄贈された[14]。ウェンツの復帰により、第17週から再び控えに回った。

アトランタ・ファルコンズ 編集

2023年3月16日にアトランタ・ファルコンズと2年総額1,400万ドルの契約を結んだ[15]

プレースタイル 編集

身長や肩の強さは平均以下だが、「アンダードッグ」の精神を持ち、闘志あふれるプレーでチームを勝利に導く[16]

脚注 編集

  1. ^ Vikings: Long story short, Taylor Heinicke sure he can be NFL QB” (英語). Twin Cities (2015年5月5日). 2023年3月20日閲覧。
  2. ^ Taylor Heinicke officially released prior to game vs. Saints” (英語). Minnesota Vikings. 2023年3月20日閲覧。
  3. ^ Patriots make changes to the practice squad | New England Patriots”. web.archive.org (2018年1月13日). 2023年3月20日閲覧。
  4. ^ Texans add to the practice squad; waive Houston”. web.archive.org (2018年4月5日). 2023年3月20日閲覧。
  5. ^ Concussion fears force Texans to switch up QBs” (英語). ESPN.com (2017年12月26日). 2023年3月20日閲覧。
  6. ^ TRANSACTIONS: Texans claim Matt Lengel”. web.archive.org (2018年4月14日). 2023年3月20日閲覧。
  7. ^ QB Taylor Heinicke claimed off waivers” (英語). www.panthers.com. 2023年3月20日閲覧。
  8. ^ Panthers announce first wave of 2019 roster cuts” (英語). www.panthers.com. 2023年3月20日閲覧。
  9. ^ Meet the 3 new XFL quarterbacks” (英語). www.xfl.com. 2023年3月20日閲覧。
  10. ^ Washington signs former Old Dominion QB Taylor Heinicke to practice squad” (英語). News 3 WTKR Norfolk (2020年12月8日). 2023年3月20日閲覧。
  11. ^ Washington benches QB Dwayne Haskins after multi-turnover day in loss to Panthers” (英語). NFL.com. 2023年3月20日閲覧。
  12. ^ The respect between Chase Young and Taylor Heinicke goes both ways” (英語). RSN. 2023年3月20日閲覧。
  13. ^ Washington Re-Signs QB Taylor Heinicke” (英語). www.commanders.com. 2023年3月20日閲覧。
  14. ^ Heinicke-Gibson TD ball headed to Pro Football Hall of Fame” (英語). RSN. 2023年3月20日閲覧。
  15. ^ Falcons officially sign quarterback Taylor Heinicke” (英語). www.atlantafalcons.com. 2023年3月20日閲覧。
  16. ^ http://www.washingtontimes.com, The Washington Times. “LOVERRO: There’s no going back to Wentz” (英語). The Washington Times. 2023年3月20日閲覧。

外部リンク 編集