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デイン王国(デインおうこく)は、任天堂(開発・インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲームファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』および続編『ファイアーエムブレム 暁の女神』に登場する架空の国家。

本項では『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』については『蒼炎』、『ファイアーエムブレム 暁の女神』については『暁』と略記する。

目次

概要編集

テリウス大陸の東側に位置するベオクの国。王都はネヴァサ。ベオクの国家のなかでは最も遅くに成立している。ベグニオン暦405年に、親ラグズ国家であるクリミアの誕生など、ラグズとの協調を目指す気運が高まっていたことに反感を覚えた反ラグズ派の元老院議員ヘンギストらによって建国された。そうした国家樹立の背景からベオクの国のなかでは反ラグズ思想が最も強く、学問所でも徹底的にラグズを憎むよう教育され、デイン軍は定期的に「半獣狩り」を行う。対照的なクリミアとは過去にも戦争があったり共闘してベグニオンと戦ったりと、因縁は深い。鎧・甲冑の色は黒。
アシュナード政権時代には軍事力は他の国々を圧倒するほどの勢いで、政策により、実力のあるものは身分や種族を問わず出世できる。『蒼炎』での戦いで敗戦国となり、『暁』では国の統治権を放棄したクリミアに代わって統治を任されたベグニオン帝国の駐屯兵により、市民は人を人とも思わぬ酷い仕打ちを受けていた。

人物編集

(※)は『蒼炎の軌跡』および『暁の女神』の両作品に登場し、かつ能力引き継ぎのある人物を示す。

王宮編集

アシュナード
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはデイン国王。属性は
【狂王】と恐れられる第13代デイン国王。『蒼炎』の最終ボス。デイン王族専用巨剣「グルグラント」を操り、黒騎竜ラジャイオンを駆る。漆黒の騎士と同様、女神に祝福されし鎧で身を包んでいるために特定の手段[注 1]でしか打ち破ることができない。隣国クリミアへ突如として侵攻し、戦乱を招いた。
本来王位から最も遠い存在だったが、『蒼炎』時代から18年前流行病により王族が彼以外ほぼ全員死亡した事件を機に王位へ就く。「聖騎士一兵団さえ霞む」勇将とされ、門地や身分を問わず力によって成り立つラグズの様な社会への変革を大陸規模で望み、「エルランのメダリオン」に封じられた邪神を解放し、世界を荒廃させることで世紀末社会の到来を目論む。
闘争・戦争自体を好み、己が強者と戦うだけに飽き足らず、大陸中から手練を集めて潰し合わせ(生け捕った捕虜を含む)、勝ち残った者を素性に関わらず側近に取り立てるという“悪趣味”を持つ。
極端な実力主義思想は政策にも表れ、力さえあれば貧民窟の者でも王宮騎士団になれると民への希望を与えた一方、「我の創る世界では力を持たぬ者は生きる資格がない」と当人も弱者へ非情であることを示している。実際自身が望むほどの価値を示せなかったデイン王国は見捨てられてしまったが、彼には民そのものが国の財産であるという考えもあったらしく、攻め落としたクリミアを占領していた期には、投降し服従を誓った者へ対しては酷い仕打ちを行わなかったという。
『蒼炎』では、「セリノスの大虐殺」の引き金となったベグニオン先代神使ミサハ暗殺、鷺王女リーリアの誘拐、及びメダリオンの奪取等を行った主犯と目されていた。20年前、リーリアにメダリオンを突き付け、【開放】の呪歌を歌わせて邪神復活を成そうとするが、拒絶した彼女はパルメニー神殿へ幽閉されて病に倒れ、世話役に遣わされた神官エルナにメダリオンを託し、当時の【四駿】であったガウェイン(グレイル)と共に逃奔。以来グレイル・エルナ夫妻に追手を放ち続け、自身は邪魔な父王や兄弟達を死に追いやることで王位を簒奪、大陸規模の戦乱という最悪の手段で以て世界に【負】の気を撒き散らし、邪神の目覚めを促す為に軍備拡張を続けてきた。
『蒼炎』では当人の戦闘能力による凄まじい破壊力と騎竜の絶大な機動力でアイク率いるクリミア軍を圧倒。ただでさえ恐ろしい強敵だが、難易度「ハード」以上ではさらに自身にメダリオンを使い、負の気による暴走をも利用することで力を高めて襲い掛かってくる。戦を何よりの愉悦とし、死の間際まで興じていた姿は正に狂王と呼ぶに相応しいものであった。
彼の死後、『暁』にて王族絶滅の原因が実は、国中へ広まった流行り病に乗じた(または流行り病を装った)暗殺ではなく、彼自身が父王に「血の誓約」の署名をさせたためだったと明かされる[注 2]、他にも神使暗殺、鷺王女誘拐、メダリオン奪取はエルランが深く関わった事案であり、アシュナードは利害一致からエルランの黒い野望に応じ、自身も(おそらくは)エルランに血の誓約を結ばせる等で利用し合う関係だった[注 3]。他、遺児及び後継者としてペレアスの存在も表沙汰となるが、彼は政治的に担ぎ出された偽りの王子で、最終的に実子はセネリオであることが判明する。
なお、『蒼炎』において本編を15周クリアするとトライアルマップ限定で使用可能となるが、上記の理由によりほぼ無敵の存在となる。
アムリタ
『暁』に登場。現デイン王ペレアスの母親。デイン先王アシュナードの妾妃。『暁』にて公に現れるまで、彼女の存在は王宮関係者の中でも極一部にしか知られていなかった。幼いうちに引き離された息子に再会することだけを希望に生きていた。ペレアスを溺愛し、他の物事には関わろうとしない。
その実態はゴルドア国王デギンハンザーの娘でありラジャイオンの妹、そしてクルトナーガの姉。つまりはラグズである。竜鱗族の力を尊ぶあまり故国の気風や掟を嫌って出奔し(ゴルドアからは赤竜の捜索部隊も出ていたが、これらはデインに捉えられ「なりそこない」にされてしまった)、王子時代のアシュナードと出会う。
彼はアムリタの持つ黒竜の力を欲し、お互いに強く惹かれ合った(アムリタ曰く、「自分たちの間に愛など存在しない」)が、2人の間に子が生されたことでアムリタはラグズとしての力を失ったうえ、生まれたばかりの我が子を奪われてしまう。そして、彼女が力を失った事態がアシュナードの一計により、兄や国をも巻き込む事件へと発展し、力、兄、子、全てを失くし正気を失う。
結果的にアムリタの行動は、竜鱗族に関わる多くの悲劇とアシュナードの野望実現に拍車を掛けることとなった。『暁』作中でも、正気でないことを利用された謀略であったとはいえ、息子の替玉(ペレアス)と引き合せた旧臣イズカを信任してその横行を許し、ペレアスひいてはデイン王国に過酷な運命を背負わせてしまう。不可抗力的な部分も多々あり気の毒な人物ではあるが、多くの悲劇や争乱の元凶といっても過言ではなく、作中でもナーシルにその事を指摘されている。
ペレアスが生存していた場合、エンディングにて彼の口から自らの息子ではない事実を告げられる。その後特定のプレイ条件を満たしていると、セネリオを見て彼が本当の息子であったことに気付くも、彼にはそれを告げずただ本当の我が子の生存、そして出会えたことを心から歓喜し涙した。
ペレアス
ベオク。『暁』に登場。クラスは闇の賢者(ダークセイジ)大賢者(アークセイジ)。属性は
デイン先王アシュナードの遺児。デイン王家唯一の王位継承者であるが、イズカに見出されるまで自分が王子であることを知らずに庶民として育った。狂王アシュナードの息子であるとは思えないほど性格は温厚で、多少なりとも弱く見られる部分もある。しかし、祖国に対する愛情は強く、第1部ではイズカに「なりそこない」の研究を止めるように指示したり、最後の戦いのまえに犠牲者を増やさないため軍の出陣を急がせたりしたこともあり、ペレアス自身は決して世間に疎いわけではないことが伺える。
『暁』第1部の最後で第14代デイン国王に即位するが、直後にベグニオン帝国元老院の陰謀により血の誓約を結ばれてしまう[注 4]
このような事情で最終的に1周目は必ず悲運の死を遂げてしまうが、2周目以降では選択肢次第で生存し、第4部にてティバーン隊の一員として参戦することになる。ティバーンからは戦力外扱いにされているものの、魔道士としての実力は確かで、自軍ではわずか2人しかいない闇魔法の使い手の1人。ほかの賢者達と違い、闇と雷の魔法を使う。「祈り」のスキルも持っている。
2周目以降、ペレアスを仲間にしてある条件を満たしたときのエピローグで、アムリタの息子はペレアスではないと判断される。確かにアシュナードとのアムリタの間には印付きの息子がいたが、アムリタは赤ん坊だった息子と引き離され、彼女自身はラグスとしての力を失っていたため、ペレアスと息子の判別がつかなかった(本当の息子は「印付き」であるセネリオ)。ペレアスには13歳の時に契約した「精霊の護符」の印が額にあるが、アムリタの赤ん坊にも額に印が付いており、そこで息子だと判断した模様で、替え玉にされた理由でもある。エンディングではその事実をアムリタに告げ、同時に「息子であった自分からできる最後の贈り物」として本当のアムリタの息子の居場所を遠回しに教え[注 5]、自らアシュナードの実子でないことを公にしたうえで王位を退き、新王になったミカヤの臣下となる。その誠意ある行動は国民から評価されたようで、一臣下となった後も国民から気軽に声を掛けられているらしい。

デイン軍編集

四駿編集

デイン王国軍でも特に強力な四人の将軍に与えられる称号。前王の時代に仕えていた者達も相当強く、【不動の四駿】と呼ばれていた。

漆黒の騎士
声:間島淳司
『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではジェネラル。『暁』では専用クラス漆黒の騎士(ダークナイト)。属性は。アイクの仇敵。その名の通り全身を黒鎧で覆い隠し、デイン軍にも正体を知る者はいない。騎士という肩書きではあるが、騎乗系ではなく重歩兵系ユニット(過去FE作品におけるアーマーナイト系に相当する)。日本国外版の名称は「Black knight(ブラックナイト)」。
デイン王国が誇る【四駿】最強の実力者。女神の祝福を受けた神剣「エタルド」[注 6]、女神の祝福により何者の攻撃も受け付けない「漆黒の鎧」、そして如何なる場所にも瞬時に空間移動を可能とする「転移の粉」を有する。詳細な時期は不明だがアシュナードに自身のものと同じく祝福を受けた鎧を献上し、またその比類なき剣技を見込まれて素性を明かすこと無く一気に軍の最上位へ上り詰めた。重騎士でありながらも軽装の兵士より恐ろしく素早い点は劇中で強調され、ライに「あの重装備で、あれだけ動けるなんざ、はっきり言って詐欺ですよ」とまで言わしめている。戦闘アニメでは重歩兵系ユニットと然程大差のない緩慢なモーションだが、『暁』のアイクと剣を交えるムービーシーンにおいては評価に違わぬ異常な速度で疾走し斬り込んでいる。
『蒼炎』第7章にて「エルランのメダリオン」の回収と、剣の師であったアイクの父グレイルと戦う為に現れ、秘密裏に決闘を行う。真剣勝負を望むがために神剣「ラグネル」を振るわせようとするも、諸事情により剣技を捨てていたグレイルはそれを拒否し戦闘を続行。結果手応えを得ることも無く致命傷を負わせ殺害し、師の成れの果てに落胆する。以来アイクの宿敵となり、物語中盤以降は剣の腕を上げた彼に着目し、実力を測るべく第24章にて接触。戦うに値すると認め、鎧の加護とそれを打ち破る術(ラグネル)を告げる。そして第27章でクリミアのナドゥス城奥に待ち構え、遂に決闘を果たす。戦いの末アイクに敗れ、城の崩壊に巻き込まれて姿を消した。
しかし3年後、『暁』第一部終盤に突如としてミカヤの前に現れて窮地を救い、デイン再興に力を貸した。第一部終了後再び姿をくらますが、第三部、第四部でも不意に現れてはミカヤを助けるため加戦する。第三部7章にてアイクと再び相まみえ、その際ナドゥス城で戦ったのは生身の本人ではなく、精神を鎧に移し操っていただけのものであったことを明かされる[注 7]。彼自身が空間転移する関係で、精神と鎧だけ飛ばすのと生身の身体ごと飛ぶのでは戦力に差異がでるため、『暁』終章における一騎討ちでようやくアイクと本当の決着がついた。ちなみに、彼の鎧にあった「女神の祝福」の加護はナドゥス城の戦いの後に失われている。彼の持つ神剣エタルドは、『暁』におけるアイクの記憶解放の鍵の1つにもなっている。
その正体は、ベグニオン帝国軍総司令官ゼルギウス。ライは渡河作戦で交戦した際、過去に漆黒の騎士と戦ったこともあり、誰よりも早く彼の正体に辿り着いている。「印付き」として生まれ落ちた故の孤独に苛まれていた過去でセフェランと出会い救われたことから、彼に忠義を捧げる騎士となり、その野望(人類滅亡)を成就させるべく様々に暗躍していた。ミカヤのことを特別気に掛けていたのは、セフェランの命令以外に彼女が自分と同じ「印付き」であったことも窺える。
『蒼炎』では鎧に「女神の祝福」の加護がなされており、エタルドと対をなすラグネル以外の攻撃を一切受け付けなかったが、『暁』では上記の理由で鎧の「女神の祝福」が失われているため、全ての攻撃が通るようになり、さらにユニットの特性上ハンマー(重装系に特効の斧)に弱くなってしまった。
『蒼炎』では終始敵ユニット。序盤からラスボス並の反則的強さで以て突如出現するという、不意打ちに等しい番狂わせを演じる。『暁』第一部は最強格の威容そのままに味方ユニットとして参戦。第三部ではデイン側勢力に付き自軍・敵軍の両方を努め、第4部では3章にNPCとして加勢、最終的に終章で再び敵将として立ちはだかるなど、その立場を幾度も変えた。参加する時期の関係で支援は結べない。『蒼炎』第7章「漆黒の魔手」や『暁』第一部9章の「闇よりの生還者」は彼のことを指す。
剣以外に槍も装備可能。しかし『蒼炎』では敵ユニットであるため事実上使用不可(彼は『蒼炎』トライアルマップでも使用できない)、『暁』でも最強クラスの性能を誇るエタルドを装備している関係上あまり意味を成さない。
『蒼炎』『暁』共に高い戦闘能力を誇る上に奥義スキル「月光」を所持する。『蒼炎』ではハルバーディアやジェネラルが取得可能なものと同一性能(技の数値を確率として発動、敵の守備を半減する)だが、『暁』では将師の「相手の守備を無視して力を3倍にして攻撃する」効果に対し、漆黒の騎士の月光は守備を無視した上で力を5倍という桁外れな性能になっており、日本国外版では名称も「Luna(月光)」ではなく「Eclipse」に変更されている。『蒼炎』における戦闘アニメ描写では頭上で剣を2回廻して斬りつけるというものだが、『暁』では剣で敵を指した後5回連続攻撃を叩き込む技(槍の場合は4回)となっている。
専用戦闘BGMは「Against the Dark Knight」(『蒼炎』)[注 8] 、「宿命ありき」(『暁』)。
ベグニオン帝国#元老院軍のゼルギウスの項目も併せて参照のこと。
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』ではアシストフィギュアとして登場[1]
プラハ
『蒼炎』に登場。クラスはパラディン
アシュナードに絶対的忠誠を誓う、【四駿】の紅一点。高位の炎魔法を繰り出す槍「フレイムランス」を操る。自信家で残虐な性格の持ち主で、失敗は決して許さない。ラグズを嫌悪しており、特に“獣の半獣”を忌み嫌っていた。
物語序盤から登場し、軍師イナと共にクリミア王族の生き残りであるエリンシアと、彼女を護衛するグレイル傭兵団を追撃する。しかしアイクらの奮戦によってエリンシアのガリア亡命を許してしまい、グレイルとの一騎討ちでは敗北寸前まで追い込まれる等、失態が相次いでしまう。中盤にはデイン国境・領内防衛の総指揮を執っていたが、不本意ながら契約していたキルヴァスの裏切りも相まって、アイク率いるクリミア軍の快進撃を止められず次々と戦線を突破される。アシュナードに見限られつつあった身ながらも、最後はオルリベス大橋にて自らクリミア軍を迎え討ったが敢え無く戦死、クリミア軍の凱旋を果たさせてしまった。アイクとの戦闘では「こんなに長くたたると知っていたらもっと楽な間に潰しておくんだった」と後悔し、今際の際にはアシュナードに許しを乞いながら事切れる。
「印付き」であり、胸の右側に証がある。『蒼炎』本編ではセネリオとの戦闘会話イベントにてその事実について言及される(プラハはセネリオの正体を見破り「お仲間」と呼んだ)。アシュナードに忠義を抱いていたのは、彼が身分に関係なく見合う実力さえあれば側近に取成すところにあったのかもしれない。
『蒼炎』本編を7周クリアすると、トライアルマップで使用可能となる。
ベウフォレス
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはパラディン
【四駿】の一人。リザイアの魔法を秘めた剣「ルーンソード」を扱う。デインでは比較的新しく登用された将軍であり、口数は非常に少ないながら不気味な雰囲気を漂わせている。また、半仮面と鎧を常に付けており、誰も正体を知らないので「古代の亡霊」とも「異界の魔物」とも噂されていた。
『蒼炎』では正気を失っているぐらいのことしか明かされなかったが、その正体はアシュナードに破れ戦死したと思われていたクリミア王弟レニングが「なりそこない」の薬を摂取させられ、精神を破壊されてしまった姿である。
ブライス
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはジェネラル
【四駿】の一人。最強の槍「ゼーンズフト」を得物とする老将。『蒼炎』以前の先々代王の治世には【不動の四駿】とよばれた名将で、先々代の王の時代から定席で君臨し、グレイル(ガウェイン)やタウロニオとは同僚であり友人でもあった。デイン王家滅亡の元凶がアシュナードであると知りながらも、デイン王家への忠義を貫き最期までデイン軍として戦う。
タウロニオに忠義の行末を問われた際には「深い闇の他には何も見えない」と打ち明ける他、自身を「変われぬ者」と称し、諦念を見せていた。最後はアイクと対峙し、その剣にかつての友の姿を思い重ねながら散る。
「ゼーンズフト」は『蒼炎』では実質上彼専用の武器であった(ただし、本編を10周クリアするとトライアルマップ限定だが彼とともに使用可能となる)。『暁』ではルベールが所持している。
(※)タウロニオ
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではジェネラル。『暁』では槍武将(グローリードゥクス)将帥(マーシャル)。属性は
デインの遺臣。先々代王の治世には【不動の四駿】(タウロニオ、ガウェイン、ブライス、ランビーガ)とよばれたほどの名将で、ガウェインやブライスとも同僚であり友人でもあったが、暴政を続けるアシュナードの下で戦功を上げるのを拒んだために【四駿】を降ろされてしまう。『蒼炎』では先王アシュナードの暴政に反発、王都で散るつもりでいたが、アイクの剣術にかつての友、ガウェインを見出し失うには惜しいと考え投降、そのままクリミア側で戦った。終戦後はデインに戻り、『暁』ではペレアスらとともに解放軍を結成する。
『暁』ではデイン復興のため戦うが、ストーリーの展開上で別働隊を指揮している場合が多く、自軍ユニットとして使える機会はあまり多くない。三部の意義なき戦いには迷いを持ちながらも、一度祖国に背いた身として最期までデインとあろうとし、ジルやツイハーク達の離反を認めつつも説得を受け付けず戦い続ける。
『蒼炎』の支援会話において、ヨファに似ているジョジュという息子がいることが判明しているが、彼の家系は代々軍人として名を挙げており、彼も息子を軍人として育て上げたがアシュナードの側近として出撃した際に重傷を負って帰還、一命は取り留めたものの歩くこともできなくなってしまった。それにもかかわらず二男を鍛え家の名誉を重んじようとし家庭を省みなかったため、妻子はクリミアの親族を頼って家を出てしまい家族とは別居中。
ランビーガ
ベオク。元デイン自治領マラド領主であった人物でフリーダの父。故人。
かつてはタウロニオ、ガウェイン、ブライスと共に【不動の四駿】とよばれ先々代の王に仕えていた名将。凄まじい無双の剣の使い手であったという。
デイン先王を暗殺したとの噂のあるアシュナードのことは快く思っていないらしく、アシュナードの即位後地位を返上し王宮を去る。クリミアとの戦争時にも彼のマラド領だけは出撃要請に応じず死の寸前までその方針を貫き通し、その遺志は娘のフリーダに受け継がれる。
『蒼炎』の時代以前に、病のため没している。

フィザット隊編集

ベグニオンの聖竜騎士団に所属していたものの、『蒼炎』の18年前に上層部の腐敗を嫌いデインへ亡命した部隊。セフェランも認めるほどの実力を持ち憧れるものも多いが、腐敗した元老院下の元仲間からは国を捨てた裏切り者と罵られている。

シハラム (シハラム・フィザット)
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはドラゴンマスター
ジルの父にしてハールの恩師であり、元デイン王国ダルレカ領主。かつてはベグニオン帝国聖竜騎士団に所属していたが、帝国の腐敗した貴族制とラグズ差別に絶望、新天地を求めてデインに亡命するも、時を同じくしてアシュナード政権が成立。ベグニオン以上のラグズ差別と虐待に加担することになる。いつも主君に恵まれていた獣牙族達には憧れの念を抱いていた。善政を敷き領民からの信頼は厚かったが、プラハの命令により最後にダルレカ領に再起不能の大損害を与えることになってしまうが、それでも領民の信頼は失われなかった。戦いのまえにハールにジルのことを託し、ダルレカの攻防においてその命を落とす。必死の思いで戦ったにもかかわらず、アシュナードには存在すら覚えられていなかった。
ベグニオンにいた頃には、ハールとともにセフェランから一目置かれていた。
『蒼炎』本編を5周クリアすると、トライアルマップで使用可能になる。トライアルマップゲストユニットでは唯一の奥義持ちであるが、主君に恵まれなかった人生を示すがごとく幸運が1しかないため、必殺の一撃を食らいやすい。また、ジルとは親子であるため、この時に限り絆支援が発生する。
(※)ジル(ジル・フィザット)
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではドラゴンナイトドラゴンマスター。『暁』では竜騎士(ドラゴンナイト)聖竜騎士(ドラゴンマスター)神竜騎士(リンドブルム)。属性は
デイン軍ハール隊所属の竜騎士であり、ダルレカ領主だったシハラム卿の息女。初陣においてアイク達に逃げられるが、上司であるハールの撤収命令を無視しそのまま単騎で追跡する。しかし、追跡先でアイク達が半獣であるキルヴァス兵に襲われているのを見て、汚らわしい半獣から人間を守るため一時休戦しそのまま加勢、その後ゴルドア兵に助けられ反ラグズの考えに疑念を抱くようになる。
『蒼炎』時代は、デインの土地で生きていくためにシハラムにラグズを憎むように教育されていたことによりラグズへの差別感情が強かったが、敵であるアイク達と成り行きで行動を共にするうちデインのあり方に疑問を抱き、自分の本心でクリミア側へと寝返った。終戦後は元上官のハールとともに荷運びの仕事を請け負って生活していたが、『暁』においてデイン解放のため再び軍人となる。ミストとは年が近いこともあって仲が良い。
『蒼炎』では新米にも拘らず単独で敵を追うなど勝気が過ぎて無鉄砲な性格で、追いついたはいいが勝算がないどころか帰ることすらできなくなってしまいアイクから「間抜け」と言われる、しかし自身も成長していき、思慮深さも持つようになる。『暁』では前作よりも落ち着いた性格となり、言葉遣いも女性らしくなった。
『蒼炎』では、デインを裏切る形でクリミア軍に身を置いたが、敵側である父と会話すると再び寝返るという展開もあった。これは彼女が父シハラムを敬愛しているためである(支援によっては回避可能)。『暁』でも展開次第ではハールやミストに説得されデイン側を裏切り、以後はラグズ連合に身を置くことになる。なお、『暁』では『蒼炎』時代に仲良くなったミストや、元上官であるハールとは互いに攻撃することができない。
『暁』の後日談では新国王となったミカヤにダルレカ統治を任され、支援によってはハールと結ばれ、彼や民に支えられながらダルレカを豊かに発展させていく。
『蒼炎』での初期武器は槍だったが、『暁』では仕様変更により初めから斧を武器として使う。シリーズ恒例の「赤い鎧の女竜騎士」。
(※)ハール
声:江口拓也ヒーローズ
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではドラゴンマスター。『暁』では聖竜騎士(ドラゴンマスター)神竜騎士(リンドブルム)。属性は
シハラム直属の竜騎士で自身も竜騎士の部隊を率いる隊長。隻眼が特徴。元老院の汚職に関わることを嫌い、当時の上司であったシハラムとともにベグニオンからデインへと亡命した聖竜騎士の1人。『蒼炎』ではジルが所属する部隊の隊長だったが、軍人になってからというもの主君に恵まれず、『暁』では完全に軍人に戻る気はなくなっているが、エリンシアの臣下を気遣う姿勢は高く評価している。
『蒼炎』の戦いではデイン軍騎士として敵対(といってもやる気は全く見せなかったが)していたが、物語後半に恩師を死に追いやったデインから離反しクリミア軍に与するようになる。神使親衛隊隊長のシグルーンとは旧知であり、シハラムがアイク達に敗れた後は、生き残った兵士達やその家族を彼女に託している。終戦後はジルと共に荷運びで大陸を飛びまわっていた。
『暁』ではデインで解放戦争が始まろうとも厄介事を嫌い寄り付かなかったが、たまたまクリミア領空でサボって休憩していたところ、マーシャに(無理矢理)説得されクリミア内乱の戦いに身を投じることになる。元はベグニオンにいたため、敵との専用会話が多い。また、第3部ではラグズ連合についたグレイル傭兵団に手を貸すが、これは腐敗した帝国の元老院に対する私怨によるもの。普段は軍人とは思えないような不真面目で職務怠慢ともいえる言動が目立ち、暇さえあればどこでも昼寝してしまうがシハラムへの忠義は本物で信頼関係は厚い。実力はセフェランにも一目置かれていたほどで、普段の言動は過去の経歴ゆえと思われる。基本的に怠情だが、戦歴が長いためか戦いを甘く見ている者、未熟な考えを持つ者に対しては思いやりながらも辛辣なことを言うときもある。
ジルに対しては上官としてだけではなく、恩師の娘であるためか敵に寝返った後もその身を案じ、敵陣に乗り込んでまで真意と覚悟を確かめるなどしている。『暁』の後日談では変わらず荷運びを請け負っているが、支援によってはジルと結婚している。黒い騎竜を「相棒」と呼び、意思の疎通が可能。荷運びの仕事に関しては、騎竜のほうが真面目な様子。
公式設定では年齢は30代。

マラド軍編集

自治領マラドの部隊。領民の命を守るため、デイン駐屯軍に従っている。

フリーダ
ベオク。『暁』に登場。クラスは槍騎士(ランスナイト)槍騎将(グローリーナイト)白銀騎将(シルバーナイト)。属性は
自治領マラドの領主。タウロニオと同期の【四駿】ランビーガの娘。領地と民を守るためにあえて帝国の駐屯軍に与していたが、帝国騎士の汚い手口に我慢できず解放軍に寝返る。1部のメンバーの中では加入章が遅い割にレベル、能力が低め。

科学者編集

ラグズを化身の解けないなりそこないという生物兵器に変化させる薬物実験を行っている。

イズカ
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは召喚士(サマナー)。属性は
『蒼炎』ではアシュナードに仕えていた生物学者であった。『暁』ではペレアスの側近で参謀としての地位と信頼を得ている。
言動がひどく風変わりで、自分を「知の宝」、「天才」などと称する一方で、他人を「愚か者」と見下した態度をとる。また、卑怯な作戦を臆面もなく提案したり、他人(自分より愚かな存在)から意見されることを嫌ったりするなど、自己中心が過ぎる人物。そのため、ペレアス以外からの人望は極めて低い。また、自分の研究や発明品に異常な執着を持つマッドサイエンティストの面もある。
『蒼炎』ではグリトネア塔にて指揮をしながら研究をしていたが、アシュナードに預けられたリアーネが脱走し(ネサラに連れ出されたため)、責任問題を逃れるためにアイク達連合軍が塔を攻めたときにどさくさに紛れて敵前逃亡した。その後の消息は分からなかったが、『暁』第1部にて突如アシュナードの子息と名乗るペレアスを伴って再登場した。第1部終盤ではムワリムに勝手になりそこないの薬を飲ませ、それを責められた際には「駒である一兵に自我などいらない」と発言するなど、どこまでも性悪な行動をとった。
正体はベグニオン元老院の手先で、研究の名の下にラグズでの人体実験を繰り返し、「なりそこない」を生み出した張本人。信頼を得るためにアシュナードの子息と同じように額に「印」があるペレアスを王子に仕立て、デインで思うままに「なりそこない」の実験をしようとしたが、ムワリムに薬を盛った咎でペレアスに研究と薬の使用を止められた。鷺の民に至っては、繊細すぎるゆえに薬を飲ませても効果が出る前に死んでしまう恐れがあったため、自分の研究に不向きと見なして碌に研究しておらず、なりそこないを元に戻すことができる呪歌の存在を知らなかった。
ライやティバーンからはラグズの同胞を玩具同然に扱った輩として、ジョフレからは王弟レニングを歪ませた外道として、狂王に対して以上の凄まじい怒りを買っている。第1部終了後はユリシーズに依頼を受けたフォルカにより拉致され、クリミアのフェール城にて尋問を受けていたが(第2部以降まったく姿を見せなかったのはこのため)、「裁きの光」の後の第4部5章にてユリシーズのもとより逃亡。大量のなりそこないを率いてティバーン隊と対峙するも、彼らの前に無様な死を晒した。
聖魔の光石』以来の召喚士(サマナー)であり、なりそこないを大量に召喚し続け、ある程度近づくと帝国元老院で開発された「リワープの杖」を使って逃げ、また最強の闇魔法「バルベリト」を扱うなど、魔道系ボスの中でも異端。最上級クラスユニットであるため奥義「陽光」を取得しており、油断ならない強敵である。

その他編集

マイジン
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスは重歩兵
クリミア西部の街道を偵察していた部将。差別的な発言が多く、アイクたちが武器を所持しているというだけで攻撃を仕掛けてきた。
ダッコーワ
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスは重歩兵
エリンシアを連れ去るためグレイル傭兵団の砦に夜討ちをかけた将軍。
アイクたちの脱出を阻止できなかったため、プラハに処刑されてしまう(ちなみに、彼を倒している場合は、生存者の彼の部下が処刑される)。
エマコウ
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはハルバーディア
クリミアとガリアの国境を見張っていた将軍。国境をめぐってアイクたちと戦いを繰り広げるが突破されてしまう。
バルマ
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスは賢者
プラハの部下。メリテネ砦でプラハからアイクたちの殲滅を命じられる。火炎魔法の使い手で、敵を「雑魚」とよび見下していたが敗れる。
カムラ
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスは重歩兵
デイン軍の決死隊部隊長。ゲバル城に駐留していたアイクたちを襲撃する。壊滅寸前まで追い詰めるが、あと一歩のところでレテとモゥディに撃破された。
コタフ
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはハルバーディア
デイン王国に仕える古参の将。ガリアへ向かうアイクたちを迎え討った。名誉を重んじる騎士道精神の持ち主。アイク達をたかが傭兵と侮る。
ダノミル
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはジェネラル
カントゥス城の看守の長。サディスティックな性格らしく、罪人を処刑することを何よりの楽しみとしており、アイク達の襲撃も楽しんでいるかのような素振りを見せる。その奇人ぶりにたじろぐ兵士もいる。
マッコヤー
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスは弓と剣を使うパラディン
クリミア最西端の港町トハを占拠し、クリミア残党およびガリアの半獣狩りを指導していたデインの将軍。
アイクらがカントゥス城の捕虜収容所を襲撃するやいなや、トハに網を張って漆黒の騎士とともにアイクらを殲滅せんと目論んだ。丁寧な喋り方をする。
ノシトヒ
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはスナイパー
デインの将。マッコヤー亡き後(マッコヤーを倒さなくてもなぜか出てくる)、トハにてデインに協力しようとした住民に対し、エリンシアに関する情報を聞き出させた挙句に重い強制労働を課す(もっとも言い分は正しい)。
その後キルヴァス王ネサラに高い金を払い身元を隠してエリンシアが乗る船を襲う。しかし、間違ってベグニオンの神使が乗る船を襲ってしまった挙句、続いて行ったネサラへの援軍要請も足下を見られて3倍の報酬を要求され決裂。さらには、結果的に遅れて到達したエリンシアの乗る船に襲撃され、自身もまた身を滅ぼす結果となってしまった。彼を倒さずにステージをクリアした場合は、海に飛び込んで泳いで逃亡する。
シリーズで数少ない弓兵の敵将。長弓で3マス離れた敵を攻撃できるうえに連続のスキルも持っているが、周囲を囲まれると、装備が弓のためにほぼ無力な存在になってしまう。
カヤッチェ
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスは賢者
デイン王国の将軍の1人。プラハの部下。風魔法を操り、冷静な判断を下す頭脳の持ち主である。デインとベグニオン国境付近に位置するトレガレン長城でアイク達クリミア軍を殲滅せんと、デイン軍配属になったばかりのシノンとともに立ちはだかった。キルヴァス軍とともに登場するが協力しようという気が全くなく、むしろ自軍の囮に使おうとしていた。
ホマサ
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはソードマスター
デインの四駿プラハの部下。風魔法の剣「ソニックソード」の使い手。デイン軍の敵将の中では最も整った顔立ちをしている。アイクと同じく剣術は父親から教わった。潔い性格の持ち主で、強者にはそれなりの敬意を払う。デイン国境にて、キルヴァス王ネサラと協力しクリミア軍と戦うも、リュシオンとの交渉でネサラが手を引いたため、孤軍奮闘状態となってしまい、自身もまたアイクらに討ち取られた。
剣の競い合いを好み、自身と同じ剣士であるアイク、ツイハーク、ソーンバルケとは専用会話があり(ワユには無い)、アイクの剣技を武骨で荒削りだが力強いと興味を持つ。しかし、ソーンバルケには「その程度の腕では私の相手はつとまらぬ」と軽くあしらわれてしまう。
カサタイ
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはジェネラル
クリミアに向かったアシュナードに代わり、イナやタウロニオとともに王城を守っていたデインの将軍。イナの力量を見極められず、さらにアシュナードに捨て駒にされたと知ってうろたえるが、イナの説得で覚悟を決めることになる。『蒼炎』時代のデイン軍将校の中では比較的賢明な思考の持ち主で、イナによりアシュナードの真意を知った際は「非常識」「正気の沙汰とは思えない」「愚の骨頂」とさえ言い放つ。イナの正体(竜鱗族)を知ったときには一旦は畏怖するも、王都を守るために彼女を信じて兵士達を鼓舞させた。
中ボスであるにもかかわらず、2回攻撃できる武器「勇者の槍」を持ち、さらに体力が半減すると必殺率が跳ね上がる「怒り」のスキルを持っているため、ボス以上に危険な敵である。クラスはジェネラルだがその割に守備は低めで、代わりに魔防がやや高め。
シークコ
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはウォーリア
デインに雇われた傭兵隊の長。王都が陥落したのを見てパルメニー神殿に立てこもり、僧侶たちを盾にクリミア軍と戦い、その卑劣なやり方でアイクの怒りを買う。豪胆な性格だが、ラグズとの戦いになると悲鳴を上げて怖がっており、いかにもデイン人といったところ。タウロニオに対しては、「俺は卑怯者、あんたは裏切り者」と馬鹿にした発言をする。
必殺率の高い2つのキラー系武器と奥義「鳴動」を持つ強敵。
リヒトル
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスは剣と斧を使うパラディン
デイン軍の将。クリミア軍の残党狩りを任されている。手柄を立てて出世することを優先して考えており、強い敵と戦うことを望んでいる。ジョフレの守るデルブレー城を攻めるが、アイク達に阻まれて失敗する。
グローメル
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはドラゴンマスター
デイン軍の将。マレハウト山脈を防衛していた。アシュナードこそが大陸最強の人物だと信じて疑わない。ベグニオン聖天馬騎士団副長タニスを一方的に制空権を争うライバルと決め付けている。雷魔法の斧・「ボルトアクス」を操るが彼の持つスキルとは相性が悪く、さらに迎撃戦であるはずなのに単騎で向かってくることからネタにされることがある。
ハフェド
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはハルバーティア
デイン軍の将。漆黒の騎士の部下。物静かな言動とは裏腹に好戦的な性格の老将軍。自分の身の程をわきまえている優秀な武将でもあり、軍務に忠実。ナドゥス城にてクリミア軍を迎え討つ。ラグズへの偏見や差別は持ち合わせておらず、獣牙族や鷹の民に対しても驕らず恐れず、「貴殿」とよび一介の敵将として相対する。リュシオン(セリノスの王族)に対しては、「戦でさえなければ、その歌をお聞かせ願いたいところですが…」と残念がっていた。
コユージョ
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスは賢者
デインに仕える魔道士。グリトネア塔の警備隊長。雷魔法の使い手であり、最強の雷魔法「レクスボルト」を操る。
敵前逃亡したイズカの跡を継ぎ、「なりそこない」達を使いグリトネア塔を死守する。終盤の敵将キャラのなかでは唯一スキルを持たない。レテやライを手下の「なりそこない」だと勘違いしたり、タウロニオをデイン軍の増援だと早とちりしたりするなど、よほど慌てているのか当てずっぽうな台詞が多い。
ゲラン
ベオク。『暁』に登場。クラスは勇士(ウォーリア)
デイン軍の将軍。ラグズ連合との戦争にてミカヤの命でオルリベス大橋を守っていた。サナキがラグズ連合と手を組んだことから、偽の神使と判断する。
暁の巫女ミカヤの奇跡を常に信じ続けてきた。劣勢にも一切怯まず、死に際も暁の巫女がデインを勝利に導いてくれると信じ悔いなく散っていった。彼とその部下の迷いのない戦いは、シグルーン達を感銘させた。
『暁』において、唯一のデイン側でユニットとして登場する敵将でもある。
クラスは勇士だが斧は使わず、強力な弩「アクゥアル」を持っており、下手をすると友軍のティバーンですら即死させてしまう。
マイエル
ベオク。『暁』に登場(ただし名前のみ)。
デイン軍の将軍。ラグズ連合との戦闘ではデイン王国のため、アイクらの精鋭部隊を神使親衛隊から引き離して足止めを目的に出撃した。結果的に時間稼ぎには成功し、総大将のミカヤ率いる本部隊の地の利を利用した奇襲作戦で神使親衛隊およびクリミア軍を壊滅状態に追い込んだが、彼の部隊はアイク率いる精鋭部隊に潰され、彼自身も戦死してしまった。

暁の団編集

『暁』の時代にベグニオン駐屯軍の仕打ちから、デインの同胞の命を一人でも多く守りたいという思いから集まった、最初は5人の勇気ある義賊団。デインの民からは救世主として慕われている。

ミカヤ
声:桑谷夏子
『暁』に登場。同作第1部、および第4部の主人公で、『暁』本編の主人公。クラスは光魔道士(ライトマージ)光の賢者(ライトセイジ)巫女(シャーマン)。属性は
輝く銀色の髪が特徴。光魔法を操る。義賊【暁の団】の一員として、帝国の圧政を受けているデイン国民を救うために立ち上がる。
相手の心を感じ取ったり、少し先の未来を見ることができる不思議な力を持ち、元は占い師をしながら、闇に紛れるようにして生きてきた。暁の団、デイン王国にとっては重要な象徴となる「銀の髪の乙女」である。見かけは10代半ばの少女だが見かけよりも長く生きているらしく、少なくとも幼いサザがミカヤと出会った時(『暁』から10年以上前)には既に今と同じ外見だったらしい。
当初、デインがベグニオンに隷属する原因を間接的に作り上げた人物として、アイクに対してはあまり良い感情を持っていなかったが、後にアイクと戦場で出会い言葉を交わすことで、その感情を払拭する。
自らの命を削って仲間の傷を治す(状態異常も回復できる)「癒しの手」の使い手。レイピアの光魔法版ともいえる専用魔法「セイニー」(騎馬、アーマー系に特効)を使うことができる。この魔法は主人公専用武器としては珍しく必殺率がなく、代わりに終盤でも主力にできるほどに威力が高い。
『暁』において最重要人物のため、クラスチェンジはいずれもイベントで自動的に行われ、どのクラスでも専用のイラストが用意されている。なお、下級・上級職では黒タイツを履いているが、最上級では生足になっている。また、クラスチェンジすることにより、光魔法のほかに杖も使用可能となる(これまでの神官ユニットの逆で、従来の修道士に近いといえる)。
『蒼炎』および『暁』本編開始以前のミカヤの行動
『蒼炎』にはミカヤは直接登場はしない。デイン王国軍によるクリミア占領の少しまえ、トハ滞在中だった際にわざとサザとはぐれ、ベグニオン行きの船に乗船する。その後戦役が勃発したことを知り、戦火の渦中にあるデインとクリミアで彼を探して回るが完全に行き違いとなっており、結局終戦後ネヴァザに戻っていたところで再会した(その際、サザからひどく怒られた)。彼との再会までの間、それまでは極力避けてきた他人と交わる生活を送ることになる。そこで人々の強さや優しさに触れ、大きく心を揺り動かされる。これがきっかけで、疎んじてきた自らの能力を、駐屯軍の圧政に苦しむ人々を救うために役立てられないかと考え始める。同士となる者たちがいないかサザと共に探していたところへノイスらと出会い、【暁の団】を結成し、活動を開始した。
『暁』第1部から第3部までのミカヤの行動
先祖にラグズの血を引く「印付き」であり、右手の甲に印がある。そのため、サザよりも年下に見える(ペレアスに右手の甲の印を見られたが、ペレアスは「精霊の護符」と勘違いしていた)。第1部ではやがて解放軍の象徴となりデイン王国を再独立させることに成功し、「暁の巫女」として崇められる。独立後にデイン王国軍総大将に叙任される。その後第3部までは、国の復興に一般市民と一緒に献身的に取り組んでいた。
第3部では、ペレアス王の命によりデイン軍を率いて、ラグズ連合軍をベグニオン帝国軍と挟み撃ちにするも、突破される(この戦いでミカヤとアイクは初めてお互いを知る)。そして、ペレアス王が「血の誓約」に縛られていることを知り、ベグニオン神使サナキの皇帝軍と、皇帝軍率いるアイク将軍とで、益なき戦いを強いられてしまう。皇帝軍が迫りくるなかで冷静に状況整理する間すら与えられず、「血の誓約」の呪縛から逃れる術が判らずにミカヤ自身も精神が限界に達してしまう(また、ペレアスが死亡すると、「血の誓約」の印がミカヤに引き継がれてしまう)。
『暁』第4部以降のミカヤの行動
その正体は落命したと思われていたベグニオン帝国皇帝サナキの姉であり、彼女こそが真の「神使」であったことが明らかになる。彼女の祖母ミサハと同じく元老院に暗殺されたと思われていたが、生き延びていた(この事実があるため、ミサハ暗殺事件が発生した段階で出生していたことは確定であるので、彼女の年齢は『暁』の時点で少なくとも23歳以上ということになる[注 9])。しかし、ミカヤ本人は育ててくれたおばあさんが死ぬまえに自分が「印付き」であることと、生きる術しか教えられていなかったため、物語の佳境に入るまで自分がベグニオン帝国神使ミサハの本来の後継者であることや、自分に妹がいたことを知らなかった。
本作に登場した人物中、【負の女神】ユンヌとともにテリウス大陸の全体的な歴史や隠された悲劇を最も幅広く観た人物。女神との戦いの後、サナキにベグニオンに残るよう勧められたが、国の復興が急務として拒否。サナキと国同士で協力し復興や国交正常化を約束してデインへ帰国、その後国民からの強い懇願により(ペレアス生存の場合は退位を表明した彼からの懇願も)、第15代デイン女王になった。
(※)サザ
声:間島淳司
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではシーフ。『暁』では盗賊(ローグ)密偵(エスピオン)。属性は
盗みと短剣、俊敏な動きを使った戦闘を得意とする。デイン王都ネヴァサの裏街出身で、ミカヤの弟だが血の繋がりはない。
『蒼炎』では、港町トハではぐれたミカヤ(厳密にはミカヤがサザを自分の運命に巻き込まないようにするため、わざとはぐれるようにした)を探し出すべく旅に出た少年であった。それまで盗賊家業で生計を立てており、無愛想でなかなか他人に心を許そうとはしなかった。ミカヤの行方を追っているうちにアイクと出会い、共に戦う。船に密航しているところを見つけると、仲間にできる。
『暁』では何事に置いても常にミカヤのことを一番に考え行動し、彼女を支えるパートナーとしての役割を果たす。設定では、『蒼炎』に登場した全キャラの中で2番目に背が伸びている(1番はアイク)。支援によっては『暁』の後日談でミカヤの夫となり、王となった彼女を側で支え続けた。
年の割に落ち着いた性格をしているが、ミカヤのことになると周りが見えなくなり、無茶をすることもある。
彼は『蒼炎』ではクラスチェンジすることができないが、Lvが上限であればその能力値がそのまま『暁』に引き継がれる。『暁』では同じ盗賊ユニットのヘザーと違い、イベントによりクラスチェンジするが、クラスはヘザーと同じ密偵である。服装も変更するがヘソ出しは相変わらず。『暁』最初のムービーシーンでは蹴り技も使っていたが、戦闘では使用しない。
『蒼炎』では倒されても死亡せず撤退してしまうことから、発売当時から続編(この頃はまだ発表されていなかった)に出るのではとファンに推測されていた。
エディ
ベオク。『暁』に登場。クラスは剣士(ブレイド)剣豪(ソードマスター)剣聖(ソードエスカトス)。属性は
剣の腕前は未熟だが、向上心は高い。物事を深く考えず無鉄砲なところがあるが、陽気で憎めない少年。楽観的すぎる性格で、相棒のレオナルドに面倒ばかりかけている。凄腕の剣士となり仲間を守ることを夢見ているが、本性では戦いを好んでおらず、軍の在り方に疑問を持っている。成長率が非常に高く、きっちりと育てれば、最強の剣士になる。
海外版での名前は「Edward(エドワード)」。
レオナルド
ベオク。『暁』に登場。クラスは弓兵(アーチャー)狙撃手(スナイパー)神射手(サジタリー)。属性は
現実的で真面目な性格をした思慮深い少年で、危機に陥っても比較的冷静に対処する。エディに小言を言うことが日課。エディとは対照的に少々消極的で、物事を否定的にとらえすぎるきらいがある。
地方貴族の息子だったために気立てがよいが、母親を幼少期に亡くし、戦争で父と兄を喪い、天涯孤独の身となった。
デイン敗戦後、彼のいた士官学校が帝国の駐屯軍に襲われ収容所に送られる途中に逃れる。追いつめられ迷い込んだ路地で、後に大親友となるエディと出会った。
ノイス
ベオク。『暁』に登場。クラスは戦士(ファイター)勇士(ウォーリア)斧雄士(アクスブレイブ)。属性は
暁の団の首領格的存在だが、世間からの認知度は薄い。読書が趣味で、暇なときは新しい本を用意している。
若い頃は成功した商人の経歴を持つが、共同経営をしていた友人に裏切られ、そのことにより人間不信になり浮浪者として生活していた。しかし、ベグニオンの駐屯軍の暴挙を見て、デインの民を救おうと立ち上がった。
エディやレオナルドからはたびたび年寄り扱いされているが、父親のように慕われている証拠でもある。年の功と言うべきか、落ち着いた性格をしている。
戦士系ユニットの割に力や体力が伸び難いが、代わりに速さと技が成長しやすいという、どちらかというと剣士系ユニットのような成長率を持つ。
ユンヌ
『暁』に登場。ミカヤと一緒にいる赤毛の鳥。かなり賢く、鳥でありながら夜間飛行が可能であるなど、不思議な特長を持つ。
ユンヌが初めてミカヤの指にとまったとき、ミカヤの頭の中に“ユンヌ”という言葉が浮かび上がったため、以降はユンヌとよぶようになったらしい。
実際にはユンヌは負の女神であったが、アスタルテと一対なので、彼女が目覚めるまでは鳥のままでいた。

一般人編集

(※)ツイハーク
ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』では剣士ソードマスター。『暁』では剣豪(ソードマスター)剣聖(ソードエスカトス)。属性は
デイン出身の傭兵剣士。普段は温厚で人当たりの良い青年だが、剣の腕前は一流で、スキルと速さを生かした連続攻撃を得意とする。
昔、ラグズの婚約者と死に別れた過去があるためか、ラグズに対しては人一倍思い入れが強い。
『蒼炎』では迷い込んだラグズを密かに救うため、クリミアの港町トハでラグズ狩りを主目的とする自警団に参加していた。そのとき、アイクたちに同行していたラグスであるレテやモゥディには武器を向けず、同行させて欲しいと申し出て仲間となる。『暁』ではタウロニオたちの活動を支持し、デイン再興に協力した。ラグズへの思いがあるためか、モゥディやムワリムと親交がある。イレースとは浅はかながら縁があり、チャップには勝手に娘(メグ)の縁談を持ちかけられて困惑している。
ジル同様、『暁』での展開次第では、ラグス連合と敵対するデインを裏切り、以後はラグズ連合に身を置くことになる。
シリーズ恒例の「キルソード持ちの美形剣士」である(『蒼炎』、『暁』共に初期装備としてキルソードを持っている)。
トメナミ
ベオク。『蒼炎』に登場。クラスは司祭
パルメニー神殿の最高司祭。戦闘を嫌っていたが、シークコに盾とされ無理矢理戦場に駆り出された。
「女神の杖」を持っており、彼を含め全てのパルメニー僧を生存させることで貰うことができる。
ニコ
ベオク。『暁』に登場。デインの首都ネヴァサに住む一般市民の少年。
暁の団を追撃するベグニオン駐屯軍の攻撃に巻き込まれ重体になるが、ミカヤの「癒しの手」で治療してもらう。 このことで、“「銀色の髪の乙女」が癒しの手で奇跡を起こした”と世間に知れ渡ることになる。
海外版では、物語の中盤にミカヤを勇気づけようと再登場している。
ローラ
ベオク。『暁』に登場。クラスは神官(プリースト)司祭(ビショップ)聖者(セイント)。属性は
デイン出身の心優しいシスター。自分の師である司祭の薬を駐屯兵に奪われ、取り返しに行く途中でミカヤ達一行と遭遇し、手伝いを依頼する。手伝ってくれた恩返しとして暁の団の一員となる。が、暁の団を義賊団ではなく山賊団と勘違いしており、「心優しき山賊団を目指す」などと素っ頓狂な発言をしているあたり、性格はいささか天然。見知らぬ効果の解らない杖を迷いもなくブラッドに使う場面も見られた(使ったのは「スリープの杖」で、ブラッドは効果により眠ってしまったが、ローラは疲れて眠っているのだと勘違いして起こさずその場を去ってしまう)。
第1部では、ミカヤと並んで重要な回復役である。
ブラッド
ベオク。『暁』に登場。クラスは兵士(ソルジャー)槍闘士(ハルバーディア)聖槍使い(ホーリーランサー)。属性は
ローラの幼馴染の闊達な青年。元はデイン出身の孤児だが、ベクニオンの商家に引き取られたためベクニオンの軍人となっていた。駐屯軍の腐った行為を知りつつも、自分一人が刃向かったところでどうにもならないと考えていた。しかし、ミカヤとローラが捕らわれた際に、妹同然であるローラが心配だったこともあって暁の団を密かに手引きし、それがきっかけで軍を抜け、暁の団の一員に加わる。
無愛想だが真面目で心優しい性格をしており、天然気味のローラにいつも振り回されている。
デイン側のキャラの中では守備の初期値と成長率が高いが、速さに難点がある。

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 神剣ラグネル、ナーシル、イナ、ラグズ王族の爪牙が該当
  2. ^ 血の誓約に関わること以外は『蒼炎』終章のはじめにブライスに対して明かしているが、両人とも直後の戦闘で討死したため、完全な真相が知られるのは『暁』でのアムリタの証言を待つこととなる。また、父王はアシュナード本人が血の誓約による大量死を収束させる際、直接手にかけている。
  3. ^ 「セリノスの大虐殺」を引き起こしたのはベグニオン元老院である。詳細はベグニオン帝国、特にミサハ、ルカン、そしてセフェランの記述を参照。
  4. ^ ペレアスは国家間の条約の書類に普通は血印は使わないことは知っていたが、家臣のイズカの薦めで血印をしてしまった。
  5. ^ 3部終章でセネリオと交戦した際に、彼が自分と似た印を持ちつつもそれは精霊の護符ではないのを知った程度で、「自分とよく似た外観的特徴を持つもの」であることから推測したと思われる。
  6. ^ 日本国外版での名称は「Alondite(アロンダイト)」となっており、『暁』でアイクの持つ専用剣と名称が入れ替わっている。
  7. ^ 前出のナドゥス城における撃破時の倒れるモーションは通常の歩兵系における膝を付くものでなく、鎧がすとんと落ちるものであり、実際に中身が空であったことが伺える。
  8. ^ 大乱闘スマッシュブラザーズX』でファイアーエムブレムステージのBGMの1つとして採用されている。
  9. ^ なお、この事実が明白になるのはエンディング時のため、任天堂に彼女の年齢を聞いたファンがいたが、「秘密」と回答されている。

出典編集

  1. ^ 任天堂 (2018年11月1日). “大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct 2018.11.1”. Youtube. 2018年11月1日閲覧。