天然ボケ
概要編集
単に「天然」「天然キャラ」とも言う。勘違いや間違った知識、思い込みから引き起こされる言動であるが、悪意や計算高さは含まれない他愛のないものが大半である。天真爛漫が明るい素直な積極性に使われることが多いのに対して、力を抜いた自然さに使われることが多い。
漫才におけるボケは、笑いとツッコミを誘うために計算されてわざと行われるが、そのような「ボケ」的な行動を意図せずに自然に行う人物を主にいう。
語源編集
お笑いタレント萩本欽一は「自分がジミー大西を指して呼んだのが、『天然ボケ』『天然』の最初だ」と自ら話している[2]。ただしこれはあくまで萩本の意見であり、真偽のほどは分からない。
以上のことからわかるように、もともとはお笑い用語であり、意図的では無く「笑い」を誘発するような言動、およびそうした言動を行う人を指し、定義は無い。
類義語・対義語編集
- 不思議ちゃん - 自己を中心に据えて場の空気に我関せずのマイペースで振る舞うことを自覚して行動している人。似たような概念であるが、天然の人が受ける微笑ましい笑いや場が和むような笑いとは違い冷笑されることが多い。
- ドジ - 注意力の散漫[3]や技能の不足が主な要因である場合の人を指す。
- ポンコツ - 壊れた言動の様子を指す。
- 確信犯 - 自らの正当性を確信して立法や命令に違犯する人。
- 電波系 - 荒唐無稽な妄想や主張を周囲に向かって公言する者を指す。単に「電波」と略したり「デムパ」といった表記での使用も多い。以前から「キチガイ」という意味で使われることも多く、こうした放送禁止用語の代替語としても使われている。
本人がその行動の効果を承知した上で、予めある意図を持ってわざと天然ボケのように装うことを指して、「計算」や「狙う」という表現が使用される。またそのような行為を行う人のことを「ニセ天然」「エセ天然」「養殖」と呼ぶこともあるようである。これらは否定的な意味で用いられることが多い。
サブカルチャーにおける天然ボケ編集
サブカルチャーにおいては萌え要素の一つと見られ、男性の視点による女性の魅力とみなされる傾向が強いが、男女を問わず、かなり広い年齢範囲で適用が可能である。
創作作品の中では、コミックリリーフと位置付けられることもある。