ナミキソウ(浪来草、学名:Scutellaria strigillosa)は、シソ科タツナミソウ属多年草海浜植物

ナミキソウ
山形県庄内地方 2012年7月
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : シソ類 Lamiids
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
亜科 : タツナミソウ亜科 Scutellarioideae
: タツナミソウ属 Scutellaria
: ナミキソウ S. strigillosa
学名
Scutellaria strigillosa Hemsl.
シノニム
  • 本文記載
和名
ナミキソウ(浪来草)

特徴

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砂浜で細長い地下茎を伸ばしてふえる。高さは10-40cmになり、には毛があり4角になる。は質が厚く、長楕円形で先は円く、長さ1.5-3.5cm、幅1-1.5cmになる。縁には低い鈍鋸歯があり、両面に少し毛があり、短い葉柄をもって対生する。

花期は6-9月。は上部の葉腋に1個ずつつき、一方向に2個が向かって咲く。花冠は長さ2-2.2cmになる青紫色の唇形で、筒部は長く、基部で急に折れ曲がって直立する。は花時には長さ3mm、果時には5mmになる。

分布と生育環境

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日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、海岸の砂地に生育する。世界では、朝鮮、中国(東北部)、千島、樺太に分布する。

海岸の波打ちぎわに近い砂浜に生育することから、ナミキソウ(浪来草)という[1]

ギャラリー

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シノニム

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  • Scutellaria scordiifolia Fisch. ex Schrank subsp. strigillosa (Hemsl.) H.Hara
  • Scutellaria scordiifolia Fisch. ex Schrank var. pubescens Miq.

下位分類

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  • エゾナミキ –(シノニム) Scutellaria strigillosa Hemsl. var. yezoensis (Kudô) Kitam.
-(標準名) Scutellaria yezoensis Kudô
  • シロバナナミキソウ Scutellaria strigillosa Hemsl. f. albiflora Kawano
  • ケナミキソウ Scutellaria strigillosa Hemsl. f. hirta (F.Schmidt) H.Hara

脚注

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  1. ^ 『山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花』p.175

参考文献

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