ニコル・グループNicole Group )は、神奈川県横浜市を拠点として自動車ディーラーの運営、自動車関連商社、生命保険販売などを行っている企業。会長で創業者のニコ・ローレケ(Nico Röhreke )は、日本で最も成功したドイツ人実業家のひとりである[1]

グループ会社 編集

グループ内各会社組織の独立性・独自性は多分に曖昧であるが、形式的には以下の4会社による事業に大別される。2015年10月15日付けで、全社が株式会社から合同会社に改組した。

ニコル・レーシング・ジャパン 編集

1977年、初めに設立されたニコル・グループの主幹会社である。自動車競技向け部品の輸入・販売会社として事業を開始し、それら競技への運営・参加にも係わった。1983年にはドイツの乗用車・アルピナの日本への輸入権を獲得し、現在まで保持している。

1993年9月には、イタリアスーパーカーブガッティの日本販売総代理店ともなったが、同社は1995年に経営破綻、取り扱いも終了となった。しかしながら2005年9月、フォルクスワーゲングループ子会社として新たに設立されたブガッティ・オトモビルフランス)の日本総代理店となり、再度日本におけるブガッティの販売に係わっていた。

ニコル・オートモビルズ 編集

ドイツの自動車会社、アルピナの日本総代理店として1982年9月14日に設立された。現在東京都港区世田谷区に事業所(自動車のショールーム)がある。

アルピナが製造する乗用車の年間生産台数約1,700台のうち、25%は日本において販売されている。

ニコル・カーズ 編集

BMWジャパンの正規ディーラーであり1988年12月に設立された。現在、グループ従業員の過半数はこの会社に所属している。

神奈川県内において乗用車・BMWの販売店「Nicole BMW」6店舗と、乗用車・MINIの販売店4店舗を運営している[2]

なお、2009年にはニコル・グループの新会社としてNicole MotorCars(ニコル・モーターカーズ)が設立されており、ロールス・ロイス・モーター・カーズの正規販売代理店(ショールーム)を横浜みなとみらい地区に開設している(ロールス・ロイス・モーター・カーズ横浜)[3]

ニコル・コンペティツィオーネ 編集

2013年に設立。フェラーリの正規販売店として横浜市内にショールームとアフターサービス拠点を設けている。

ニコル・マーケティング 編集

1982年設立。マーケティングのほか、主に乗用車・MINI向けの部品や装飾品を扱う「MiniMania[4]」(カリフォルニア州)の日本総代理店事業を行うなどしている。2016年6月23日付けでニコル・レーシング・ジャパンと合併した。

脚注 編集

  1. ^ Max Eli, Geschäftserfolge in Japan - Wie deutsche Unternehmen die Chancen ergreifen, Gabler Verlag, 2004, p. 88-90.
  2. ^ ニコル・カーズ株式会社の会社概要(ニコル・グループ公式サイト)
  3. ^ Nicole MotorCars株式会社の会社概要(ニコル・グループ公式サイト)
  4. ^ MiniMania (公式サイト、英語)

外部リンク 編集