ノーマ・ウィンストン
ノーマ・ウィンストン(Norma Winstone、MBE、1941年9月23日 - )は、イングランドのジャズ・シンガーであり、作詞家でもある。50年以上にわたるキャリアの中で、彼女はヴォーカリーズによる即興演奏で最も有名である。
ノーマ・ウィンストン Norma Winstone | |
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ノーマ・ウィンストン(2007年) | |
基本情報 | |
出生名 | Norma Ann Short |
生誕 | 1941年9月23日(83歳) |
出身地 | イングランド ロンドン・ボウ |
ジャンル | ジャズ |
職業 | 歌手 |
担当楽器 | ボーカル |
活動期間 | 1960年代 - |
共同作業者 | アジマス |
公式サイト |
normawinstone |
略歴
編集イースト・ロンドンのボウでノーマ・ショートとして生まれ[1]、1968年にマイケル・ガーリックのバンドに加わる前の1960年代初期から、ダゲナム周辺のバンドで歌い始めた。彼女の最初の録音は翌年、ジョー・ハリオットと共に発表された。1971年に、彼女は『Melody Maker』誌のジャズポール・トップシンガーに選ばれた。1972年、アルバム『エッジ・オヴ・タイム』を自分の名前で録音した[2]。ウィンストンは、1973年にリリースされたミノタウロスに関するギリシャ神話に基づいたジャズ・ロック・コンセプト・アルバム『ラビリンス』で、イアン・カーのニュークリアスにボーカルを提供した。
ウィンストンは、多くのヨーロッパの主要なミュージシャンや訪英アメリカ人、そしてガーリック、ジョン・サーマン、マイケル・ギブス、マイク・ウェストブルック、彼女の前夫でピアニストのジョン・テイラーなど、イギリスのジャズ仲間と仕事をしてきた。テイラーとトランペット奏者のケニー・ホイーラーと共に、1977年から1980年にかけてトリオ編成のアジマスのメンバーとして、ECMレコードにて3枚のアルバムを演奏し録音している。彼らの5枚目にして最後のアルバム『ハウ・イット・ウォズ・ゼン』は『ダウン・ビート』誌から4つ星を与えられた。さらに、彼女はアメリカのピアニストであるジミー・ロウルズ(1993年の『Well Kept Secret』)やフレッド・ハーシュとアルバムを作った。
2018年2月、ウィンストンは「オールミュージック」が「珍しい挑発的なアルバム」と評したコレクション『Descansado:Songs for Films』をリリースした[3]。
受賞歴
編集- 2007年 MBE in the Queen's Birthday Honours[4]
- 2009年 Skoda Jazz Ahead Award in Bremen for contribution to European Jazz
- 2010年 London Awards for Art and Performance
- 2015年 Jazz Vocalist of the Year, Parliamentary Jazz Awards[5]
- 2015年 BASCA Gold Badge Award[6]
ディスコグラフィ
編集ソロ・アルバム
編集- 『エッジ・オヴ・タイム』 - Edge of Time (1972年、Argo)
- Live at Roncella Jonica (1985年、Izemz/Polis) ※with ケニー・ホイーラー
- Somewhere Called Home (1987年、ECM)
- M.A.P. (1990年、L+R) ※with ジョン・ウルフ・ブレナン
- Far to Go (1993年、Grappa)
- Well Kept Secret (1995年、Hot House)
- Siren's Song (1997年、Justin Time) ※with ケニー・ホイーラー
- Manhattan in the Rain (1998年、Sunnyside)
- Like Song, Like Weather (1999年、Koch) ※with ジョン・テイラー
- Songs & Lullabies (2003年、Sunnyside) ※with フレッド・ハーシュ
- Chamber Music (2003年、EmArcy)
- It's Later Than You Think (2006年、Provocateur) ※with the NDR Big Band
- Children of Time (2006年、Jazz Academy) ※with マイケル・ガーリック
- Amoroso... ..Only More So (2007年、Trio) ※with スタン・トレイシー
- 『ディスタンス』 - Distances (2008年、ECM)
- Yet Another Spring (2009年、Jazz Academy) ※with マイケル・ガーリック
- Stories Yet to Tell (2010年、ECM)
- 『ミラーズ』 - Mirrors (2013年、Edition) ※with ケニー・ホイーラー
- Dance Without Answer (2014年、ECM)
- Descansado: Songs for Films (2018年、ECM)
- 『タイムトンネル』 - Azimuth (1977年、ECM)
- The Touchstone (1978年、ECM)
- 『デパート』 - Départ (1979年、ECM) ※with ラルフ・タウナー
- Azimuth '85 (1985年、ECM)
- 『ハウ・イット・ウォズ・ゼン』 - How It Was Then... Never Again (1995年、ECM)
参加アルバム
編集- Fluid Rustle (1979年、ECM)
- Song for Someone (1973年、Incus)
- 『ミュージック・フォー・ラージ&スモール・アンサンブル』 - Music for Large and Small Ensembles (1990年、ECM)
脚注
編集- ^ Odeen-Isbister, Sara, "Jazz star Norma Winstone on growing up in Dagenham", Barking and Dagenham Post, 5 October 2012.
- ^ Lock, Graham (1994). Chasing the Vibration. Devon: Stride Publications. pp. 77–81. ISBN 1-873012-81-0
- ^ Jurek, Thom. “Descansado: Songs for Films - Norma Winstone - Songs, Reviews, Credits”. AllMusic. 8 April 2018閲覧。
- ^ “BBC report on Queen's Birthday Honours”. BBC News 23 June 2007閲覧。
- ^ Chilton, Martin, "Norma Winstone is jazz vocalist of the year", The Telegraph, 11 March 2015
- ^ "2015 Gold Badge Award Recipients Revealed", M Magazine, 16 September 2015
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- ノーマ・ウィンストン - Discogs
- Norma Winstone album catalogue on ECMレコード
- Norma Winstone on BlueMusicGroup.com
- Norma Winstone in The Guardian