ハリオス古希: Ἅλιός, Halios)は、ギリシア神話の人物である。主に、

が知られている。以下に説明する。

サルペードーンの部下 編集

このハリオスは、リュキアの武将サルペードーンの部下である。トロイア戦争コイラノス、アラストール、クロミオス、アルカンドロス、ノエーモン、プリュタニスとともにオデュッセウスに討たれた[1][2]

アルキノオスの子 編集

このハリオスは、スケリア島のパイアーケス人の王アルキノオスとアーレーテーの子で[3]ラーオダマースクリュトネーオス[4]ナウシカアーと兄弟[5]。ラーオダマースとともにパイアーケス人随一の踊りの名手で、名工ポリュボスが2人のために制作したを用いた踊りを披露し、オデュッセウスを感嘆させた[6]

アイネイアースの子 編集

このハリオスは、トロイアーの武将アイネイアースの部下である[7]。トロイア戦争後、アイネイアースに従ってイタリアに赴いたが、トゥルヌスとの戦いで、パレリス、ギューゲス、ハリュス、ペーゲウス、アルカンドロス、ノエーモン、プリュタニス、リュンケウスアミュコスクリュティオスクレーテウスらとともにトゥルヌスに討たれた[8]

その他の人物 編集

脚注 編集

  1. ^ 『イーリアス』5巻678行。
  2. ^ オウィディウス『変身物語』13巻258行。
  3. ^ 『オデュッセイアー』7巻54行。
  4. ^ 『オデュッセイアー』8巻118行-119行。
  5. ^ 『オデュッセイアー』6巻17行。
  6. ^ 『オデュッセイアー』8巻370行-384行。
  7. ^ ウェルギリウス『アエネーイス』9巻767行。
  8. ^ ウェルギリウス『アエネーイス』9巻762行-777行。
  9. ^ アポロドーロス、摘要(E)7・29。

参考文献 編集