ハリー・ポッターと賢者の石 (サウンドトラック)

映画のサウンドトラック

ハリー・ポッターと賢者の石』 (Harry Potter and the Philosopher's Stone) は、2001年10月30日にリリースされた、同名映画のサウンドトラックである(日本版は11月28日リリース)。この映画のための音楽は、ジョン・ウィリアムズにより作曲、指揮された。ウィリアムズは本作により第74回アカデミー賞作曲賞にノミネートされている。収録はロンドンのアソシエイテッド・インディペンデント・レコーディングアビー・ロード・スタジオで行われた。

ハリー・ポッターと賢者の石
ジョン・ウィリアムズ映画音楽
リリース
録音 2001年9月、アソシエイテッド・インディペンデント・レコーディング
ジャンル サウンドトラック
時間
レーベル アトランティック・レコード
ジョン・ウィリアムズ アルバム 年表
A.I.
(2001年)
ハリー・ポッターと賢者の石
(2001年)
スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
(2002年)
『ハリー・ポッター』 年表
賢者の石
(2001)
秘密の部屋
(2002)
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本作では、登場人物を特定するテーマ(ライトモチーフ)が多く導入されている。用いられたテーマには以下のものがある:ヴォルデモートのテーマ2曲、ホグワーツのテーマ2曲、ダイアゴン横丁のテーマ、クィディッチのテーマ、飛行のテーマ、友情のテーマ、及びメイン・テーマ(ヘドウィグのテーマ)。これらのテーマはシリーズ第2作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』でも使用されているが、3作目以降で使われたものは少ない。メイン・テーマはシリーズ全作で聴くことができるが、オリジナルのアレンジで使われることは稀である。

アメリカではBillboard 200チャートで48位、サウンドトラック部門では2位を獲得した[1]。カナダでは、2001年12月14日に、カナダ・レコーディング産業協会によってゴールド(50,000枚)に認定されている[2]。また、日本でも、日本レコード協会によってゴールドディスク(100,000枚)に認定されている[3]

収録曲 編集

#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「プロローグ」(Prologue)  
2.「ハリーの不思議な世界」(Harry's Wondrous World)  
3.「ベイビー・ハリーの到着」(The Arrival of Baby Harry)  
4.「動物園への訪問 & ホグワーツからの手紙」(Visit to the Zoo and Letters from Hogwarts)  
5.「ダイアゴン横丁とグリンゴッツ銀行」(Diagon Alley and the Gringotts Vault)  
6.「9と3/4番線とホグワーツへの旅」(Platform Nine-and-Three-Quarters and the Journey to Hogwarts)  
7.「大広間への入場とバンケット」(Entry into the Great Hall and the Banquet)  
8.「Mr.ロングボトム・フライズ」(Mr. Longbottom Flies)  
9.「“ホグワーツよ永遠に!”& 動く階段」(Hogwarts Forever! and the Moving Stairs)  
10.「ノルウェー・リッジバックと季節の変わり目」(The Norwegian Ridgeback and a Change of Season)  
11.「クィディッチ・マッチ」(The Quidditch Match)  
12.「ホグワーツのクリスマス」(Christmas at Hogwarts)  
13.「透明マントと図書館のシーン」(The Invisibility Cloak and the Library Scene)  
14.「フラッフィーのハープ」(Fluffy's Harp)  
15.「悪魔の罠と羽のついた鍵」(In the Devil's Snare and the Flying Keys)  
16.「チェス・ゲーム」(The Chess Game)  
17.「ヴォルデモートの素顔」(The Face of Voldemort)  
18.「ホグワーツを離れる」(Leaving Hogwarts)  
19.「ヘドウィグのテーマ」(Hedwig's Theme)  
合計時間:

ヘドウィグのテーマ 編集

「ヘドウィグのテーマ」(Hedwig's Theme)は、映画シリーズを通してのライトモティーフである。しばしばシリーズのメイン・テーマとも称され、『賢者の石』の「プロローグ」冒頭から登場する。エンド・クレジットでは、オーケストラ・アレンジされたこのテーマが流される(タイトルは「ヘドウィグのテーマ」)。『ハリー・ポッター』シリーズの音楽には度々挿入され、ウィリアムズからバトンを受けたパトリック・ドイルニコラス・フーパーアレクサンドル・デスプラといった他の音楽担当らも、このテーマを用いた曲を書いている。また、ジェームズ・ハンニガンによる、テレビゲーム版『ハリー・ポッター』の音楽にもこのテーマが登場する。さらに、着メロ、トレーラーミュージック、他のマルチメディアでも使用され、ポップカルチャーとして重要な地位を得るに至っている。

評価 編集

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
AllMusic     
Filmtracks     
Movie Wave     
SoundtrackNet     
Tracksounds          

出典 編集

  1. ^ Trust, Gary (2010年11月24日). “Weekly Chart Notes: Rihanna, Gwyneth Pnoterow, the Beatles”. Billboard (Nielsen Business Media, Inc). http://login.vnuemedia.com/bbbiz/search/article_display.jsp?vnu_content_id=1004130545 2010年11月25日閲覧。 
  2. ^ アーカイブされたコピー”. 2007年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月19日閲覧。
  3. ^ “GOLD ALBUM 他認定作品 2002年1月度 [Gold Albums, and other certified works. January 2002 Edition]” (Japanese) (PDF). The Record (Chūō, Tokyo: Recording Industry Association of Japan) 508: 12. (March 10, 2002). オリジナルの2014年1月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140116130742/http://www.riaj.or.jp/issue/record/2002/200203.pdf 2014年1月22日閲覧。.