パテフランス語pâté)はなどの具材を細かく刻み、ペースト状あるいはムース状に練り上げたフランス料理テリーヌを使用して焼かれたパテは単にテリーヌと呼ばれることもある。あるいは、それに由来する英語圏の料理。パティ(patty)。

パテ・テリーヌ

フランス料理のパテ 編集

パテの語源はパイ生地pâte パート。イタリア語pasta パスタと同語源)で、本来具材を小麦粉を使用した生地で包んだ料理の名称であったが、これが転じて生地の中に入れる具材を指すようになった。やがて、「練り物」一般をパテと呼称するようになり、現在では従来通りの生地で包んで食す他、スプレッドとしてパンクラッカーなどに塗布して食したり、挽肉などを練り上げ、焼き上げてハンバーグとして食すなど、広く用いられる。

豚肉を用いたものはパテ・ド・カンパーニュ(田舎風パテ)と呼ばれる。

原議ともなるパイ生地で包んだ料理は、今日ではパテ・アンクルートと呼ばれる[1]。また、パイ生地の中身(本項で言うところのパテ)をテリーヌ型に入れて固め、型ごと提供する料理をテリーヌと呼ぶ[1]

英語圏のパティ 編集

 
ハンバーガーのパティ

英語圏のパティ(patty)はフランスのパテにルーツを持ち共通点はあるが、独特の料理となっている。

現在主に作られるパティは、ハンバーグに似た肉料理で、ひき肉を円盤状にして焼いたものである。ハンバーグと違いパン粉などのつなぎを使わず、調味料などを除けば、材料は全て肉である。主にパンバンズ)ではさんでハンバーガーにする。ハンバーガー用のパティをハンバーガーパティ、あるいはバーガーパティとも呼ぶ。

脚注 編集

  1. ^ a b 土田美登世「カルパッチョの真実 vol.7 パイ生地で包むか、型に詰めるか」『Dancyu』2018年2月号、プレジデント社、2018年、2頁。 

関連項目 編集