ヒキノカサ

キンポウゲ科の植物

ヒキノカサ(蛙の傘、Ranunculus ternatus)は、キンポウゲ科キンポウゲ属多年草。水辺など湿った草地に生育し[2]、関東地方以西の本州と四国、九州に分布する[3]。花や地面に広がって生育する様子から、カエル(蛙)の傘に見立ててこの名がついたとされる。

ヒキノカサ
浮島ヶ原自然公園(静岡県)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キンポウゲ目 Ranunculales
: キンポウゲ科 Ranunculaceae
: キンポウゲ属 Ranunculus
: ヒキノカサ R. ternatus
学名
Ranunculus ternatus Thunb.[1]
和名
ヒキノカサ

概要 編集

 

水辺や湿地など、湿った場所を好んで生育する。茎には、まばらな毛があり、高さ10-30cmになる。その先に、黄色で光沢のある花弁をもつ直径1.3cm前後の花をつける。花期は、3-5月。根元から出る葉は、長い柄をもち3裂する。また茎に生える葉は、ほとんど柄が無く細かく裂ける。果実は、球状に集まった短いかぎのあるそう果である。[3]

保全状況評価 編集

5の府県で絶滅、11の府県で絶滅危惧I類相当とされている。

脚注・参考文献 編集

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) BG Plants 和名-学名インデックス」(YList) Archived 2011年8月28日, at the Wayback Machine.(2012年3月19日閲覧)
  2. ^ 久志博信『「山野草の名前」1000がよくわかる図鑑』主婦と生活社、2010年、16ページ、ISBN 978-4-391-13849-8
  3. ^ a b 日野 東『日本の野草・雑草』成美堂出版、2009年、116頁。ISBN 978-4-415-01009-0