ビックラゲーション」は、パルコ出版発行の雑誌『ビックリハウス』において、1975年7月号から1985年10月号まで連載された読者投稿コーナーである。

ビックラゲーションと言う題名は、ビックリ!コミュニケーションを合成した造語[1]

概要 編集

ハウサー(ビックリハウス読者)が、最近ビックリした出来事を投稿するコーナー。1975年5月号の同名の特集が元になっている。

開始当初は投稿数が80通程度だったが、その後じわじわと人気が上がっていき、やがてビックリハウスの代表的なコーナーへとのし上がっていった。人気の証として、女性週刊誌などで「ぶったまゲーション」「おったまゲーション」といった類似企画が登場している。

渡辺いっけい大槻ケンヂ[2]が常連で、最優秀賞を取った事もある。

基本的なスタイル 編集

当コーナー内では、投稿された作品はビックラと呼ばれる。

まず最初に最優秀賞を発表し、その後優秀賞、佳作、悪例作品と続き、その他多数を通常取り扱い作品として掲載する。最優秀賞と優秀賞、悪例作品には選者のコメントが付く(佳作にも付く場合がある)。

最後のページには選者の後記が載せられる。

ページ数は最初は1ページだったが、投稿が増えるに従ってページも増えていき最終的に平均5~6ページを保っていた。

選者 編集

単行本 編集

1976年に『ビックラゲーション選』がブロンズ社から出版されている。

その他 編集

1982年に発売されたカセットブック『音版ビックリハウス 逆噴射症候群の巻』(アルファレコード)に坂本龍一が作曲した「ビックラゲーション」が収録された。曲中で朗読されるビックラは実際にコーナーに掲載された物である。

脚注 編集

  1. ^ ビックリハウス1975年5月号の特集「ビックラゲーション」より。
  2. ^ 当時のペンネームはビッグムーン大槻。

参考文献 編集

  • ビックリハウス 驚愕大全(1993年、NTT出版