ビーキーパー

トーリ・エイモスのアルバム

ビーキーパー』(原題:The Beekeeper)は、アメリカ合衆国の女性シンガーソングライタートーリ・エイモス2005年に発表したスタジオ・アルバム。通算8作目(ベスト・アルバムを除く)、オリジナル曲によるアルバムとしては7作目に当たる。

ビーキーパー
トーリ・エイモススタジオ・アルバム
リリース
録音 イングランド コーンウォール マーシャン・エンジニアリング
ジャンル オルタナティヴ・ロックバロック・ポップ
時間
レーベル エピック・レコード
プロデュース トーリ・エイモス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 5位(アメリカ[1]
  • 6位(ノルウェー[2]
  • 8位(オーストリア[3]、ドイツ[4]
  • 11位(ベルギー・フランデレン地域[5]
  • 13位(オランダ[6]、スイス[7]
  • 15位(フィンランド[8]
  • 18位(イタリア[9]
  • 20位(オーストラリア[10]
  • 21位(デンマーク[11]
  • 24位(イギリス[12]
  • 26位(スウェーデン[13]
  • 37位(ベルギー・ワロン地域[14]
  • 44位(フランス[15]
  • トーリ・エイモス アルバム 年表
    テイルズ・オブ・ライブラリアン〜トーリ・エイモス・コレクション
    (2003年)
    ビーキーパー
    (2005年)
    The Original Bootlegs
    (2005年)
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    背景編集

    アルバム・タイトルは養蜂家を意味しているが、エイモス自身は『アンカット』誌のインタビューにおいて「命の庭園を訪れて知恵の樹の実を食べようと決断した女性」が真のテーマと説明している[16]。本作は全曲とも「不毛の庭園」、「岩石庭園」、「薔薇と棘」、「温室」、「果樹園」、「妙薬とハーブ」といった6つの「庭園」をモチーフとしており、アルバムのブックレットには、どの曲がどの庭園に対応しているか明記されている[17][18]。エイモス自身は、ハチの巣の六角形と6日間の天地創造から、6という数字にこだわったという[17]。なお、限定スペシャル・エディション盤に付属したボーナスDVDには、それぞれの庭園をモチーフとした映像と、アルバム未収録曲「Garlands」のミュージック・ビデオが収録されている[19]

    「オリジナル・シンシュアリティ」の「Sinsuality」は、「罪 (Sin)」と「官能 (Sensuality)」を合わせたエイモスの造語である[16][17]

    録音編集

    エイモスは本作のレコーディングにおいて、ベーゼンドルファーのピアノだけでなく、夫からのクリスマス・プレゼントであるハモンドB-3も多用した[16]。エイモス自身は、「私の感覚では、ハモンドはファンキーで男性的、ピアノは情緒的で女性的なの。『ビーキーパー』では、それらが一体化して完璧に調和しているのよ」と語っている[16]

    「オリジナル・シンシュアリティ」はエイモスのピアノ弾き語りのみの録音で、残りの18曲ではマック・アラディン、ジョン・エヴァンス、マット・チェンバレンがバックを務めた[18]。「ザ・パワー・オブ・オレンジ・ニッカーズ」はアイルランドの歌手ダミアン・ライスとのデュエットで[20]、「リボンズ・アンダン」にはエイモスの姪ケルジー・ドビンズが参加した[17]

    反響・評価編集

    母国アメリカのBillboard 200では5位に達し、自身5作目の全米トップ10アルバムとなった[1]。アメリカ国内での売り上げは、リリースから3年余りの時点で29万枚を超えている[21]。ドイツのアルバム・チャートでは自身2度目のトップ10入りを果たし、自己最高の8位を記録した[4]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「『ボーイズ・フォー・ペレイ 〜炎の女神〜』や『クワイヤーガール・ホテル』におけるガチャガチャとした闇とは大きな隔たりがある。このアルバムは、テンポが遅くなりメロディがムードを増した時でさえ温かい気質を保ち、明るく光っている」「40代を迎えたシンガーソングライターに、極めて似つかわしいレコード」と評している[22]。また、バリー・ウォルターズは『ローリング・ストーン』誌において5点満点中3点を付け「彼女は自分の才能を、当たり障りのないレコード作りに浪費した」と批判する一方、「幸い『ビーキーパー』は後半で持ち直している。タイトル曲では1998年の『クワイヤーガール・ホテル』で聴ける引き立ったエレクトロニック・サウンドが復活し、"Original Sinsuality"は『リトル・アースクウェイクス』の悲痛な赤裸々さに立ち戻ったかのように聴こえる」と評している[20]

    収録曲編集

    全曲ともトーリ・エイモス作。

    1. パラソル - Parasol (3:54)
    2. スウィート・ザ・スティング - Sweet the Sting (4:16)
    3. ザ・パワー・オブ・オレンジ・ニッカーズ - The Power of Orange Knickers (3:36)
    4. ジャマイカ・イン - Jamaica Inn (4:03)
    5. バロンズ・オブ・サバービア - Barons of Suburbia (5:21)
    6. スリープス・ウィズ・バタフライズ - Sleeps with Butterflies (3:36)
    7. ジェネラル・ジョイ - General Joy (4:13)
    8. マザー・レヴォリューション - Mother Revolution (3:58)
    9. リボンズ・アンダン - Ribbons Undone (4:30)
    10. カーズ・アンド・ギターズ - Cars and Guitars (3:45)
    11. ウィットネス - Witness (6:06)
    12. オリジナル・シンシュアリティ - Original Sinsuality (2:02)
    13. アイルランド - Ireland (3:49)
    14. ビーキーパー - The Beekeeper (6:50)
    15. マーサズ・フーリッシュ・ジンジャー - Martha's Foolish Ginger (4:22)
    16. フーチー・ウーマン - Hoochie Woman (2:34)
    17. グッバイ・ピスケス - Goodbye Pisces (3:36)
    18. メアリーズ・オブ・ザ・シー - Marys of the Sea (5:11)
    19. トースト - Toast (3:42)

    参加ミュージシャン編集

    脚注編集

    1. ^ a b Tori Amos | Awards | AllMusic
    2. ^ norwegiancharts.com - Tori Amos - The Beekeeper
    3. ^ Tori Amos - The Beekeeper - austriancharts.at
    4. ^ a b Tori Amos - Longplay-Chartverfolgung - musicline.de
    5. ^ ultratop.be - Tori Amos - The Beekeeper
    6. ^ Tori Amos - The Beekeeper - dutchcharts.nl
    7. ^ Tori Amos - The Beekeeper Tori Amos - The Beekeeper - hitparade.ch
    8. ^ finnishcharts.com - Tori Amos - The Beekeeper
    9. ^ italiancharts.com - Tori Amos - The Beekeeper
    10. ^ australian-charts.com - Tori Amos - The Beekeeper
    11. ^ danishcharts.com - Tori Amos - The Beekeeper
    12. ^ TORI AMOS | full Official Chart History | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される
    13. ^ swedishcharts.com - Tori Amos - The Beekeeper
    14. ^ ultratop.be - Tori Amos - The Beekeeper
    15. ^ lescharts.com - Tori Amos - The Beekeeper
    16. ^ a b c d Jane, Sarah (2005年2月3日). “Interview: Tori Amos”. Uncut. Time Inc. (UK). 2015年12月14日閲覧。
    17. ^ a b c d 日本盤CD (EICP 495)ライナーノーツ(中川五郎、2005年2月24日)
    18. ^ a b CD英文ブックレット
    19. ^ Tori Amos - The Beekeeper (CD, Album) at Discogs - スペシャル・エディション盤の情報
    20. ^ a b Walters, Barry (2005年2月24日). “Tori Amos The Beekeeper Album Review”. Rolling Stone. 2015年12月14日閲覧。
    21. ^ Caulfield, Keith (2008年5月9日). “Ask Billboard”. Billboard. 2015年12月14日閲覧。
    22. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “The Beekeeper - Tori Amos”. AllMusic. 2015年12月14日閲覧。