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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(ファウンダー ハンバーガーていこくのヒミツ、The Founder)は、2016年アメリカ合衆国伝記映画。監督はジョン・リー・ハンコック、主演はマイケル・キートンが務めた。マクドナルドを世界最大のファーストフードチェーンに成長させたビジネスマンであるレイ・クロックを描いている。

ファウンダー
ハンバーガー帝国のヒミツ
The Founder
監督 ジョン・リー・ハンコック
脚本 ロバート・シーゲル英語版
製作 ドン・ハンドフィールド英語版
ジェレミー・レナー
アーロン・ライダー
製作総指揮 グレン・バスナー
アリソン・コーエン
カレン・ランダー
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
デヴィッド・グラッサー
クリストス・V・コンスタンタコプーロス
出演者 マイケル・キートン
ニック・オファーマン
ジョン・キャロル・リンチ
リンダ・カーデリーニ
パトリック・ウィルソン
B・J・ノヴァク
ローラ・ダーン
音楽 カーター・バーウェル
撮影 ジョン・シュワルツマン
編集 ロバート・フレイゼン英語版
製作会社 フィルムネイション・エンターテインメント英語版
ザ・コンバイン
ファリロ・ハウス・プロダクションズ S.A.
配給 アメリカ合衆国の旗 ワインスタイン・カンパニー
日本の旗 KADOKAWA
公開 アメリカ合衆国の旗 2017年1月20日
日本の旗 2017年7月29日
上映時間 115分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $25,000,000[2]
興行収入 世界の旗 $24,121,245[3]
アメリカ合衆国の旗 $12,786,053[3]
日本の旗 9,000万円[4]
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ストーリー編集

1954年レイ・クロックは自分で開発したミルクシェイク用ミキサーを販売していたが、売り上げは今ひとつだった。そんな夫を献身的に支える妻エセルは、質素な生活に満足していたが、レイは現状に満足していなかった。

そんな彼の元に、サンバーナーディーノのドライブインから、ミキサーの大量注文が来た。発注元がどんな店なのか気になったレイは、現地へと向かった。そこで彼が見たのは、食品と接客の質が極めて高く、それでいて家族層の懐にも優しいレストランであった。そこに商機を見出したレイは、経営者のマクドナルド兄弟(ディックとマック)に接近していった。

兄弟の案内で改めて店を視察したレイは、調理の効率の良さや従業員のモラルの高さに大いに感動した。兄弟が飲食店の経営に並々ならぬ情熱を注いでいることも知った。翌日、レイは兄弟に「レストランをフランチャイズ化してみないか」と提案した。以前、兄弟は独力でフランチャイズ化を試みたものの、サービスの質にムラが出たため、それを断念せざるを得なかった。そんな経験があったため、当初、兄弟はレイの提案に難色を示したが、レイの熱意に根負けして、もう一度フランチャイズ化に挑戦してみようという気になった。兄弟は「経営内容を変更する際には、必ず自分たちの許可を取ること」を条件に、レイにフランチャイズ展開を任せた。

手始めに、レイはイリノイ州デスプレーンズ英語版マクドナルド第1号店をオープンさせた。それは地元の資産家たちに自分たちの存在をアピールし、ビジネスに出資してもらうためであった。しかし、マネジメントや従業員の教育が上手くいかないという事態に悩まされることとなった。そこで、レイは資産家ではなく、自営業者をはじめとする中流層にフランチャイズ店のオーナーにならないかと声を掛けることにした。彼らならば現場での経験も豊富で、マクドナルドのやり方に積極的に従うだろうという直感があったのである。レイの目論見は見事に的中し、フランチャイズ店が中東部を中心に次々と開店していった。この成功を受けて、レイは自分がマクドナルドの創業者だと語るようになった。ビジネスのために全米を飛び回る中で、レイはミネソタ州でレストランを経営するロリー・スミスという男性に出会った。あろうことか、レイはロリーの妻であるジョアンに一目惚れしてしまった。

フランチャイズ化の成功が却って別の問題を引き起こすようになった。マクドナルド兄弟との契約の都合で、フランチャイズ店の利益を全て得られないレイは資金難に悩まされるようになったのである。また、フランチャイズ店のオーナーたちも予想以上にかさむコストに苦しめられていた。特に、ミルクシェイク用の大量のアイスクリームを冷凍保存するのにかかる費用は莫大なものであった。レイの苦悩を知ったジョアンは「即席の粉状ミルクシェイクを使用してはどうか」と提案してきた。レイは大喜びしたが、マクドナルド兄弟はミルクシェイクの質が低下するという理由で、その提案を却下した。

そうこうしているうちに、レイが抱える借金は増大し、借金の担保にしていた自宅の差し押さえが現実味を帯びてきた。レイは借金の返済猶予を銀行に願い出るが、銀行はそれを却下した。そんな折、レイは飲食業界で有名な財務コンサルタント、ハリー・J・ソネンボーンと知り合った。レイから相談を受けたソネンボーンは苦境を打開するためのアイデアを次々に出してきた。しかし、それらを実行に移せば、マクドナルド兄弟の不興を買うことは必定であった。

キャスト編集

※括弧内は日本語吹替(日本語吹替はソフト発売時に制作されていなかったため、BSテレ東が2019年1月3日に放送する際に初制作した[5]

製作編集

ロバート・シーゲルはレイ・クロックの自伝と評伝を手掛かりに本作の脚本を執筆したのだという[7]。シーゲルの脚本は2014年に発表された映画化前の脚本ランキングで13位に位置付けられた[8]2014年12月、ジョン・リー・ハンコックが本作の監督を務めることになったと報じられた[9]

キャスティング編集

2015年2月、マイケル・キートンがレイ・クロック役に起用されたとの報道があった[10]。同年5月11日、ローラ・ダーンの出演が決まった[11]。12日、ニック・オファーマンがリチャード・J・マクドナルドを演じることになったと報じられた[12]。28日、B・J・ノヴァクの出演が決まった[13]。6月9日、リンダ・カーデリーニが本作に出演すると報じられた[14]。26日には、ジョン・キャロル・リンチとパトリック・ウィルソンの出演が決まった[15]

撮影編集

2015年6月1日、本作の主要撮影ジョージア州ニューナン英語版で始まった[16]。なお、同州内のダグラスビルには、1950年代のマクドナルドの店舗を模したセットが建設された[17]

公開・興行収入編集

2015年3月2日、ワインスタイン・カンパニーは本作の配給権を700万ドルで購入した[18]。26日、ワインスタイン・カンパニーは本作の全米公開日を2016年11月25日に設定したと発表した[19]。2016年3月、本作の全米公開日が2016年8月5日に前倒しされた[20]。7月13日、本作の限定公開日が2016年12月16日、拡大公開開始日が2017年1月20日に再設定された[21]。2016年12月7日、第89回アカデミー賞のエントリー資格を得るために、本作はアークライト・ハリウッド英語版でプレミア上映された[22]。なお、限定公開は取りやめとなった。

2017年1月20日、本作は全米1115館で封切られ、公開初週末に340万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場11位となった[23]

2月、フィルムネイション・エンターテインメントは1500万ドルの違約金を求めてワインスタイン・カンパニーを提訴した。両社は「『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』の前後1週間以内に、ワインスタイン・カンパニーは別の作品を封切らない」と取り決めていたにも拘わらず、ワインスタイン・カンパニーは2017年1月27日に『ゴールド/金塊の行方』を封切ったというのである[24]

評価編集

本作は批評家から高く評価された。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには203件のレビューがあり、批評家支持率は84%、平均点は10点満点で7点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』はマイケル・キートンの魅力的な演技をその知的かつ見事な出来映えの伝記の中心に据えている。その伝記はアメリカで最も影響力のあるビジネスマンの誕生と、最も広範囲にわたって展開している企業の誕生を描き出している。」となっている[25]。また、Metacriticには47件のレビューがあり、加重平均値は66/100となっている[26]

ローリング・ストーン』のピーター・トラヴァースは本作に4つ星評価で3つ星を与え、「監督のハンコックと脚本家のシーゲルは物語がハリウッド的な感傷に陥らないように努力し、それはほとんど成功していると言える。50年以上昔の世界を舞台にした『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』は、昔と今の違いを浮き彫りにしている。さあ、鑑賞してみよう。何かを学べるかもしれないぞ。」と評している[27]

出典編集

  1. ^ ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ”. 2017年8月6日閲覧。
  2. ^ The Weinstein Co. Sued Over Distribution Of ‘The Founder’ By FilmNation And Its Subsidiary”. 2017年8月6日閲覧。
  3. ^ a b The Founder”. Box Office Mojo. 2018年12月29日閲覧。
  4. ^ キネマ旬報』2018年3月下旬 映画業界決算特別号 p.51
  5. ^ “ダークボのふきカエ偏愛録 2019年のふきカエ初め”. ふきカエル大作戦!!. (2018年12月1日). https://www.fukikaeru.com/?p=10615 2018年12月29日閲覧。 
  6. ^ a b c d e “新春シネマ『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』無料TV初!吹替版新録”. BSテレ東. https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_bstvtokyo/program/detail/201901/23480_201901032300.html 2018年12月29日閲覧。 
  7. ^ 'The Founder' Follows Salesman's Genius Idea To Franchise McDonald's”. 2017年8月6日閲覧。
  8. ^ Weinstein Company Wins Bidding War for Michael Keaton’s McDonald’s Movie ‘The Founder’ (Exclusive)”. 2017年8月6日閲覧。
  9. ^ John Lee Hancock Plans McDonald’s History Story, The Founder”. 2017年8月6日閲覧。
  10. ^ Burgerman: Michael Keaton Will Star in a McDonald's Biopic”. 2017年8月6日閲覧。
  11. ^ Laura Dern in Talks to Join Michael Keaton in McDonald's Mogul Biopic (Exclusive)”. 2017年8月6日閲覧。
  12. ^ Nick Offerman Joins Micheal Keaton in McDonald's Mogul Biopic (Exclusive)”. 2017年8月6日閲覧。
  13. ^ B.J. Novak Joins Michael Keaton in McDonald's Founder Biopic (Exclusive)”. 2017年8月6日閲覧。
  14. ^ Linda Cardellini Joins Michael Keaton in McDonald’s Drama ‘The Founder’”. 2017年8月6日閲覧。
  15. ^ John Carroll Lynch On ‘The Founder’ Menu; Gwendoline Christie Joins ‘Swallows & Amazons’”. 2017年8月6日閲覧。
  16. ^ Movie Shoot in Douglasville Begins Next Week”. 2017年8月6日閲覧。
  17. ^ Golden arches are going up”. 2017年8月6日閲覧。
  18. ^ Weinstein Co. Buys Michael Keaton’s McDonald’s Movie ‘The Founder’”. 2017年8月6日閲覧。
  19. ^ Michael Keaton Starrer ‘The Founder’ Gets Release Date; Focus World Rounds Out 2015 Slate”. 2017年8月6日閲覧。
  20. ^ Weinstein Co.’s ‘The Founder’ Moves To August; ‘Lion’ To Roar During Thanksgiving Week”. 2017年8月6日閲覧。
  21. ^ The Founder release date pushed for Michael Keaton McDonald’s biopic”. 2017年8月6日閲覧。
  22. ^ Weinstein Co.’s McDonald’s Movie ‘The Founder’ Will Open Doors Early”. 2017年8月6日閲覧。
  23. ^ January 20-22, 2017”. 2017年8月6日閲覧。
  24. ^ Weinstein Co. sued over release dates for 'The Founder' and 'Gold'”. 2017年8月6日閲覧。
  25. ^ The Founder”. 2017年8月6日閲覧。
  26. ^ The Founder”. 2017年8月6日閲覧。
  27. ^ 'The Founder' Review: Michael Keaton Makes a Happy Meal of McDonalds Biopic”. 2017年8月6日閲覧。

外部リンク編集