マイケル・キートン
マイケル・キートン(Michael Keaton, 1951年9月5日 - )は、アメリカ合衆国の俳優。
マイケル・キートン Michael Keaton | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2024年 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
本名 |
マイケル・ジョン・ダグラス Michael John Douglas | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1951年9月5日(73歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
出生地 | アメリカ合衆国 ペンシルベニア州コラオポリス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | アメリカ(スコット・アイリッシュ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
職業 | 俳優・コメディアン・映画監督・プロデューサー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
活動期間 | 1977年 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
配偶者 | キャロライン・マクウィリアムス(1982年 - 1990年) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
映画
『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 『スポットライト 世紀のスクープ』 『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』 『スパイダーマン:ホームカミング』 『ダンボ』/『シカゴ7裁判』/『マーベラス』 『ザ・フラッシュ』 テレビドラマ 『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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来歴
編集7人兄弟の末っ子としてペンシルベニア州コラオポリスに生まれた[1]。父親は測量技師だった[2][3][4][5]。スコットランドおよびアイルランド系で、敬虔なカトリックの家庭で育つ[6][7][8]。地元の高校を卒業後、ケント州立大学へ進学するが中退してピッツバーグへ移り住む。
芸能界にはスタンダップ・コメディアンとして出発。その頃、ピッツバーグの地元公共テレビ局においてカメラマンとしても働いていた。その後、テレビ番組のプロダクション・アシスタントを経てロサンゼルスに渡り、全国放送のコメディ番組などに出演。ジェームズ・ベルーシらとも共演して、徐々に知名度を上げていく。以前は本名のマイケル・ダグラスで活動していたが、同名の俳優が既に加入していた映画俳優組合に加入するにあたって、芸名のマイケル・キートンで活動するようになった。
1982年に駆け出しのロン・ハワードが監督した『ラブ IN ニューヨーク』で正式な映画デビュー。後に出演したハワード監督の『ガン・ホー』では、日系企業の米国進出に翻弄されるアメリカ人ビジネスマンを演じており、日本人俳優の山村聡とも共演している。同映画の冒頭では実際に東京ロケを敢行しており、キートンも秋葉原の電気街や地下鉄の構内、田舎の田んぼなどの撮影に参加している
後にティム・バートン監督の『ビートルジュース』に出演し、ハイテンションな霊界のバイオ・エクソシストである“ビートルジュース”を演じ、人気を得ると同時に映画俳優としても認知されるようになった。さらにはバートン監督の『バットマン』では、ブルース・ウェイン役(初代)で演技派俳優として人気を不動のものにする。以降、『バットマン リターンズ』でも引き続き担当していたが、ティム・バートンの監督降板と共にブルース・ウェイン役(二代目)をヴァル・キルマーに譲った。『ビートルジュース』のイメージが強烈だった事から製作当初、キートンのブルース・ウェイン役にスタジオの重役やバットマンファンは異議を唱えたが、作品が公開されてからはそういった非難も落ち着き、好意的に受け入れられた経緯がある。 シリーズものへの出演はよほど内容がよく出来ていない限り断っているようで、イギリスの映画雑誌のインタビューでは、ヒット作に必ず続編を提案するハリウッドのシステムに疑問を呈したこともある[9]。
声優としても活躍しており、宮崎駿のアニメーション映画『紅の豚』の英語版では主人公ポルコ・ロッソの声優にも抜擢され、ピクサー製作の『トイ・ストーリー3』では、バービー人形のボーイフレンドであるケン役を担当した。
また製作や監督業にも進出しており2009年には『クリミナル・サイト 〜運命の暗殺者〜』の監督・主演も務めた。
2014年、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作品『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に主演し、ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)など数々の映画賞を受賞し、アカデミー主演男優賞にもノミネートされた。
私生活
編集1982年に女優だったキャロライン・マクウィリアムスと結婚して1983年には一人息子のショーン・マックスウェルも生まれた。だが1990年に離婚。1989年から1995年までは同じく女優のコートニー・コックスと交際していた[10]。なお、2010年2月11日にキャロラインは他界した。
主な出演作品
編集映画
編集公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 | 日本語吹替 |
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1978 | Rabbit Test | セイラー | — | |
A Different Approach | Filmmaker | 短編映画 | — | |
1982 | ラブ IN ニューヨーク Night Shift |
ビル・ブラゼホフスキ | カンザスシティ映画批評家協会賞助演男優賞受賞 | 大塚芳忠(TBS版) |
1983 | ミスター・マム Mr. Mom |
ジャック・バトラー | ||
1984 | 暗黒街の人気モノ/マシンガン・ジョニー Johnny Dangerously |
ジョニー・ケリー | 日本劇場未公開 | 中尾隆聖(日本テレビ版) |
1986 | ガン・ホー Gung Ho |
ハント・スティーヴンソン | 別題『ガン・ホー/突撃!ニッポン株式会社』 日本劇場未公開 |
山寺宏一 |
シカゴ・ラプソディー Touch and Go |
ボビー | 日本劇場未公開 | ||
1987 | マンハッタンミステリー/消えた黒い箱 The Squeeze |
ハリー・バーグ | 不明 | |
1988 | ビートルジュース Beetlejuice |
ビートルジュース | 全米映画批評家協会賞主演男優賞受賞 | 西川のりお |
偽りのヘブン Clean and Sober |
ダリル・ペインター | 全米映画批評家協会賞主演男優賞受賞 日本劇場未公開 |
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1989 | ドリーム・チーム The Dream Team |
ビリー | 石丸博也 | |
バットマン Batman |
ブルース・ウェイン / バットマン | 渡辺裕之(ソフト版) 堀勝之祐(TBS版) 山寺宏一(テレビ朝日版、吹替補完版) | ||
1990 | パシフィック・ハイツ Pacific Heights |
カーター・ヘイズ | 谷口節(ソフト版、フジテレビ版) | |
1991 | ニューヨーク・ジャスティス/ 許された犯罪 One Good Cop |
アーティー・ルイス | 日本劇場未公開 | |
1992 | バットマン リターンズ Batman Returns |
ブルース・ウェイン / バットマン | 渡辺裕之(ソフト版) 山寺宏一(テレビ朝日版、吹替補完版) | |
1993 | から騒ぎ Much Ado About Nothing |
ドッグベリー | 伊藤和晃 | |
マイ・ライフ My Life |
ボブ・ジョーンズ | 磯部勉(ソフト版) 山寺宏一(日本テレビ版) | ||
1994 | ザ・ペーパー The Paper |
ヘンリー・ハケット | 谷口節 | |
眠れない夜はあなたと Speechless |
ケヴィン・ヴァリック | 日本劇場未公開 | 富山敬 | |
1996 | クローンズ Multiplicity |
ダグ・キニー | 安原義人 | |
1997 | 秘密の絆 Inventing the Abbotts |
ナレーター / Older Doug Holt | クレジットなし | 不明 |
ジャッキー・ブラウン Jackie Brown |
レイ・ニコレット | 山寺宏一 | ||
1998 | 絶体×絶命 Desperate Measures |
ピーター・マッケイブ | 山路和弘(ソフト版) 磯部勉(テレビ朝日版) | |
アウト・オブ・サイト Out of Sight |
レイ・ニコレット | クレジットなし | 平田広明(ソフト版) 楠大典(日本テレビ版) | |
ジャック・フロスト Jack Frost |
ジャック・フロスト | 別題『ジャック・フロスト パパは雪だるま』 | 山路和弘 | |
2000 | スコットランド・カップの奇跡 A Shot at Glory |
ピーター・キャメロン | 別題『栄光のストライカー』 | |
2002 | ライブ・フロム・バグダッド 湾岸戦争最前線 Live from Baghdad |
ロバート・ウィナー | テレビ映画 ゴールデングローブ賞男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)ノミネート |
手塚秀彰 |
2003 | 逃亡犯 Quicksand |
マーティン | 日本劇場未公開 | 不明 |
2004 | ホワイト・プリンセス First Daughter |
ジョン・マッケンジー大統領 | 安原義人 | |
2005 | ライフ・イズ・ベースボール Game 6 |
ニック・ローガン | (日本語吹替版なし) | |
サイレントノイズ White Noise |
ジョナサン・リバース | 江原正士 | ||
ハービー/機械じかけのキューピッド Herbie Fully Loaded |
レイ・ペイトン・シニア | 井上和彦 | ||
紅の豚 Porco Rosso |
ポルコ・ロッソ | 声の出演(英語版吹き替え) | 森山周一郎(原語版の声優) | |
2006 | カーズ Cars |
チック・ヒックス | 声の出演 | 内田直哉 |
ラストタイム 欲望が果てるとき Last time |
テッド・ライカー | 日本劇場未公開 | 大塚芳忠 | |
2009 | クリミナル・サイト 〜運命の暗殺者〜 The Merry Gentleman |
フランク・ローガン | 兼監督 日本劇場未公開 |
菅生隆之 |
恋する履歴書 Post Grad |
ウォルター・マルビー | 日本劇場未公開 | 大川透 | |
2010 | トイ・ストーリー3 Toy Story3 |
ケン | 声の出演 | 東地宏樹 |
アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! The Other Guys |
ジーン・マウチ警部 | 岡哲也 | ||
2011 | ハワイアン・バケーション Hawaiian Vacation |
ケン | 短編映画、声の出演 | 東地宏樹 |
2013 | ブラインド・フィアー Penthouse North |
ホランダー | 兼製作総指揮 | 菅生隆之 |
2014 | ロボコップ RoboCop |
レイモンド・セラーズ | 牛山茂 | |
ニード・フォー・スピード Need for Speed |
モナーク | 大川透 | ||
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) Birdman or The Unexpected Virtue of Ignorance |
リーガン・トムソン / バードマン |
受賞・ノミネート
アカデミー主演男優賞ノミネート 英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート ゴールデングローブ賞主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞 全米映画俳優組合賞主演男優賞ノミネート クリティクス・チョイス・アワード主演男優賞・コメディ男優賞受賞 インディペンデント・スピリット賞主演男優賞受賞 ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞男優賞受賞 ボストン映画批評家協会賞主演男優賞受賞 シカゴ映画批評家協会賞主演男優賞受賞 デトロイト映画批評家協会賞主演男優賞受賞 ダラス・フォートワース映画批評家協会賞主演男優賞受賞 フロリダ映画批評家協会賞主演男優賞受賞 アイオワ映画批評家協会賞主演男優賞受賞 カンザスシティ映画批評家協会賞主演男優賞受賞 ノースカロライナ映画批評家協会賞主演男優賞受賞 オクラホマ映画批評家協会賞主演男優賞受賞 オンライン映画批評家協会賞主演男優賞受賞 フェニックス映画批評家サークル賞主演男優賞受賞 フェニックス映画批評家協会賞主演男優賞受賞 サウスイースタン映画批評家協会賞主演男優賞受賞 サンフランシスコ映画批評家協会賞主演男優賞受賞 サテライト賞主演男優賞受賞 ラスベガス映画批評家協会賞主演男優賞受賞 ユタ映画批評家協会賞主演男優賞受賞 ワシントンD.C.映画批評家協会賞主演男優賞受賞 ロンドン映画批評家協会賞主演男優賞受賞 オーストラリア映画協会賞主演男優賞受賞 ゴッサム・インディペンデント賞男優賞 サンタバーバラ国際映画祭モダン・マスター賞受賞 オンライン&テレビジョン協会賞主演男優賞受賞 |
牛山茂 | |
2015 | ミニオンズ Minions |
ウォルター・ネルソン | 声の出演 | 設楽統 |
スポットライト 世紀のスクープ Spotlight |
ウォルター・“ロビー”・ロビンソン | ニューヨーク映画批評家協会賞主演男優賞受賞 オクラホマ映画批評家協会賞助演男優賞受賞 |
牛山茂 | |
2016 | ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ The Founder |
レイ・クロック | 山寺宏一(BSテレ東版) | |
2017 | スパイダーマン:ホームカミング Spider-Man: Homecoming |
エイドリアン・トゥームス / バルチャー | 大川透 | |
アメリカン・アサシン American Assassin |
スタン・ハーリー | 手塚秀彰 | ||
2019 | ダンボ Dumbo |
V・A・ヴァンデヴァー | 井上和彦 | |
2020 | ワース 命の値段 Worth |
ケネス・ファインバーグ | (日本語吹替版なし) | |
シカゴ7裁判 The Trial of the Chicago 7 |
ラムゼイ・クラーク | 田中正彦 | ||
2021 | マーベラス The Protégé |
レンブラント | 井上和彦 | |
2022 | モービウス Morbius |
エイドリアン・トゥームス / バルチャー | カメオ出演 | 大川透 |
Batgirl | ブルース・ウェイン / バットマン | 公開中止 | — | |
2023 | ザ・フラッシュ The Flash |
山寺宏一 | ||
Knox Goes Away | ジョン・ノックス | 兼監督 | ||
2024 | ビートルジュース ビートルジュース Beetlejuice Beetlejuice |
ビートルジュース | 山寺宏一 | |
Goodrich | アンディ・グッドリッチ | ポストプロダクション |
テレビ
編集放映年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 | 日本語吹替 |
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1982, 1992, 2015 | サタデー・ナイト・ライブ Saturday Night Live |
本人(ホスト) | 計3話出演 | (日本語吹替版なし) |
2001 | ザ・シンプソンズ The Simpsons |
ジャック・クローリー | 声の出演 第12シーズン第10話「塀の中の懲りないアーティスト」 |
目黒光祐 |
2002 | そりゃないぜ!? フレイジャー Fraisier |
ブレイン | 第9シーズン第16話「Wheels of Fortune」 | |
2003 | キング・オブ・ザ・ヒル King of the Hill |
トリップ・ラーセン | 声の出演 第7シーズン第9話「Pigmalion」 |
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2007 | CIA ザ・カンパニー The Company |
ジェームズ・ジーザス・アングルトン | ミニシリーズ | (日本語吹替版なし) |
2011 | 30 ROCK/サーティー・ロック 30 Rock |
トム | 第5シーズン第20/21話 | |
2019 | サタデー・ナイト・ライブ Saturday Night Live |
ジュリアン・アサンジ | 計1話出演 | |
2021 | DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機 Dopesick |
サミュエル・フィニックス | ミニシリーズ |
日本語吹き替え
編集出典
編集- ^ “Michael Keaton Biography”. The Biography Channel. A&E Television Networks. 2010年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月31日閲覧。 “Actor, director. Born Michael Douglas on September 9, 1951, in Coraopolis, Pennsylvania.”
- ^ “Michael Keaton Biography (1950–)”. Filmreference.com. 2012年1月24日閲覧。
- ^ “A LEADING MAN WITHOUT PAUSE - The Record (Bergen County, NJ)”. 2013年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月19日閲覧。
- ^ Vancheri, Barbara (2002年11月13日). “Obituary: Leona Douglas / Actor Michael Keaton's mother doted on her seven children”. Pittsburgh Post-Gazette 2010年7月11日閲覧。
- ^ “Actor Michael Keaton is another who insists he is half-Scottish”. Express on Sunday. (2005年9月25日). オリジナルの2009年1月2日時点におけるアーカイブ。 2007年12月12日閲覧。
- ^ and went to St. Malachy Church ENTERTAINMENT NEWS | WHAS11.com | News for Louisville, Kentucky
- ^ Fulton, Rick (2010年6月11日). “Michael Keaton: I dropped my phone in surprise when I was offered the role of Barbie's Ken in Toy Story 3”. Daily Record 2010年9月19日閲覧。
- ^ “アーカイブされたコピー”. 2013年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月19日閲覧。
- ^ “『バットマン』のマイケル・キートン、『アイアンマン2』などの続編ものはロクなものがないとコメント”. シネマトゥデイ. (2010年6月26日) 2013年5月18日閲覧。
- ^ “PAGE REPORT DISPLAY FOR 24961466800”. Herndon1.sdrdc.com. 2012年1月24日閲覧。
- ^ “ダークボのふきカエ偏愛録 2019年のふきカエ初め”. 吹替キングダム. (2018年12月1日) 2024年8月29日閲覧。
外部リンク
編集- マイケル・キートン - allcinema
- マイケル・キートン - KINENOTE
- Michael Keaton - IMDb
- Michael Keaton (@MichaelKeaton) - X(旧Twitter)