フォルクスワーゲン・ID.4
概要
編集フォルクスワーゲン・ID.4 E21 | |
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フロント | |
リア | |
インテリア | |
概要 | |
製造国 | |
販売期間 | 2020年 - |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドア SUV |
駆動方式 | 後輪駆動・四輪駆動 |
プラットフォーム | VW MEBプラットフォーム |
パワートレイン | |
モーター | 永久磁石同期電動機 |
最高出力 | 204 ps |
最大トルク | 310 nm |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,765 mm |
全長 | 4,584 mm |
全幅 | 1,852 mm |
全高 | 1,612 mm |
2020年、欧州での生産・販売を開始。EV専用の新アーキテクチャー"MEB"(モジュラー・エレクトリックドライブ・マトリックス)をベースとしたラインアップ「ID.ファミリー」に属する、フォルクスワーゲン初のフル電動SUVである[1]。Cセグメントに位置する[2]。
大容量のバッテリーを前後アクスル間のアンダーボディに搭載するMEBアーキテクチャーにより、長い航続距離を実現するとともに、ロングホイールベース・ショートオーバーハング化によって、ボディサイズに対して1クラス上のモデルに匹敵する室内空間を実現している。重量のあるバッテリーを、前後アクスル間のアンダーボディに格納することで、車両の低重心化と、最適な前後重量バランスを両立した。
バッテリー容量は2種類存在し、それぞれ異なるモーター出力を組み合わせる。52kWhのバッテリーには、125kW (170PS) / 310Nm のモーターを搭載し、最大航続距離は388km(WLTC モード)となっている。77kWhの大容量バッテリーには、150kW (204PS) / 310Nm のモーターを搭載し、0~100km/h 加速は8.5 秒(欧州発表値)、最大航続距離は561km(WLTC モード)を達成している。 いずれも、堅牢なアルミニウム製ハウジングに搭載され、重大な事故の際はバッテリーの電源が切れるよう、保護回路が組み込まれている。また、後輪駆動(RWD)と四輪駆動(4WD)の両方が用意されている。
エクステリアは、流れるようなボディ形状に加え、リヤのエアフローを効果的に断ち切るため、大型ルーフスポイラー、立体的な造形のテールライト クラスター、ほぼフラットなアンダーボディのリヤエンドに設置したディフューザーといった複数の要素を組み合わせることで、Cd値は0.28という、SUVとしては非常に優れた空気抵抗値を達成している。ライトユニットは、フロント・リヤともに全車LEDを採用しており、上級グレードには、マトリックスLEDを採用したIQ. LIGHTも用意する。
インテリアは、従来のシフトノブに代わる新装備、ドライブモードセレクターと統合されたメーターディスプレイや、大型のセンターディスプレイを採用した。アクセルペダルに再生マーク、ブレーキペダルに一時停止マークをモチーフとしたアルミ調ペダルクラスターを装備とし、電気自動車のイメージと遊び心を演出している。 また、フロントウィンドウの下に設置された「ID. Light」システムは、運転準備の完了、充電中のバッテリーレベルなどのステータスを、ドライバーへ直感的に伝えることを可能とする。
他のフォルクスワーゲン車と同様に、レーンキープアシストシステム“Lane Assist”や、プリクラッシュブレーキシステム “Front Assist”、レーンチェンジアシストシステム“Side Assist”や、緊急時停車支援システム“Emergency Assist”など、数多くの運転支援システムが装備されている。
欧州のみならず、北米や中国でも生産・販売されている世界戦略モデルである。生産は、ドイツのツヴィッカウ工場とエムデン工場、中国の佛山工場及び安亭工場、アメリカのチャタヌーガ工場で行われる[3]。2021年には、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
沿革
編集日本での展開
編集- 2022年11月22日、日本導入を記念した導入特別仕様として、「ID.4 Lite Launch Edition」ならびに「ID.4 Pro Launch Edition」の発売を開始。前者は52kWh、後者は77kWhのバッテリーを搭載する。Launch Editionでは、アウディ、ポルシェ、フォルクスワーゲンの3ブランドによる独自の充電ネットワーク「プレミアム チャージング アライアンス(PCA)」の年会費およびフォルクスワーゲン販売店での充電をひと月あたり60分まで、1年間無料で利用できる会員特典や、家庭に設置する普通充電器の設置費用10万円分サポート、買取価格保証型の残価設定ローン「フォルクスワーゲン ソリューションズ」 の特別残価設定といった、スペシャルな特典を提供する。
- 同年12月22日、標準グレードの先行受注受付を開始。多くの販売拠点において「Launch Edition」の 在庫が完売・あるいは品薄となってきている状況を考慮し、2023 年以降の生産で、同年第2四半期以降の販売分となる標準グレードの販売活動を前倒して開始した。 2023年以降生産モデルは、従来モデルと大きな変更点はないが、制御にかかわるハードウェアおよびソフトウェアの改良により、航続距離が延伸された(52kWh:388→435km、77kWh:561→618km)。これに伴い、希望小売価格が変更されたほか、独自の充電ネットワークにおける急速充電器利用料金の60分/月無償提供(登録から1年間)が、一部内容を変更して継続されることとなった。
脚注
編集- ^ “【試乗レポート】2022年中に日本導入されるフォルクスワーゲンのバッテリEV「ID.4」を試した”. Car Watch (2022年10月5日). 2022年10月8日閲覧。
- ^ 『CG』2020年12月号、2020年12月1日、17頁。
- ^ a b “フォルクスワーゲン ID.4は2022年中に上陸予定。強豪のアリアやアイオニック5がひしめく激戦区に挑む電動コンパクトSUV”. GENROQ Web(ゲンロク ウェブ) (2022年6月15日). 2022年10月8日閲覧。
- ^ “フォルクスワーゲン『ID.4』発表〜日本導入は2022年以降で検討中”. EVsmartブログ (2020年9月25日). 2022年10月8日閲覧。
- ^ “VWのフル電動SUV『ID.4』を日本初披露…横浜のドイツフェスティバル 10月7-10日”. レスポンス(Response.jp) (2022年10月6日). 2022年10月8日閲覧。
- ^ “フォルクスワーゲン、EV専用ブランドを日本初投入 人気のSUV:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2022年11月22日). 2022年11月22日閲覧。