ブラックマンバ学名Dendroaspis polylepis)は、コブラ科マンバ属に分類される毒ヘビ特定動物

ブラックマンバ
Dendroaspis polylepis head.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: コブラ科 Elapidae
: マンバ属 Dendroaspis
学名
Dendroaspis polylepis
(Günther, 1864)
和名
ブラックマンバ
英名
Black mamba

分布編集

アフリカ大陸のサバンナに生息している[1]

特徴編集

全長は2-3メートルで、大型の個体は4.5メートルに達する。キングコブラに次いで世界で2番目に長くなる。名前にブラック(黒)が付いているが、体色は灰色や褐色。体型は細長く、体重はそれほど重くならない。

名前の由来はの中が黒いことから来ている。

生態編集

サバンナに生息し、草原や森林、岩場などあまり環境を選ばずさまざまな環境で見られる。地面で日光浴をしていることもあり、地表性ではあるが、木登りも上手い。よく、よりも速く移動できるなどと言われることもあるが、事実ではない。たまたま馬上の人間が咬まれたことは過去にあったとしても、本種が馬より速く移動できるわけではない。実際の移動速度は時速16キロメートル(50メートルを11秒ほど)とされる[2]。また、瞬発力も優れており、攻撃は素早く正確である(噛まれた場合はほぼ確実に毒が注入される)。

毒は非常に強く、量も多い[3]うえに即効性で回りも早い。神経毒ゆえに後遺症が残ることは少ないが、血清があり研究が進んでいるにもかかわらず致死率は高く、未治療ならば100パーセントに近いとされる[4]。気性は荒いとされるが、多くの他のヘビと同じく人間を積極的に襲うことはない。しかし、ブラックマンバが危険を感じると強い攻撃性を示す。専門家は世界で最も危険な毒ヘビにしばしば本種とタイパンを挙げる[5]。以上の特徴により、アフリカでは非常に恐れられているものの、本種の生息密度の高い地域は人間の活動範囲とそこまで重ならないため、被害は比較的少ない。アフリカで最も犠牲者を出している毒ヘビは、Echis ocellatusカーペットバイパーの近縁種)[6]パフアダー[7]とされている。

食性は動物食で、小型哺乳類や小型鳥類などの温血動物を好んで捕食する[8]。樹上の鳥の巣を襲うこともある。

繁殖形態は卵生で、1回に6-17個の卵を産む。

その他編集

脚注編集

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  1. ^ 鈴木勉、田中真知『学研雑学百科 毒学教室 毒のしくみから世界の毒事件ま簿まで 毒のすべてをわかりやすく解説』株式会社学研マーティング、2011年、87ページ、ISBN 978-4-05-404832-4
  2. ^ 『ニューワイド学研の図鑑 動物』152ページ
  3. ^ Greene, WH. (1995). The dangerous snakes of Africa: natural history, species directory, venoms, and snakebite. Ralph Curtis-Books. pp. 49-51. ISBN 0-88359-029-8 
  4. ^ Greene, WH. (1987). Black mamba bites. A report of 2 cases. South African medical journal = Suid-Afrikaanse tydskrif vir geneeskunde 
  5. ^ Greene, WH. (1974). A Guide to the Snakes of Uganda. United Kingdom: Wheldon & Wesley. pp. 290. ISBN 0-85486-020-7 
  6. ^ JERRY G. WALLS, The World's Deadliest Snakes, Reptiles (magazine)
  7. ^ Spawls S, Howell K, Drewes R, Ashe J. 2004. A Field Guide to the Reptiles Of East Africa. A & C Black Publishers Ltd., London. 543 pp. ISBN 0-7136-6817-2.
  8. ^ Marais, Johan (2018年12月10日). “True facts about the Black Mamba” (英語). African Snakebite Institute. 2019年6月5日閲覧。
  9. ^ 田原義太慶編著、柴田弘紀・友永達也編『毒ヘビ全書』株式会社グラフィック社、2020年、6ページ、ISBN 978-4-7661-3313-4

参考文献編集

  • 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、130頁。
  • 『ニューワイド学研の図鑑 爬虫類・両生類』、学習研究社、2004年、160頁。
  • 『ニューワイド学研の図鑑 動物』、学習研究社、1999年、208頁。

関連項目編集