ブリスター!』(Blister)は、伊藤英明主演、須賀大観監督の日本映画。2000年7月1日公開。

ブリスター!
監督 須賀大観
脚本 猪爪慎一
出演者 伊藤英明
製作会社 小椋事務所
配給 スローラーナー
公開 2000年7月1日
上映時間 108分
製作国 日本の旗 日本
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概要 編集

コレクターオタクサブカルチャーの世界に生きる若者達のこだわりと葛藤を、軽快かつ多彩な映像表現で描く。

作中に登場するヘルバンカーのフィギュアがセットになった前売券が発売された[1]

2000年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭でファンタランド大賞(観客投票1位)を獲得した。また、みちのく国際ミステリー映画祭においては新人監督奨励賞グランプリを獲得している。

ストーリー 編集

法律もクソもない時代の砂漠、二人の男が銃を突きつけあっている。「その鞄の中のプラスチックをよこせ」という片方の男。しかしもう片方の男はこれに対しこう啖呵を切る。「これはただのプラスチックじゃねえ。トロン、スターマン、ウィッチブレイドハイランダーアースウォームジム第5惑星プルガサリエイリアンネイションバッカルーバンザイココバットジョースパイダーマンハードウェアウォーズ。遠い昔『フィギュア』と呼ばれたこのプラスチックの塊こそ、人類を救う鍵だ」

一方現代。アメコミフィギュアコレクターのユウジは、自分の稼ぎのほとんどをフィギュアに使い込んだりするなどして、恋人である写真家のマミを困らせてばかりいる。そんなユウジが探しているのは、絶版となったコミックのヒーロー。「ヘルバンカー」のフィギュア。ユウジは世界に一つしかないといわれる「ヘルバンカー」を手に入れるために奔走する。マミを省みずに「ヘルバンカー」を追いかけるユウジに、マミは悲しげな表情を見せる。

彼の周りにいる人物も、筋金入りの中年SFマニアテラダ。モデラーなアニメオタクハサモト、レア物を手に入れるためならドラッグの密売や暴力にさえ手を染めるキムといった、一癖も二癖もあるマニアばかり。テラダとハサモトはこだわりを追求するあまり、自らの首を絞めている。そんな中、ユウジも「ヘルバンカー」の裏取引を500万円で持ちかけられ、マミと共用にしていた家具を売ってしまい、マミとの仲たがいを決定的なものとしてしまう。

ユウジは「ヘルバンカー」を手に入れることができるのか、そしてユウジとマミはやり直すことができるのか…

スタッフ 編集

キャスト 編集

脚注 編集

  1. ^ 『宇宙船YEAR BOOK 2001』朝日ソノラマ宇宙船別冊〉、2001年4月30日、95頁。雑誌コード:01844-04。 

関連項目  編集

リンク 編集