ブレイクステップ (breakstep) またはブレイクビート・ガラージ (breakbeat garage) は、UKガラージシーンから生まれダブステップの出現に影響を与えた音楽ジャンル。[1]

ブレイクステップ
様式的起源
文化的起源 1990年代後期、イギリスの旗 イギリス ロンドン
使用楽器
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来歴 編集

ブレイクステップは2ステップガラージのサウンドから誕生した。ブレイクステップではガラージのソウルフルな要素から離れ、ドラムンベース型のベースラインが取り入れられたほか、シャッフルを効かせたドラムパターンはストレートでブレイクビーツ寄りのサウンドに差し替わった。このスタイルの躍進は1999年にラット・レコーズ (Rat Records) からリリースされたDJディー・クライン (DJ Dee Kline) の「アイ・ドント・スモーク」(I Don't Smoke) が1万5千枚を売り上げたことに始まり、最終的には2000年にイーストウエスト (East West Records) にライセンスを供与してUKチャートトップ40の第11位に到達した[2]。ドラムンベースをUKガラージが範囲とするテンポ (138 BPM) で制作するという新手法によるDJジンク (DJ Zinc) の「138トレック」(138 Trek) がこれに続く成功を収めた[3]。このことでブレイクスとガラージのアーティストの対話が促進され、ロンドンのクラブ「プラスチック・ピープル」(Plastic People) のイベント『フォワード』(Forward>>) に迎えられたゼッド・バイアス (Zed Bias) やダークワン (Darqwan) ことオリス・ジェイ (Oris Jay) の影響は、DJディスタンス (DJ Distance) などのブレイクス作品に強く反映された。

脚注 編集

  1. ^ https://www.theguardian.com/music/musicblog/2008/nov/10/scene-heard: "Long before dubstep became the popular fare of weed-addled students around the country, there was a genre that helped the transition from the sickly sweet sound of UK garage to the bass-drenched south London sound. That genre was breakbeat garage, now more popularly known as breakstep."
  2. ^ DJ DEE KLINE | full Official Chart History | Official Charts Company”. www.officialcharts.com. 2020年2月13日閲覧。
  3. ^ DJ ZINC | full Official Chart History | Official Charts Company”. www.officialcharts.com. 2020年2月13日閲覧。