幾何学において、ベバン点(べばんてん、:Bevan point)とは、 ベンジャミン・ベバン(英語版), にちなんで名づけられた三角形の中心の一つである。傍心三角形外接円(ベバン円)の中心として定義される。クラーク・キンバリング(英語版)の「Encyclopedia of Triangle Centers」ではX(40)として登録されている[1]

三角形MAMBMCは傍心三角形. 赤い円はベバン円(傍心三角形の外接円でその中心はベバン点M)
三角形MAMBMCは傍心三角形. 赤い円はベバン円(傍心三角形の外接円でその中心はベバン点M). 直線eはオイラー線、O,H,G,L,I,Nはそれぞれ外心垂心重心ド・ロンシャン点内心ナーゲル点

特徴 編集

ABCのベバン点M,オイラー線間の距離と、内心I,オイラー線間の距離は等しい。また、ベバン点と内心の中点は外心である。△ABCの辺長をそれぞれa, b, c、外接円の半径をRとすると、ベバン円の半径は2Rで、ベバン点と内心の距離MIは、以下の式で表される。

 

ベバン点はABCナーゲル点Nド・ロンシャン点L の中点である。ベバン点と垂心の中点はシュピーカー点である。

脚注 編集

  1. ^ Encyclopedia of Triangle Centers”. エヴァンズビル大学. 2024年3月14日閲覧。

外部リンク 編集