ベンジャミン・ボアズ
ベンジャミン・ボアズ(Benjamin Boas, 1983年 - )は、アメリカ合衆国出身の国際コミュニケーション・コンサルタント[1]、翻訳家、作家[2]、麻雀研究家[3]。ブラウン大学卒業[4]。慶應義塾大学訪問研究員、内閣府クールジャパン戦略のクールジャパン・アンバサダー[2]。中野区観光大使[5]。アニメ・漫画・ゲームなどのサブカルチャーの他に合気道や坐禅を嗜み、作務衣姿を普段着とする[6]。東京都中野区在住。
経歴
編集1983年、ニューヨーク州に生まれる[7]。ファミコンや『らんま1/2』などの日本の漫画を通じて日本の文化に興味を持ち、日本語を学ぶようになった[8][9]。
2004年、ヒマラヤ山脈旅行中に一泊したチベットの修道院で麻雀に出会い、その後来日した際に日本の麻雀文化に影響を受ける[4][10]。短期来日を繰り返す中で、『近代麻雀』で紹介される[11]。ブラウン大学に論文「牌に映るもの」を提出し、優等卒業[4]。2007年からフルブライト奨学金を得て京都大学人文科学研究所にて「麻雀と社会」について研究。
2007年、第2回オープン欧州麻雀選手権(欧州麻雀協会、コペンハーゲン、国際ルール麻雀)で3位入賞[11][12]。翌年、第1回欧州リーチ麻雀選手権(同協会、ハノーファー、日本式リーチ麻雀)で2位入賞[10]。2010年から、文部科学省奨学生として東京大学で「ゲームと社会」について研究[4]。
翻訳家・ライターとして活動する傍ら、2015年に青柳ちかとともにコミックエッセイ『日本のことは、マンガとゲームで学びました。』(小学館)を刊行[8][13]。中野区の名所を紹介する活動[14]などを通じて、同年に一般社団法人中野区観光協会の観光大使に就任[5]。
2016年には、内閣府などが推進する「クールジャパン戦略官民協働イニシアティブ」に基づく「クールジャパン・アンバサダー」に選出[15]。日本のポップカルチャーやクールジャパンのあり方について発信する活動を行っている[16][17][18]。
著作
編集- ベンジャミン・ボアズ文、青柳ちか 画 『日本のことは、マンガとゲームで学びました。』 小学館、2015年 ISBN 978-4-09-388395-5
- ベンジャミン・ボアズ著、青柳ちか マンガ・イラスト 『大人のためのやり直し英会話』小学館、2016年 ISBN 978-4-09-388461-7
脚注
編集- ^ ベンジャミン・ボアズ; 青柳ちか『大人のためのやり直し英会話』小学館、2016年。ISBN 978-4-09-388461-7。
- ^ a b 「クールジャパン・アンバサダー一覧(2016年3月時点)」『知的財産戦略推進事務局 クールジャパン戦略』、内閣府 。2016年10月10日閲覧。
- ^ 「GPC著名人リーグ:新メンバーを加えて第4期開幕!!」『麻雀ウォーカー』2012年6月6日 。
- ^ a b c d ベンジャミン・ボアズ; 青柳ちか『日本のことは、マンガとゲームで学びました。』小学館、2015年。ISBN 978-4-09-388395-5。
- ^ a b 「「中野にぎわいフェスタ」に区内ゆるキャラ集結 新中野区観光大使披露も」『中野経済新聞』2015年10月13日 。
- ^ ヨシムラヒロム「中野在住のオタク、ベンジャミン・ボアズ氏が語る、私の好きな日本の歌トップ10」『エンタメメディアKulture』、リクルート、2015年11月6日 。
- ^ ベンジャミン・ボアズ「日本のアニメとマンガファンを世界中に広げる方法」『YOMIURI ONLINE』、読売新聞社、2015年12月25日 。
- ^ a b “American writer publishes his first authentic manga book”, Time Out Tokyo, (2015-04-22)
- ^ “Benjamin Boas: Learning Japanese through Popular Media”, ASIJ News, (2015-06-12)
- ^ a b Galbraith, Patrick W. (2009-08-28), “Q&A Benjamin Boas”, Metropolis (805)
- ^ a b 「第32期名人戦七番勝負第5局」『朝日新聞』2007年10月18日 。
- ^ Rep, Martin (2009-03-31), “Benjamin Boas talks: Mahjong has a great potential in Europe”, Mahjong News
- ^ 青柳ちか「『日本人の知らない中野!?』ツアー!」『ダ・ヴィンチ』第257号、KADOKAWA、36-39頁、2015年9月。
- ^ 「クールジャパン・アンバサダー」『知的財産戦略推進事務局 クールジャパン戦略』、内閣府 。2016年10月10日閲覧。
- ^ 「第10回 クール・ジャパンを世界に効果的に発信するには?」『PIPDリポート』、官民協働ネットワークCrossover、2015年3月27日 。2016年2月11日閲覧。
- ^ 立花もも「JAPANマニアな外国人が本音で語る日本コンテンツのSUGOIところとは?」『SUGOI JAPAN』、読売新聞社、2015年9月17日 。
- ^ Boas, Benjamin (2016-04-24), “‘Cool Japan’ needs to listen to its target market”, The Japan Times