マイケル・フィンリー

アメリカのバスケットボール選手

マイケル・ハワード・フィンリーMichael Howard Finley, 1973年3月6日 - )はアメリカ合衆国イリノイ州メルローズ・パーク出身の元プロバスケットボール選手。NBAで15シーズンプレーした。ポジションはシューティングガードまたはスモールフォワード

マイケル・フィンリー
Michael Finley
2016年のフィンリー
ダラス・マーベリックス
役職 アシスタントGM
選手人事担当副社長
所属リーグ NBA
基本情報
愛称 Fin Dawg
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1973-03-06) 1973年3月6日(52歳)
出身地 イリノイ州の旗 イリノイ州メルローズ・パーク
身長(現役時) 201cm (6 ft 7 in)
体重(現役時) 98kg (216 lb)
キャリア情報
大学 ウィスコンシン大学
NBAドラフト 1995年 / 1巡目 / 全体21位[1]
プロ選手期間 1995–2010
ポジション SG / SF
背番号歴 4, 40
選手経歴
1995-1996
1996-2005
2005-2010
2010
フェニックス・サンズ
ダラス・マーベリックス
サンアントニオ・スパーズ
ボストン・セルティックス
経歴
エグゼクティブ時代:
2013-ダラス・マーベリックス (副社長)
受賞歴
通算成績
得点 17,306 (15.8 ppg)
リバウンド 4,804 (4.4 rpg)
アシスト 3,245 (2.9 apg)
Stats Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
獲得メダル
男子バスケットボール
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
グッドウィルゲームズ
銅メダル - 3位 1994 サンクトペテルブルク
夏季ユニバーシアード
金メダル - 1位 1993 バッファロー

経歴

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ウィスコンシン大学でプレイした後、1995年のNBAドラフトで1巡目21位指名でフェニックス・サンズに入団する。ルーキーイヤーから先発に定着、15得、4.6リバウンド、3.5アシストのアベレージを残し、オールルーキーファーストチームに選出された。しかしシーズン終了後にエースであったチャールズ・バークレーがチームを去ると、翌シーズンのサンズは開幕13連敗を喫し、フィンリーはシーズン中にジェイソン・キッドとの交換でダラス・マーベリックスへと放出された。

マーベリックスでは1試合平均20得点以上、5アシスト前後を稼ぎ出すエースとして活躍。フィンリーが移籍した当時のマーベリックスはリーグ最弱とも言われるほどの悲惨な状態だったが、1998年にはドラフトダーク・ノヴィツキーを、トレードでスティーブ・ナッシュを獲得すると、フィンリーを含めた彼ら3人はビッグスリーと呼ばれるようになり、チーム成績も右肩上がりで成長し始め、1999-2000シーズンには前シーズンの2倍の勝ち星を挙げた。チームの隆盛と共に自身も全盛期を迎え、このシーズンにはキャリアハイと言える22.6得点6.3リバウンド5.3アシストのアベレージを残し、1999年2000年にはオールスターにも出場、2002年11月27日のデトロイト・ピストンズ戦ではキャリアハイとなる42得点を挙げる。その後もマーベリックスは成長を続け、2002-2003シーズンには当時のチーム記録であったシーズン60勝を挙げ、初のカンファレンスファイナルに進出するなど、リーグでも有数の強豪へと成長したが、チーム躍進の立役者だったフィンリーは、2005年サラリーキャップ調整のために、9シーズンプレイしてきたチームから解雇されることになった(2005年限定で特別に制定されたアムネスティ条項により、マーベリックスはフィンリーを解雇する代わりに約5100万ドルのラグジュアリータックスの支払いが免除された)。無制限のFAとなったフィンリーの去就に注目が集まったが、マーベリックス時代のチームメイトだったニック・ヴァン・エクセルからの誘いを受け、最終的にマーベリックスの宿敵であった同じテキサス州に本拠地を置くサンアントニオ・スパーズに移籍した。

スパーズではマヌ・ジノビリのバックアップとしてプレイし、出場時間の短縮に伴い得点も減少したが、ベテランのフィンリーが控えに回ることにより、スパーズのバックコート陣の層は大幅に厚みを増した。フィンリー自身はパワーとスピードを活かしたスタイルから、ジャンプショットを中心としたシューターにスタイルを変化させた。スパーズで2年目となる2006-2007シーズンでは、ジノビリがシックスマンに転向したことにより、プレイオフでは先発に起用され、1回戦のデンバー・ナゲッツとのシリーズ第6戦ではスリーポイントシュート9本のうち8本を決めるなど活躍。ファイナルまで勝ち上がったスパーズはクリーブランド・キャバリアーズを4戦全勝で破り、フィンリーは念願のチャンピオンリングを手に入れた。 2007-2008シーズンでは同じようにマヌ・ジノビリがシックスマンとなっているため、スターターで起用され、82試合全てに出場した。プレーオフ一回戦フェニックス・サンズ戦では、終了間際に同点3ポイント決めて、チームの勝利に貢献。だが、カンファレンスファイナルでロサンゼルス・レイカーズに敗れ、またしても連覇の夢が打ち砕かれた。

2010年2月28日に、ウェーバーにかけられ、3月6日、ボストン・セルティックスと契約。同年のロサンゼルス・レイカーズとのNBAファイナルにも出場したが破れた。

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  優勝シーズン      リーグリーダー

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1995–96 PHX 82 72 39.2 .476 .328 .749 4.6 3.5 1.0 .4 15.0
1996–97 27 18 29.5 .475 .255 .812 4.4 2.5 .7 .1 13.0
DAL 56 36 35.6 .432 .387 .807 4.5 2.8 .9 .4 16.0
1996-97計 83* 54 33.6 .444 .361 .808 4.5 2.7 .8 .3 15.0
1997–98 82* 82* 41.4* .449 .357 .784 5.3 4.9 1.6 .4 21.5
1998–99 50* 50* 41.0 .444 .331 .823 5.3 4.4 1.3 .3 20.2
1999–00 82 82 42.2 .457 .401 .820 6.3 5.3 1.3 .4 22.6
2000–01 82 82 42.0* .458 .346 .775 5.2 4.4 1.4 .4 21.5
2001–02 69 69 39.9* .463 .339 .837 5.2 3.3 .9 .4 20.6
2002–03 69 69 38.3 .425 .370 .861 5.8 3.0 1.1 .3 19.3
2003–04 72 72 38.6 .443 .405 .850 4.5 2.9 1.2 .5 18.6
2004–05 64 64 36.8 .427 .407 .831 4.1 2.6 .8 .3 15.7
2005–06 SAS 77 18 26.5 .412 .394 .852 3.2 1.5 .5 .1 10.1
2006–07 82* 16 22.2 .412 .364 .918 2.7 1.3 .4 .2 9.0
2007–08 82* 61 26.9 .414 .370 .800 3.1 1.4 .4 .1 10.1
2008–09 81 77 28.8 .437 .411 .823 3.3 1.4 .5 .2 9.7
2009–10 25 6 15.8 .381 .317 .667 1.5 0.8 .2 .2 3.7
BOS 21 1 15.0 .506 .463 .333 1.6 1.1 .2 .1 5.2
2009-10計 46 7 15.4 .440 .390 .533 1.5 .9 .2 .1 4.4
通算 1,103 875 34.5 .440 .390 .813 4.1 2.9 .9 .3 15.7
オールスター 2 0 14.5 .476 .250 1,000 2.0 2.5 .0 .0 11.5

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2001 DAL 10 10 43.4 .360 .362 .818 5.3 4.4 1.2 .2 19.7
2002 8 8 46.6 .466 .378 .900 6.3 2.3 1.5 .5 24.6
2003 20 20 41.1 .435 .412 .864 5.8 3.0 1.3 .6 18.3
2004 5 5 39.9 .382 .269 .600 3.2 2.6 .8 .6 13.0
2005 13 13 37.8 .425 .393 .889 4.3 2.2 1.3 .0 13.1
2006 SAS 13 4 31.6 .476 .383 .900 3.8 1.4 .6 .2 10.5
2007 20 20 26.9 .410 .419 .897 2.9 1.1 .6 .2 11.3
2008 17 11 23.0 .402 .365 1.000 1.9 1.0 .3 .2 6.7
2009 5 5 28.6 .441 .467 .750 3.0 1.0 .2 .2 8.0
2010 BOS 18 0 6.0 .250 .273 1.000 .6 .2 .2 .0 .8
通算 129 96 30.3 .418 .388 .866 3.5 1.8 .8 .2 11.8

カレッジ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1991–92 ウィスコンシン 31 28 29.7 .453 .361 .742 4.9 2.7 .9 .8 12.3
1992–93 28 28 35.0 .467 .364 .771 5.8 3.1 1.8 .6 22.1
1993–94 29 29 36.1 .466 .363 .786 6.7 3.2 1.4 .7 20.4
1994–95 27 27 37.0 .379 .284 .773 5.2 4.0 1.9 .6 20.5
通算[1] 115 112 34.3 .440 .338 .769 5.6 3.2 1.5 .7 18.7

その他

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脚注

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  1. ^ Michael Finley College Stats”. College Basketball at Sports-Reference.com. 2020年6月15日閲覧。

外部リンク

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