マイ・プライベート・アイダホ
『マイ・プライベート・アイダホ』(原題:My Own Private Idaho)は、1991年のアメリカ合衆国の青春映画。ガス・ヴァン・サント監督・脚本による『ポートランド三部作』のひとつ。
マイ・プライベート・アイダホ | |
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My Own Private Idaho | |
監督 | ガス・ヴァン・サント |
脚本 | ガス・ヴァン・サント |
製作 | ローリー・パーカー |
ナレーター | リヴァー・フェニックス |
出演者 |
リヴァー・フェニックス キアヌ・リーブス |
音楽 | ビル・スタッフォード |
撮影 |
ジョン・キャンベル エリック・アラン・エドワーズ |
編集 | カーティス・クレイトン |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 102分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $2,500,000 |
興行収入 | $6,401,336[1] |
概要編集
『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』に続けてリヴァー・フェニックスとキアヌ・リーブスが主演した青春映画である。売春、同性愛、ドラッグ、近親相姦、ナルコレプシーといったショッキングな設定ながら、ストリートで暮らす若者達の痛み・切なさ・葛藤を詩的な映像美で表現した。
本作は、ウィリアム・シェイクスピアの『ヘンリー四世 第1部』『ヘンリー四世 第2部』『ヘンリー五世』の三つの戯曲を原作とする[2]。
リヴァー・フェニックスは、エージェントの反対もあり、ほぼノーギャラで出演した。
リヴァー・フェニックスが1991年度のヴェネツィア国際映画祭、全米映画批評家協会賞、インディペンデント・スピリット賞で、それぞれ主演男優賞を受賞した。
本作品は米国よりも先に日本で公開された。
タイトルの「My Own Private Idaho」は、B-52'sが1980年に発表した楽曲『プライヴェート・アイダホ』からとられた(「You're living in your own Private Idaho」という歌詞が繰り返される)[3]。
ストーリー編集
ポートランドで男娼をして暮らす青年、マイクとスコット。孤児として育ったマイク、ポートランド市長の息子であるスコット、生い立ちは対照的な2人だが、マイクはスコットに想いを寄せていた。やがて2人は、マイクを子どもの時に捨てた母親を捜す旅に出る。
キャスト編集
※括弧内は日本語吹替
- マイク・ウォーターズ - リヴァー・フェニックス(成田剣)
- スコット・フェイヴァー - キアヌ・リーブス(宮本充)
- リチャード・ウォーターズ - ジェームズ・ルッソ(秋元羊介)
- ボブ・ピジョン - ウィリアム・リチャート(麦人)
- カルミラ - キアラ・カゼッリ(平井美美)
- ゲイリー - ロドニー・ハーヴェイ
- デニス - ジェシー・トーマス
- ハンス - ウド・キア(伊藤和晃)
- バド - フリー(檀臣幸)
- ジャック・フェイヴァー - トム・トゥループ(山野史人)
- エレーナ - グレイス・ザブリスキー(磯辺万沙子)
- 空港事務員 - ジェームズ・カヴィーゼル
- 日本語吹替:テレビ放送用に制作。DVD・Blu-ray Discに収録(DVD・Blu-Rayでの追加シーンは原語対応)。
関連項目編集
出典編集
- ^ “My Own Private Idaho (1991)” (英語). Box Office Mojo. 2011年4月24日閲覧。
- ^ “My Own Private Idaho (1991)”. 2015年8月10日閲覧。
- ^ Greenberg, Harvey (Fall 1992). “My Own Private Idaho”. Film Quarterly