マテル

アメリカの玩具メーカー

マテル: Mattel Inc.NASDAQ: MAT)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州エル・セグンド英語版に本拠を置く世界最大規模の玩具メーカーである。ハズブロ社と並んでアメリカ合衆国を代表する玩具メーカーとされている。

Mattel, Inc.
種類
公開会社
市場情報 NASDAQ: MAT
業種 おもちゃ、ゲーム
設立 1945年
創業者 Harold Matson
Elliot Handler
Ruth Handler
本社 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州エル・セグンド英語版
主要人物
Ynon Kreiz
(Chairman and CEO)
Steven Totzke
(President and COO)
売上高 減少 US$5.43 billion (2022)
営業利益
減少 US$676 million (2022)
利益
減少 US$394 million (2022)
総資産 減少 US$6.18 billion (2022)
純資産 増加 US$2.06 billion (2022)
従業員数
c. 33,900 (Dec 2022)
ウェブサイト Mattel.com

歴史 編集

1945年東欧系ユダヤ人のハロルド・マトソン(Harold Matson)とエリオット・ハンドラー(Elliot Handler)らによって設立。その際、マトソンのニックネーム "Matt" とハンドラーのファーストネーム "El"liot を組み合わせて "matt-el" = Mattel と命名された。

1959年にエリオットの妻であるルース・ハンドラーRuth Handler、後に社長に就任)が中心となって考案したバービーを発表し、世界で最も有名な人形のひとつになった。

その他ボードゲームフィギュア商品、1970年代にはLSIゲーム、1980年には家庭用ゲーム機インテレビジョンを発売。以降、玩具メーカーの吸収合併などを経て、多数の子会社を傘下におさめる一大グループに成長した。

「BeeGees Rhythm Machine」は、玩具キーボードであるが、クラフトワークの「電卓: Pocket Calculator: Taschenrechner)」のメロディー演奏に使われて注目される。

2011年10月24日アニメ「きかんしゃトーマス」の商標権などを保有する英娯楽大手ヒット・エンターテインメントを6億8千万ドル(約518億円)で買収すると発表、2012年2月に買収完了。

日本においては、東京都千代田区神田鍛冶町に本社を置くマテル・インターナショナル株式会社法人番号:2010001146806)が事業を行っている。

主な商品 編集

子会社商品やライセンス生産・過去の商品も含むマテル社の商品ラインナップを記載。

ゲーム機 編集

  • Nintendo Entertainment System(NES) - ファミリーコンピュータの日本国外向け仕様
  • インテレビジョン
  • Aquarius
  • オートレース - 1976年に発売された世界初の携帯型電子ゲーム機。縦長のスクリーン下に表示される車を操作し、敵車をよけながら、制限時間内に上部のゴールを目指す。敵車に当たると効果音が鳴り、スタート地点へ一定時間戻されてしまう。4段階の加減速ギアの操作と、左右3車線の移動が可能。スクリーン上部には制限時間が表示され、99秒以内に4回ゴールすれば勝利の効果音が鳴り終了となる。1970年代後半に日本でも「ゲームシンジケート」シリーズとして、本作を含む7種類がアメリカから4800円で輸入販売されている[1]

マルチメディアプレイヤー 編集

玩具 編集

ボードゲーム等 編集

主な子会社及びブランド 編集

  • Fisher-Price
  • タイコ・トイズ
  • Matty Collector.com - マニア層などをターゲットにしたコレクターズブランド
  • Monogram Models - Revellなどと並ぶ、有名プラモデルメーカー。1968年にマテルの傘下になった。

その他 編集

  • 1999年にマテルがフェラーリ版権を独占的に使用する許諾を得たため、マテルからセカンドライセンスを受けられない他社はフェラーリの模型やミニカーを生産したり販売できなくなった。そのため、過去に生産されたキットやミニカーが高値で売買される事態が起こった。なお、フェラーリ車の製品化権利は2015年以降、「ブラーゴ」や「マイスト」ブランドを傘下に持つ香港のメイ・チョングループと契約を締結しており、メイ・チョングループのライセンスの元、他ブランドでの発売も再開されるようになった。
  • 過去にテレビアニメの世界名作劇場七つの海のティコ』(第10話)や『家なき子レミ』のスポンサーについていた。

脚注 編集

  1. ^ コアムックシリーズNO.682『電子ゲーム なつかしブック』p.17.
  2. ^ [1]メガハウス、2013年12月18日閲覧。

外部リンク 編集