マヤの秘密』(原題:The Secrets We Keep)は2020年に公開されたアメリカ合衆国スリラー映画である。監督はユヴァル・アドラー、主演はノオミ・ラパスが務めた。

マヤの秘密
The Secrets We Keep
監督 ユヴァル・アドラー
脚本 ユヴァル・アドラー
ライアン・コヴィントン
製作 ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
グレッグ・シャピロ
スチュアート・フォード
エリク・ハウサム
アダム・リバック
製作総指揮 ヴィクトリア・ヒル
ノオミ・ラパス
ベン・ロス
マルコ・ヘンリー
グレッグ・クラーク
アンドレア・スカルソ
ミゲル・パロス
ジェイミー・ジェソップ
出演者 ノオミ・ラパス
ジョエル・キナマン
クリス・メッシーナ
エイミー・サイメッツ
音楽 ジョン・パエザーノ
撮影 コーリャ・ブラント
編集 リチャード・メトラー
製作会社 ディ・ボナヴェンチュラ・ピクチャーズ
AGCスタジオズ
エコー・レイク・エンターテインメント
カークハウス・フィルムズ
配給 アメリカ合衆国の旗ブリーカー・ストリート
日本の旗STAR CHANNEL MOVIES
公開 アメリカ合衆国の旗2020年9月18日
日本の旗2022年2月18日[1]
上映時間 97分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 世界の旗$638,459[2]
テンプレートを表示

概略 編集

第二次世界大戦中のルーマニア。マヤ・リードは他の女性たちと共に戦火を逃れようとしていたが、運悪くナチス・ドイツの兵士たちに見つかってしまい、同行していた女性たちの多くが凌辱・惨殺された。マヤの妹、ミリアーも犠牲となった。辛うじて生き延びたマヤはその後アメリカへと亡命した。

戦後、マヤは夫(ルイス)と息子(パトリック)の3人で幸せに暮らしていたが、戦時中の凄惨な記憶のフラッシュバックに度々苦しめられていた。そんなある日、マヤは街角であのときの兵士によく似た男性(トーマス)を発見した。復讐心に燃えるマヤはそのままトーマスを尾行し、隙をついて彼を昏倒させ、自宅へと連れ帰った。

意識を取り戻したトーマスは自らの無実を必死で主張したが、マヤは彼こそが妹の仇であると信じて疑わなかった。また、ルイスはマヤの気迫に押されてトーマスの拘束や尋問に手を貸していた。その一方で、ルイスはトーマスが犯人であるという確たる証拠がないことを気にしており、彼に関する記録を調べ始めるのだった。

キャスト 編集

製作 編集

2018年11月1日、ユヴァル・アドラー監督の新作映画にノオミ・ラパスとジョエル・キナマンが出演することになったと報じられた[3]2019年4月23日、エイミー・サイメッツとクリス・メッシーナがキャスト入りした[4]。24日、本作の主要撮影ルイジアナ州ニューオーリンズで始まった[5]。2020年1月7日、ジョン・パエザーノが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[6]

マーケティング・興行収入 編集

2020年5月13日、ブリーカー・ストリートが本作の全米配給権を獲得したと報じられた[7]。8月13日、本作の劇中写真が初めて公開された[8]。18日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[9]。9月18日、本作は全米471館で公開され、公開初週末に8万8306ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場11位となった[10]

評価 編集

本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには53件のレビューがあり、批評家支持率は62%、平均点は10点満点で5.9点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『マヤの秘密』は深刻なテーマを扱っているが、その扱い方には粗雑なものがある。しかし、説得力を欠いているにせよ、B級映画特有のスリルを生み出すことには成功している。」となっている[11]。また、Metacriticには13件のレビューがあり、加重平均値は47/100となっている[12]

出典 編集

  1. ^ “脳裏から消えないナチスの記憶 ノオミ・ラパス主演『マヤの秘密』2022年2月18日公開へ”. リアルサウンド. (2021年11月12日). https://realsound.jp/movie/2021/11/post-901717.html 2021年11月12日閲覧。 
  2. ^ The Secrets We Keep (2020)”. The Numbers. 2021年4月4日閲覧。
  3. ^ Noomi Rapace, Joel Kinnaman to Star in Thriller ‘The Secrets We Keep’”. Variety (2018年11月1日). 2021年4月4日閲覧。
  4. ^ ‘The Secrets We Keep’: Chris Messina & Amy Seimetz Join Noomi Rapace & Joel Kinnaman In AGC-Di Bonaventura Thriller”. Deadline.com (2019年4月23日). 2021年4月4日閲覧。
  5. ^ Post-WWII thriller ‘The Secrets We Keep’ to shoot in New Orleans”. nola.com (2019年4月4日). 2021年4月4日閲覧。
  6. ^ John Paesano to Score Yuval Adler’s ‘The Secrets We Keep’”. Film Music Reporter (2020年1月7日). 2021年4月4日閲覧。
  7. ^ Noomi Rapace-Joel Kinnaman Thriller ‘The Secrets We Keep’ Acquired By Bleecker Street”. Deadline.com (2020年5月13日). 2021年4月4日閲覧。
  8. ^ First look: Noomi Rapace confronts Joel Kinnaman in revenge thriller The Secrets We Keep”. Entertainment Weekly (2020年8月13日). 2021年4月4日閲覧。
  9. ^ THE SECRETS WE KEEP Official Trailer Bleecker Street”. YouTube (2020年8月18日). 2021年4月4日閲覧。
  10. ^ Domestic 2020 Weekend 38/September 18-20, 2020”. Box Office Mojo. 2021年4月4日閲覧。
  11. ^ The Secrets We Keep”. Rotten Tomatoes. 2021年4月4日閲覧。
  12. ^ The Secrets We Keep (2020)”. Metacritic. 2021年4月4日閲覧。

外部リンク 編集