マリコン

海洋関係の建設工事を主に手がけるゼネコン

マリコン[1]とは、ゼネコンの中でも特に海洋関係の土木工事港湾施設・建築建設工事を中心とする建設業者のことをいい、埋立浚渫護岸防波堤海底工事、橋梁基礎工事、海底トンネル工事など海洋土木工事全般および港湾施設の建築工事を請負う。海洋土木会社(海洋建設会社)。

業界団体として、一般社団法人日本埋立浚渫協会(略称:うめしゅん)が組織されている。日本埋立浚渫協会には大手マリコンの関係会社も参加しており、会員会社は27社である。

海洋土木

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なお海洋土木とは、海洋工学のうち港湾・堤防・橋梁・人工島などの建設、浚渫、海洋調査などにかかわる土木工事の総称であり[2]、海洋土木では、たとえば、ポンプ式やグラブ式の浚渫船といった特殊作業船を必要とし、さらに建設工事の多くが国土交通省(旧運輸省)港湾局といった官公庁プライベート港を有す大企業発注によるという特性など、専門性が高い。そのため、中小陸上土木会社の参入は困難という傾向がある。

代表的なマリコン

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関連項目

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脚注

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  1. ^ 一応英語の“marine constructor”の略ではあるが、いわゆる和製英語であり、カタカナ語で「海洋」の意の「マリン」と総合建設業者を指す「ゼネコン」の後半部をつなげた語。したがって英語圏においてはこの表現のままでは意味不明となり通じない。またスペイン語(カスティーリャ語)では俗語で「男性同性愛者」の意味になり(綴りは“maricón”)、スペイン語圏においては誤解される可能性があるため要注意である。スペイン語話者の多いアメリカ合衆国でもこの表現は使わないほうがよい。
  2. ^ コトバンク・海洋土木

外部リンク

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