マレーセンザンコウ

哺乳類の一種

マレーセンザンコウ (Manis javanica) は、鱗甲目に分類される哺乳類の一種。

マレーセンザンコウ
マレーセンザンコウ
マレーセンザンコウ Manis javanica
保全状況評価[1][2][3]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 鱗甲目 Pholidota
: センザンコウ科 Manidae
: センザンコウ属 Manis
: マレーセンザンコウ
M. javanica
学名
Manis javanica
Desmarest, 1822[3]
和名
マレーセンザンコウ[4]
英名
Malayan pangolin[3][5]
Sunda pangolin[3]

分布

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インドネシアスマトラ島ボルネオ島など)、カンボジアシンガポールタイ王国ベトナム南部、ブルネイマレーシアミャンマー中部以南、ラオス[3]

鱗甲目の中でもアジアに最も広く分布し、特に東南アジアではその各地に生息する[6]

分類

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以前はフィリピンにも分布するとされていたが、フィリピン個体群はパラワンセンザンコウManis culionensisとして分割する説が有力とされる[3]

生態

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一次林や二次林に生息する[3][5]夜行性[3][5]。爪や尾を使い、採食などのために樹上に登ることもある[3][5]。前肢の頑丈な爪によってアリ塚を崩し[6]、アリ類やシロアリ類を食べる[3][5]

妊娠期間は約130日[5]

人間との関係

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中華人民共和国やベトナムでは食用とされたり、が皮膚病・乳の出が良くなる・癌などに効能がある漢方薬になると信じられている[3][7]

食用や薬用の乱獲により、生息数が激減している[3]。森林伐採・アブラヤシやゴムノキなどの農地開発やプランテーション転換・採掘・水力発電用のダムや道路建設による生息地の破壊によっても、生息数が減少している[3]。道路建設は交通網が発達することで、密猟や密輸がしやすくなるという問題もある[3]。1975年のワシントン条約発効時には(1995年からはセンザンコウ属単位で)ワシントン条約附属書II、2017年にワシントン条約附属書Iに掲載されている[2]

出典

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  1. ^ Appendices I, II and III (valid from 26 November 2019)<https://cites.org/eng> [Accessed 13/02/2021]
  2. ^ a b UNEP (2021). Manis javanica. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. [Accessed 13/02/2021]
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n Challender, D., Willcox, D.H.A., Panjang, E., Lim, N., Nash, H., Heinrich, S. & Chong, J. 2019. Manis javanica. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T12763A123584856. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2019-3.RLTS.T12763A123584856.en. Downloaded on 13 February 2021.
  4. ^ 川田伸一郎, 岩佐真宏, 福井大, 新宅勇太, 天野雅男, 下稲葉さやか, 樽創, 姉崎智子, 横畑泰志世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
  5. ^ a b c d e f Kelley Breen, K. 2003. "Manis javanica" (On-line), Animal Diversity Web. Accessed February 13, 2021 at https://animaldiversity.org/accounts/Manis_javanica/
  6. ^ a b マレーセンザンコウ”. 動物大図鑑. ナショナルジオグラフィック. 2023年4月14日閲覧。
  7. ^ センザンコウ違法取引が拡大 新型コロナで急展開も,ナショナル ジオグラフィック日本版,2020.02.22