モルドバ軍(モルドバぐん、ルーマニア語: Armata Națională a Republicii Moldova)は、モルドバの国軍である。

モルドバ軍
Armata Națională a Republicii Moldova
創設 1992年9月2日
派生組織 モルドバ陸軍英語版
モルドバ空軍
本部 キシナウ
指揮官
最高司令官 マイア・サンドゥ大統領
国防大臣 アナトリー・ノサティ英語版
参謀長 イゴール・ゴーガン英語版
総人員
徴兵制度

あり

財政
予算 150万ドル(2006年)
軍費/GDP 0.4%(2005年)
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内陸国であるため、陸軍空軍の二軍構成となっている他、沿ドニエストル共和国ロシアからの外国軍も含まれている。

概要 編集

モルドバは、旧ソビエト連邦に関連する すべての軍備管理義務を受け入れている。同国は1992年10月30日、ヨーロッパにおける通常戦力条約を批准。

この条約は、従来の軍事装備の主要カテゴリーにおいて包括的な制限を設け、それらの制限を超える兵器の破棄を規定するものとなっている。

また、1994年3月16日には北大西洋条約機構平和のためのパートナーシップに加盟。同年10月にはワシントンDC核不拡散条約に加盟している。

歴史 編集

1990年11月2日、モルドバ国家の形成に先立って、MSSR最高会議ロシア語版は、軍事化された政府機関として「共和国親衛隊」(モルドバ語: Garda Republicană)の創設を指令する。

この部隊はのちに1991年9月3日に「共和国軍」へ編成され、その後、ソ連崩壊による「モルドバ共和国」としての絶対的な独立時に現在のモルドバ軍となった。

当初は12,000 - 15,000人の志願兵への移行が計画されていたが、1991年に同国内の紛争が勃発すると18歳~40歳の男性が徴兵・動員され、軍組織が一時的に拡大された。

機構 編集

同国軍の参謀は現在、以下の形で構成されている。

  • 参謀本部(所在地はキシナウ
    • 陸軍司令部
    • 空軍司令部
  • 人事局
  • 参謀司令部
  • 兵站総局
  • 戦略計画局
  • 通信情報システム総局
  • 教育・訓練および教義総局
  • 計画・財務・監視局
  • 法務部門
  • 医療部門
  • 参謀連隊「ニコラエ・ペトリカ准将」(Generalul de brigadă Nicolae Petrică)

組織・編制 編集

その他 編集

同国軍には祝日と同位置にある職業上の休日が設けられており、9月3日を「国軍の日」(ルーマニア語: Ziua Armatei Naționale)と定めている。

なお、同国軍は核兵器ならび化学兵器生物兵器を常備しない軍隊である。

2014年11月12日米国がモルドバ国軍の平和維持活動大隊へ「モルドバの平和維持の能力を高める為」としてハンヴィーを寄贈ならび寄附している[1]

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集