大和工業
(ヤマトスチールから転送)
大和工業株式会社(やまとこうぎょう、英: Yamato Kogyo Co., Ltd.)は、ヤマトスチール株式会社や大和軌道製造株式会社などを傘下に置く日本の持株会社であり、そのグループの中核企業。
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 |
大証1部(廃止) 5444 1961年10月上場 |
本社所在地 |
![]() 〒671-1192 兵庫県姫路市大津区吉美380番地 |
設立 | 1944年11月8日 |
業種 | 鉄鋼 |
法人番号 |
8140001059873 ![]() |
事業内容 | 形鋼の製造・販売など |
代表者 |
代表取締役社長 小林幹生[1] 代表取締役副社長 小畑克正 |
資本金 | 79億9669万円 |
売上高 | 連結 1,579億円 |
純資産 | 連結 1,835億円 |
総資産 | 連結 2,303億円 |
従業員数 |
連結 1,835名 単体 31名 |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
井上浩行 11.17% 井上不動産 8.27% 三井物産 6.76% 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口9) 4.54% SMBC信託銀行(三井住友銀行退職給付信託口) 4.19% (2018年9月30日現在[2]) |
主要子会社 |
ヤマトスチール 大和軌道製造 |
関係する人物 | 井上浅次(創業者),井上浩行(取締役会長) |
外部リンク | www.yamatokogyo.co.jp |
特記事項:各種経営指標は2012年3月期のもの |
概要編集
1944年に川西航空機の協力工場として設立された。第二次世界大戦の終戦を機に鉄道向け軌道用品の製作・修理に事業転換。そして1956年に電気炉を完成させ操業を開始した。
以後は独立系の電気炉メーカーとして鉄鋼製品の製造・販売を行う。2003年には鉄鋼事業と重工加工品事業をヤマトスチールとして分社化し、単体としては大和工業グループ(大和グループ)をまとめる持株会社となる。日本国内だけでなく米国に持分法適用会社を、タイと韓国に子会社を持つ。バーレーンとサウジアラビアにも合弁会社を設立。
日本の企業ではあるが、タイと韓国の事業規模は国内の事業規模とほぼ同規模であり、子会社と持分法適用会社を含めた米国での事業規模は、国内の事業規模よりも遙かに大きい。 米国の関連会社からは、持分法による投資損益という形で営業外損益を計上するため、経常利益は営業利益と乖離することが多い[3]。
沿革編集
- 1944年11月8日 - 川西航空機の姫路地区協力工場として設立。
- 1945年8月 - 国鉄・私鉄向けに軌道用品の制作・修理事業を開始。
- 1956年7月 - 電炉の操業を開始。
- 1961年10月 - 東証・大証の第二部に株式上場。
- 1962年3月 - 大和商事株式会社を設立。9月 - 東証・大証の第一部に指定。
- 1969年11月 - 重機械加工部門(後の重工部門)を設立。
- 1985年4月 - ヤマトエステート株式会社を設立。
- 1987年1月 - アメリカにヤマトホールディングコーポレーションを設立。
- 1987年2月 - 米ニューコア社と合弁で、ニューコア・ヤマト・スチールカンパニーを設立。
- 1989年6月 - アメリカにヤマトコウギョウ[4]コーポレーションを設立。
- 1989年9月 - アメリカに住友商事と合弁で、アーカンソー・スチール・アソシエイツ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーを設立。
- 1992年 - タイに住友商事・三井物産・タイ国三井物産・ザ サイアム セメント社と合弁で、サイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッドを設立。
- 2002年3月 - アメリカにヤマトコウギョウアメリカ・インクを設立。
- 4月 - 軌道用品部門を分社し、大和軌道製造株式会社を設立。
- 11月 - 韓国にヤマト・コリア・スチールコーポレーションを設立。
グループ企業編集
国 | 会社 | 事業内容 | 大和工業の持株比率 (間接含む) |
---|---|---|---|
日本 | ヤマトスチール株式会社 | 鉄鋼製品の製造・販売 | 100% |
大和軌道製造株式会社 | 軌道用品の製造・販売 | ||
北斗通信株式会社 | 通信機器の製造・販売など | ||
大和商事株式会社 | 医療廃棄物処理・運送など | 62.34% | |
姫路鉄鋼リファイン株式会社 | 産業廃棄物の中間処理 | 50.00% | |
株式会社吉美 | 車輌の解体・整備や港湾運送 | 32.53% | |
アメリカ合衆国 | ヤマトコウギョウアメリカ・インク | アメリカ事業の統括 | 100% |
ヤマトコウギョウ(ユー・エス・エー) コーポレーション |
合弁会社への投資 | ||
ヤマトホールディングコーポレーション | |||
ニューコア・ヤマト・スチールカンパニー | 鉄鋼製品の製造・販売 | 49.00% | |
アーカンソー・スチール・アソシエイツ・ リミテッド・ライアビリティ・カンパニー |
鉄鋼製品・軌道用品の製造・販売 | 50.00% | |
アドバンスト・スチール・リカバリー・ リミテッド・ライアビリティ・カンパニー |
鉄スクラップの収集・販売 | 48.51% | |
韓国 | ワイケー・スチールコーポレーション | 鉄鋼の製造・販売 | 100% |
タイ | サイアム・ヤマト・ スチールカンパニーリミテッド |
64.18% | |
バーレーン | ユナイテッド・スチールカンパニー (スルブ)BSC(c) |
鉄鋼製品の製造・販売 | 49.00% |
ユナイテッド・スチールカンパニー (スルブ)Bahrain Venture Co.W.L.L. |
合弁会社への投資 | ||
サウジアラビア | ユナイテッド・スルブカンパニー (サウジスルブ)リミテッド・ライアビリティ・カンパニー |
鉄鋼製品の製造・販売 | 49.00% |
主な製品編集
会社 | 営業品目 | ||||
---|---|---|---|---|---|
ヤマトスチール | H形鋼 | 圧延形鋼 | 鋳鋼品 | 重工品 | H形鋼継加工 |
造船用形鋼 | エレベータガイドレール | ||||
大和軌道製造 | 普通分岐器 | 特殊分岐器 | 伸縮継目 | 接着絶縁レール | NEWクロッシング |
中継レール | ラックレール | エレベーターガイドレール | 脱線防止ガード | LRT用分岐器 | |
タイプレート | 継目板 | スクリュースパイキ | 鉄道用ボルト | ポイントガード | |
無給油床板 | 移動防止装置 | 分岐器開通方向表示機 | H形スチールまくらぎ | 座金 |
CM編集
2020年より、関西圏限定で30秒CMが放送された。[5]
現在編集
- サンテレビボックス席(サンテレビジョン、主に水曜日)
脚注編集
関連項目編集
- 日本の企業一覧 (鉄鋼)
- 平松駅(本社近くの山陽電気鉄道網干線の駅で、ネーミングライツを取得して「大和工業グループ最寄駅」の副駅名がついている)