ユニファ (愛知県)
ユニファ株式会社は、日本の東京都千代田区に本社を置くポータルメディア事業を行う企業、Childcare-Tech領域のスタートアップ企業である。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒〒102-0071 東京都千代田区富士見1-8-19 住友不動産千代田富士見ビル 2F |
設立 | 2013年5月 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 8180301025753 |
代表者 | 土岐泰之 |
資本金 | 34億8,399万円(資本準備金含む)※2020年1月現在 |
従業員数 | 約200名(派遣スタッフ・パート等を含む)※2021年4月現在 |
主要株主 | 土岐泰之,海外機関投資家,Minerva Growth Partners,MPower Partners,Salesforce Ventures,第一生命保険株式会社,凸版印刷,エムスリー,INCJ,ジャフコ |
外部リンク | ユニファ株式会社 |
概要
編集代表を務める土岐泰之は、かつては大手商社やコンサルティング会社に勤めていたが、ある時「仕事より家族との時間を優先させよう」と決意する[1]。数年が経ち、このまま自分の人生を終わらせられないと企業の構想を練り始める[1]。自分らしい事業として「家族」をターゲットにすることに気付き、自分と子どものコミュニケーション不足、子どもが通っている保育園が抱える課題を解決する方向に定まる[1]。保育園で過ごす子どもの様子を撮影した写真や動画を取り扱うコンテンツは当時どこにもなく、保育園での子どもの様子を写真や動画で見ることができ日々自動更新される「るくみー」の企画につながった[1]。
沿革
編集2013年5月に愛知県名古屋市中区丸の内にて設立[2]。社名はUnifyとFamilyからの造語で、「家族を一つにする」の意[1]。
2016年に経済産業省とIoT推進ラボが主催する「IoT Lab Selection」において、「保育園内見守り業務のデジタル化支援」でグランプリを獲得した[3]。
2017年3月24日には、アメリカ合衆国サンフランシスコで初開催された世界一のベンチャー企業を決める「スタートアップワールドカップ2017」に日本代表として出場し、「スマート保育園構想」で優勝した[4][5]。
2020年4月1日に本店登記を東京都千代田区内幸町に変更した。
2021年5月31日に本社を東京都千代田区富士見に移転した[6]。
主なサービス・ソリューション
編集- るくみー
- 保育園において、園の職員がスマートフォンやタブレットにインストールした専用アプリで園児の写真を撮ると、クラス分けや画像認識による写真選別が自動的に行われる写真撮影・販売補助サービス[2]。
- アプリで撮影した写真は、自動でアップロードされるようになっているなど、現場保育士の作業負荷を極力減らすようなデザインになっている[1]。
- 保護者向けに撮影された園児の写真販売の売上をユニファが得ることで、「るくみー」の導入、運用コストを抑えるビジネスモデルとなっている[2]。
- るくみー note
- デジタル連絡帳アプリ[7]。保育士がアプリを使って、園児の体温や午睡時間を入力、食事内容や園児の様子を写真で撮影し記録する。保護者は自身の子供の記録をアプリから閲覧できる。保育園では園児の健康管理資料が手書きデータであることが多く、これが保育士の大きな負担となっている。また手書きであることからデータの蓄積と解析が行われていないといった問題があった。これらの問題を解決し、保育士の作業負荷を低減するサービス・ソリューション[2]。
- MEEBO(ミーボ)
- 園児見守りロボット[7]。非接触体温検知機能、地震速報通知、写真や動画の自動撮影とアップロード、ダンスやクイズ、絵本読み聞かせといった機能を持つ[7]。
- るくみー 午睡チェック
- 乳幼児突然死症候群 (SIDS)防止のために行われている保育士によるブレスチェックや仰向け寝の確認記録をデジタル化して、作業負荷を低減させるソリューション[8]。
- 「るくみー午睡チェック」の提供にあたって、フレーベル館と業務提携を行うことも併せて発表されている[8]。
出典
編集- ^ a b c d e f “保育×テクノロジーで変わる、家族コミュニケーション”. ウェブ電通報 (2016年7月8日). 2017年12月18日閲覧。
- ^ a b c d “「家族×写真×IT」で家族ポータルメディアをつくる/ユニファ 代表取締役社長 土岐泰之”. 企業家倶楽部 (2015年10月号) 2017年12月18日閲覧。.
- ^ 『「IoT Lab Selection」及び「地方版IoT推進ラボ」を開催し、受賞者を選定・表彰しました!』(プレスリリース)経済産業省、2016年8月1日 。2017年12月14日閲覧。
- ^ 矢口竜太郎 (2017年4月13日). ““ベンチャーW杯”優勝のユニファ社長、「次は世界進出」”. ITpro. 2017年12月14日閲覧。
- ^ 坂本純子 (2017年10月9日). “IoTでうつぶせ寝事故防止と保育業務の効率化へ--ユニファら「スマート保育園構想」”. CNET Japan. 2017年12月14日閲覧。
- ^ 『ユニファ株式会社、本社オフィス移転のお知らせ。』(プレスリリース)2021年5月31日 。2022年2月8日閲覧。
- ^ a b c “保育現場に革命を起こす ユニファの「保育×AI」戦略”. 月刊「事業構想」オンライン (2017年5月号) 2017年12月18日閲覧。.
- ^ a b 山口 (2017年10月5日). “乳幼児のうつ伏せ寝の危険を知らせる「るくみー午睡チェック」”. ASCII.jp. 2017年12月14日閲覧。