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凸版印刷株式会社(とっぱんいんさつ、略称:凸版(とっぱん)、トッパン英語:Toppan Printing Co., Ltd.、略称:Toppan)は、日本の印刷会社である。国内印刷業界2強(凸版印刷と大日本印刷)の一角で、世界最大規模の総合印刷会社である。

凸版印刷株式会社
Toppan Printing Co., Ltd.
Toppan logo.svg
種類 株式会社
市場情報
略称 凸版、TOPPAN、トッパン
本社所在地 日本の旗 日本
101-0024
東京都千代田区神田和泉町1番地神田和泉町ビル6階
本店所在地 110-8560
東京都台東区台東一丁目5番1号
設立 1900年明治33年)
業種 その他製品
法人番号 7010501016231
事業内容 エレクトロニクスICデータベースパッケージマーケティングほか
代表者 金子眞吾代表取締役会長
麿秀晴代表取締役社長
資本金 1,049億8,600万円
2017年3月末現在)
売上高 単体:8,316億46百万円
連結:1兆4,527億51百万円
(2018年3月期)[1]
経常利益 単体:314億82百万円
連結:546億38百万円
(2018年3月期)
純利益 単体:307億27百万円
連結:422億67百万円
(2018年3月期)
純資産 単体:9,113億92百万円
連結:1兆3,036億74百万円
(2018年3月末時点)
総資産 単体:1兆5,973億79百万円
連結:2兆1,527億35百万円
(2018年3月末時点)
従業員数 単体:9,699名
連結:51,210名
(2018年3月末時点)
会計監査人 有限責任あずさ監査法人
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 7.50%
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 5.29%
日本生命保険 4.63%
第一生命保険 2.83%
東洋インキSCホールディングス 2.64%
(2018年9月30日時点[2]
主要子会社 トッパン・フォームズ株式会社:60.7%
図書印刷株式会社:51.5%
(2018年3月末時点)
関係する人物 足立直樹(元社長)
降矢祥博(元副社長)
外部リンク www.toppan.co.jp
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小石川ビル(東京都文京区)。創立100周年記念事業の一環。印刷博物館を併設

目次

企業概要編集

大蔵省印刷局エドアルド・キヨッソーネの部下だった木村延吉と 降矢銀次郎が出資者を募ったのが始まり。社名の「凸版」は創業当時、最新鋭であった銅凸版印刷技術(別名・エルヘート式凸版印刷)を前面に出すためにつけられたものである。

「印刷テクノロジー」をベースに「情報コミュニケーション事業分野」、「生活・産業事業分野」および「エレクトロニクス事業分野」の3分野にわたり幅広い事業活動を展開。

最近は、従来の印刷だけでなく、印刷技術を応用したデジタル画像処理やエレクトロニクス製品にも力を入れており、カラー液晶に使用される液晶カラーフィルタ半導体製造の原板となるフォトマスクを取り扱っている。特に液晶用カラーフィルタの生産高は世界首位。[1]ICタグを用いたソリューションサービスにも積極的。

またインターネット関連では、地図情報サイトの草分けである「Mapion(マピオン)」を事業会社化し、NTT東日本とともに株式会社サイバーマップ・ジャパン(現・株式会社ONE COMPATH:完全子会社)を設立した。2005年(平成17年)10月、Eビジネス事業部門の元となったコンテンツ流通配信サービス「bitway」(ビットウェイ)を、事業会社として独立させ、株式会社ビットウェイ(現・株式会社BookLive)を設立。

上記のようなデジタル技術を使い、観光客誘致・地方再生の支援ビジネスを「旅道」(TABIDO)の名称で展開。東京・丸の内にその拠点を置いている[3]

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会オフィシャルパートナー(印刷サービス)に決定。また、ラグビーワールドカップ2019のトーナメントサプライヤーに決定。ラグビー日本代表、スーパーラグビーの日本チームもサポートすることになった。

沿革編集

1900年1月 凸版印刷合資会社として設立(東京市下谷区二長町)。

1949年5月 東京証券取引所に株式を上場。

1961年1月 「凸版印刷サービスセンター(現 トッパンアイデアセンター)」を新設。

1961年12月 事業部制を導入、本社、板橋、下谷、小石川、関西、西日本の7事業部が発足。

1965年5月 ムーア社(カナダ)との合弁で、トッパン・ムーア・ビジネスフォーム株式会社を設立(1971年 トッパン・ムーア株式会社と改称)。

1968年5月 下谷工場跡地に(旧)本社ビル「トッパンビルディング」(東京都台東区)竣工。

1986年3月 新本社ビル(東京都千代田区)竣工。

1986年7月 総合研究所(埼玉県杉戸町)を新設。

1997年3月 トッパン・ムーア株式会社(現 トッパン・フォームズ株式会社)を完全子会社化。

1998年3月 トッパン・フォームズ株式会社、東京証券取引所市場第一部に株式を上場。

2000年4月 情報系ビジネス拠点「トッパン小石川ビル」(東京都文京区)竣工。

2000年6月 「TOPPAN VISION 21」を発表。

2000年10月 東京都文京区に「トッパンホール」及び「印刷博物館」をオープン。

2005年4月 米国デュポンフォトマスク社(現 Toppan Photomasks,Inc.)を買収。

2007年10月 図書印刷株式会社(東京証券取引所市場第一部上場)の第三者割当増資を引受け、同社を連結子会社化。

2008年7月 SNP Corporation Limited(現 Toppan Leefung Pte. Ltd.)を買収。

2009年4月 製造部門を分社化し、株式会社トッパンコミュニケーションプロダクツ、株式会社トッパンパッケージプロダクツ、株式会社トッパンエレクトロニクスプロダクツを設立。機能性フィルムの生産拠点となる深谷工場を新設。

2010年4月 中小型TFT液晶ディスプレイ製造の株式会社オルタステクノロジーを連結子会社化。

2013年4月 東南アジア地域におけるセンターとして、シンガポール支社を設立。

2013年10月 高セキュリティ対応のグループ・データセンターを新設。

2014年4月 国内外の軟包装材生産のマザー工場となる群馬センター工場を新設。

2016年4月 透明バリアフィルムの生産拠点としてToppan USA, Inc.ジョージア工場を新設。

2016年6月 執行役員制度を導入。

2016年11月 事業領域を見直し、成長事業領域を策定。

2017年3月 中小型液晶パネル製造を手掛けるGiantplus Technology Co., Ltd.を連結子会社化。

主な事業分門と製品・サービス編集

  • 情報コミュニケーション事業分野

・セキュア関連 - 証券類全般、通帳、ICカード、各種カード、BPO(各種業務受託)など

・マーケティング関連 - カタログ・パンフレット・チラシ・POPなどの広告宣伝印刷物、各種プロモーションの企画・運営、コミュニケーション業務の各種アウトソーシング受託など

・コンテンツ関連 - 週刊誌・月刊誌などの雑誌、単行本、辞書・事典などの書籍、教科書、電子書籍関連など

・その他 - 教科書出版、旅行代理店業務など

  • 生活・産業事業分野

・パッケージ関連 - 軟包装材、紙器、液体複合容器、ラベル、段ボール、プラスチック成形品、受託充填・コントラクトなど

・高機能・エネルギー関連 - 透明バリアフィルム、二次電池用関連部材、情報記録材など

・建装材関連 - 化粧シート、壁紙、床材、エクステリア商材など

・その他 - インキ製造など

  • エレクトロニクス事業分野

・ディスプレイ関連 - 液晶カラーフィルタ、TFT液晶、反射防止フィルムなど

・半導体関連 - フォトマスク、半導体パッケージ製品など

主なソリューションサイト編集

 印刷を通じ培ってきた技術を独自に進化させ、社会課題解決に取り組み、産官学連携により、多様な知を結集させ、共創イノベーションを加速させていく

 凸版印刷が提供するマーケティングプログラムの中でも、顧客から得られたデータを基にシナリオをつくり、それを最良な顧客体験に変えていく「デジタルマーケティング」ドメインにフォーカスしたサービスをご紹介

 デジタル・セキュア技術と業務改善のノウハウで、セキュアな信頼のもと業務のあり⽅を根本から変え、新たなビジネスシーンの創出を⽀援

 文化財の高精細なデジタル保存に取り組む。また、保存したデータの公開手法として開発したバーチャルリアリティシステム「トッパンVR」が、圧倒的な臨場感と没入感のある仮想体験としてデジタル文化財の新たな価値を創造。

 印刷テクノロジーを核としたその歴史における無数のコミュニケーションノウハウをベースに、ブランド戦略の策定から、CI/VI開発、コミュニケーション施策の実施支援、そして効果測定に至るまでブランディングに関わるすべてのステップをワンストップでサポート

 商品開発や、顧客ニーズを探る調査、販促物の効果検証などに独自の生活者研究に取り組む

 観光立国・地方創生の実現を推進、支援するためのスペース。産官学の人々が集い、つながり、日本の文化・伝統を継承し、新しい観光コンテンツの価値を共に築きあげていくための空間

 凸版文久体紹介サイト

 印刷とグラフィックデザインに関するレポートやインタビュー記事などを発信するサイト

 各大学ミスキャンパスが地域魅力の創出・セルフケア・キャリアデザインを通じて、企業や自治体の課題解決を主体的に取り組むプロジェクトチーム

主な国内拠点・営業所編集

  • 本社
  • 総合研究所
  • 情報コミュニケーション事業本部  (営業所:千葉 横浜)
  • 生活・産業事業本部
  • エレクトロニクス事業本部(東京 愛知 京都 福岡)
  • エレクトロニクス事業本部 オルタス事業部(東京 大阪)


  • 東日本事業本部

 ・北海道事業部  (営業所:道東 函館)

 ・東日本事業部  (営業所:青森 盛岡 秋田 山形 郡山 新潟 水戸 宇都宮 高崎 大宮)

  • 中部事業部  (営業所:静岡 浜松 長野 松本 三重)
  • 西日本事業本部

 ・関西情報コミュニケーション事業部  (営業所:北陸 京都)

 ・関西生活・産業事業部  (営業所:京都 神姫 和歌山)

 ・中四国事業部  (営業所:福山 松江 岡山 山口 高松 松山 高知)

 ・九州事業部  (営業所:北九州 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 都城)

主な工場編集

 
板橋工場

関連会社編集

連結子会社編集

  • 光洋産業株式会社- 印刷物の荷造・発送
  • アイ・エヌ・テイ株式会社

主な海外連結子会社編集

直接子会社のみ記載[1]

アメリカ編集

  • Toppan Photomasks Inc.(テキサス州) - 半導体用フォトマスクの製造。
  • Toppan USA,Inc.(テキサス州) - 特定子会社。バリアフィルムの製造・販売。
  • Toppan Printing Co. (America) , Inc.(ニューヨーク州) - 商業印刷物、カード、パッケージ印刷の販売。
  • Toppan Interamerica, Inc. - 建装材の製造・販売

アジア編集

  • Toppan Leefung Pte. Ltd.(シンガポール) - 出版・パッケージ・商業印刷・証券各印刷物などの販売。
  • 上海凸版国際貿易有限公司(上海) - 貿易一般
  • 中華凸版電子股份有限公司(台湾桃園市) - 半導体用フォトマスク、オンチップカラーフィルタの製造・販売
  • 台湾凸版電子股份有限公司(台湾台北市
  • 凸版中芯彩晶電子(上海)有限公司
  • Toppan Printing Co., (H.K.) Ltd.(香港) - 出版・商業印刷物の製造・販売
  • Siam Toppan Packaging Co., Ltd.(タイ) - 紙器、美粧段ボールの製造・販売
  • PT. KARYA KONVEX INDONESIA(インドネシア
  • 上海凸版有限公司(上海) - パッケージ材料の製造・販売
  • 上海凸版印刷有限公司(上海) - パッケージ印刷物の製造・販売
  • 凸版(上海)企業管理有限公司(上海) - 市場調査
  • Toppan Management Systems(S)Pte. Ltd.(シンガポール)

ヨーロッパ編集

  • Toppan Europe GmbH (ドイツ) - 建装材・パッケージ・商業印刷・証券など印刷物、バリアフィルム等の販売

その他関連会社編集

諸問題編集

  • 2009年(平成21年) - 板橋工場(東京都板橋区)の地下からトルエンが漏れ出し、近くの見次公園わき水から印刷用溶剤のトルエンが検出された。トルエンの検出値は環境省が定めた指針値(1L当たり0.6mg)の5倍となる1L当たり3mgであった。
  • 2010年(平成22年)9月7日 - 宝島社から製作を委託・発売されたムック本・「kaerenmamaのササッとかわいいキャラ弁当」(ISBN 9784796679114)の付録の食材用抜き型について、使用されていた着色料食品に移り付着することが判明し、宝島社は自主回収を行った[5]

脚注編集

  1. ^ a b 有価証券報告書2017年3月期 (PDF)”. 凸版印刷株式会社 (2017年6月29日). 2017年6月29日閲覧。
  2. ^ 四半期報告書(第173期第2四半期)
  3. ^ NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI(2018年6月9日閲覧)
  4. ^ 凸版印刷株式会社による図書印刷株式会社の完全子会社化に関する株式交換契約締結のお知らせ 凸版印刷・図書印刷 2019年5月13日
  5. ^ 宝島社が弁当用抜き型自主回収 レシピ本の付録 - 47NEWS(2010.9.23、47NEWS共同通信)

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集