ラスト、コーション
『ラスト、コーション』(原題: 色・戒)は、2007年公開のアン・リー監督の映画。
ラスト、コーション | |
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タイトル表記 | |
繁体字 | 色,戒 |
簡体字 | 色,戒 |
拼音 | sè jiè |
英題 | Lust, Caution |
各種情報 | |
監督 | アン・リー |
脚本 |
ワン・ホイリン ジェームズ・シェイマス |
製作 |
アン・リー ビル・コン ジェームズ・シェイマス |
製作総指揮 |
ソン・ダイ レン・ジョンルン ダレン・シャオ |
出演者 |
トニー・レオン タン・ウェイ ジョアン・チェン ワン・リーホン |
音楽 | アレクサンドル・デスプラ |
主題歌 |
日本版公式イメージソング 中孝介 『夜想曲』 |
撮影 | ロドリゴ・プリエト |
編集 | ティム・スクワイアズ |
衣装 | パン・ライ |
美術 | パン・ライ |
製作会社 |
海上影業有限公司 フォーカス・フィーチャーズ 河流道娯楽事業 |
配給 |
フォーカス・フィーチャーズ ワイズポリシー |
公開 |
2007年9月30日(VIFF) 2007年9月24日 2007年9月26日 2007年9月28日 2007年11月1日 2008年2月2日 |
上映時間 | 158分 |
製作国 |
台湾 香港 アメリカ合衆国 中国 |
言語 |
北京官話 広東語 上海語 英語 日本語 |
概要
編集アイリーン・チャン原作の小説『惘然記』に収められた短編小説「色・戒」を映画化[1]。第64回ヴェネツィア国際映画祭にて、金獅子賞と金オゼッラ賞(撮影賞)を受賞。第44回金馬奨にて最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞(トニー・レオン)を受賞。
激しい性描写が話題となり、アメリカではNC-17指定、日本ではR-18指定、中国では7分間短縮されたバージョンが公開されている。
登場する女スパイのモデルとなった人物は、父親を中国人に母親を日本人にもつ鄭蘋茹(テン・ピンルー、簡体字:郑苹如)である[2][3]。
ストーリー
編集第二次世界大戦中、日本軍による事実上の占領下となっていた香港と上海を舞台に、日本の傀儡政権である汪兆銘政権の下で、抗日組織の弾圧を任務とする特務機関員の暗殺計画をめぐって、暗殺を目論む女スパイ(工作員)と、暗殺対象となった特務機関員との間に芽生えた愛情のゆくえを描いた物語。
1938年、日中戦争の激化によって混乱する中国本土から香港に逃れていた女子大学生・王佳芝(ワン・チアチー)は、学友・鄺祐民(クァン・ユイミン)の勧誘で抗日運動をかかげる学生劇団に入団。やがて劇団は実戦をともなう抗日活動へと傾斜してゆく。翌1939年、佳芝も抗日地下工作員(スパイ)として活動することを決意し、暗殺の機を窺うため麦(マイ)夫人として特務機関の易(イー)を誘惑したが、工作員としての未熟さと、易の厳しい警戒で暗殺は未遂に終わった。3年後、日中戦争開戦から6年目の1942年、特務機関の中心人物に昇進していた易暗殺計画の工作員として上海の国民党抗日組織から再度抜擢された佳芝は、特訓を受けて易に接触したが、たびたび激しい性愛を交わすうち、特務機関員という職務上、すさまじい孤独の苦悩を抱える易にいつしか魅かれてゆく。工作員として命がけの使命を持ちながら、敵対する易に心を寄せてしまった佳芝は…。
キャスト
編集- トニー・レオン:易(イー)(声:藤原啓治)
- タン・ウェイ:王佳芝(ワン・チアチー)= 麦(マイ)夫人(声:坂本真綾)
- ジョアン・チェン:易夫人(声:高島雅羅)
- ワン・リーホン:鄺祐民(クァン・ユイミン)(声:吉田孝)
- トゥオ・ツォンファ:呉(ウー)
- チュウ・チーイン:頼秀金(ライ・シュウチン)
- ガァオ・インシュアン:黄磊(ホァン・レイ)
- クー・ユールン:梁潤生(リャン・ルンション)
- ジョンソン・イェン:欧陽霊文(オウヤン・リンウェン)= 麦
- チェン・ガーロウ:曹(ツァオ)副官
- スー・イエン:馬(マー)夫人
- ホー・ツァイフェイ:蕭(シャオ)夫人
- ファン・グワンヤオ:張(チャン)秘書
- アヌパム・カー:宝石店マネージャー
脚注
編集文献
編集- アイリーン・チャン『ラスト、コーション 色・戒』集英社文庫、2007年12月、ISBN 4087605469