2007年の映画
ウィキメディアの一覧記事
出来事 編集
世界 編集
「2007年#できごと」も参照
- 3月6日 - 米国映画協会2006年の全世界映画興行収入が258億2000万ドル(前年比11%増)を突破し、過去最高を記録したと発表[1]。
- 3月12日 - 東宝会長・松岡功、米・ラスベガスで開催された「ショーウエスト2007」(全世界映画興行者の祭典)で日本興行界での功績が高く評価され、史上2人目のInternational Lifetime Achievement Award(生涯功労賞に相当)受賞[1]。
- 5月27日 - 第60回カンヌ国際映画祭で『
殯の森 ()』(河瀨直美監督)がグランプリ(審査員特別賞)受賞[1]。 - 8月28日 - 米俳優・歌手のナンシー梅木死去[2]。
- 11月5日 - アメリカ脚本家組合がストライキに入り、映画・テレビ界に大きな影響を及ぼした[要追加記述]。2008年2月12日に正式に終了した。
日本 編集
「2007年の日本#できごと」も参照
- 1月
- 2006年度全国映画館数3062(うちシネコン2230スクリーン、前年比136増)[1][3]。36年ぶりにスクリーン数3000を回復、入場人員1億6458万人(前年比102.6%)、興行収入2029億3400万円(前年比102.4%)[1][3]。邦画・洋画の市場構成比が21年ぶりに逆転し、邦画が優位に、また、33年ぶりに邦画の製作本数が400本を突破する[1]。
- 東宝、平成18年度(1-12月)の映画営業部門の年間興収587億7700万円で歴代新記録達成[1]。TOHOシネマズの興行収入294億9500万円(直営270スクリーン)、東宝グループ興行会社合計(502スクリーン) 452億700万円[1]。
- 1月20日 - TOHOシネマズが創立10周年行事として、『不都合な真実』(デイビス・グッゲンハイム監督)をグリーン電力で上映[1]。
- 2月
- 3月
- 4月
- 4月2日
- 4月20日 - 米メジャースタジオ作品の金曜初日、20世紀フォックス配給『ロッキー・ザ・ファイナル』(主演・監督シルヴェスター・スタローン)から再導入[1]。洋画配給他社も追随[1]。
- 4月21日 - 映画化15周年、シリーズ15作目、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!』(ムトウユージ監督)公開[2][4]。
- 4月24日 - 『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』(渡辺歩監督)が、日本アニメとしては初めて中国国内で本年7月に劇場公開されることが決定[1]。
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 10月1日 - 大阪・TOHOシネマズ梅田リニューアルオープン(ナビオ TOHOプレックスから改称)[10]。また、従来のOS劇場・OS名画座を統合し、TOHOシネマズ梅田アネックスと改称[10]。
- 10月12日 - 有楽町イトシア開業[2]。13日、シネカノン有楽町2丁目開場[2]。
- 10月18日 - 映像制作大手ティー・ワイ・オーが円谷エンタープライズを買収、円谷プロを子会社化[2]。
- 10月20日 - 第20回東京国際映画祭開催[2]。映画祭のほか都内各所で「TIFF.COM (マーケット)」、「秋葉原エン夕まつり」などさまざまな催しが行われ、動員34万8521人で過去最高記録を更新[2]。
- 10月29日 - 映画監督・谷口千吉死去[2]。11月27日、東宝スタジオで「偲ぶ会」開催[2]。
- 11月
- 11月1日 - 米エンターテイメント雑誌の日本語版ヴァラエティ・ジャパンがオンライン・ウェブサイトとして日本での業務開始[2]。
- 11月7日 - USEN関連会社のフットノートが2008年1月1日付でキネマ旬報社への吸収合併を決議[2]。
- 11月9日 - 東京足立区・TOHOシネマズ西新井開場[10][11][注 1]。
- 11月10日 - 東宝東和のユニバーサル映画配給第1弾、『ボーン・アルティメイタム』(ポール・グリーングラス監督)公開[10]。
- 12月
周年 編集
- 創立75周年
日本の映画興行 編集
配給会社 | 番組数 | 年間興行収入 | 概要 |
---|---|---|---|
前年対比 | |||
松竹 | 38 | 156億7092万円 | |
115.5% | |||
東宝 | 25 | 595億1067万円 | 東宝年間興行収入の新記録 |
101.2% | |||
東映 | 17 | 85億2444万円 | |
64.0% |
各国ランキング 編集
日本興行収入ランキング 編集
順位 | 題名 | 製作国 | 配給 | 興行収入 |
---|---|---|---|---|
1 | パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド | ディズニー | 109.0億円 | |
2 | ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 | ワーナー・ブラザース | 94.0億円 | |
3 | HERO | 東宝 | 81.5億円 | |
4 | スパイダーマン3 | ソニー | 71.2億円 | |
5 | 硫黄島からの手紙 | ワーナー・ブラザース | 51.0億円 | |
6 | 劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ | 東宝 | 50.2億円 | |
7 | ALWAYS 続・三丁目の夕日 | 東宝 | 45.6億円 | |
8 | 西遊記 | 東宝 | 43.7億円 | |
9 | 武士の一分 | 松竹 | 41.1億円 | |
10 | トランスフォーマー | UIP | 40.1億円 |
- 出典:2007年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
全世界興行収入ランキング 編集
順位 | 題名 | スタジオ | 全世界 |
---|---|---|---|
1 | パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド | ディズニー | $963,420,425 |
2 | ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 | ワーナー・ブラザース | $939,885,929 |
3 | スパイダーマン3 | ソニー | $890,871,626 |
4 | シュレック3 | ドリームワークス | $798,958,162 |
5 | トランスフォーマー | パラマウント | $709,709,780 |
6 | レミーのおいしいレストラン | ディズニー/ピクサー | $623,722,818 |
7 | アイ・アム・レジェンド | ワーナー・ブラザース | $585,349,010 |
8 | ザ・シンプソンズ MOVIE | FOX | $527,071,022 |
9 | ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記 | ディズニー | $457,364,600 |
10 | 300 〈スリーハンドレッド〉 | ワーナー・ブラザース | $456,068,181 |
- 出典:“2007 Worldwide Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月10日閲覧。
北米興行収入ランキング 編集
順位 | 題名 | スタジオ | 北米 |
---|---|---|---|
1 | スパイダーマン3 | ソニー | $336,530,303 |
2 | シュレック3 | ドリームワークス | $322,719,944 |
3 | トランスフォーマー | パラマウント | $319,246,193 |
4 | パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド | ディズニー | $309,420,425 |
5 | ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 | ワーナー・ブラザース | $292,004,738 |
6 | アイ・アム・レジェンド | ワーナー・ブラザース | $256,393,010 |
7 | ボーン・アルティメイタム | ユニバーサル映画 | $227,471,070 |
8 | ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記 | ディズニー | $219,964,115 |
9 | アルビン/歌うシマリス3兄弟 | FOX | $217,326,974 |
10 | 300 〈スリーハンドレッド〉 | ワーナー・ブラザース | $210,614,939 |
- 出典:“2007 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月10日閲覧。
イギリス興行収入ランキング 編集
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
- ザ・シンプソンズ MOVIE
- シュレック3
- スパイダーマン3
- ライラの冒険 黄金の羅針盤
- アイ・アム・レジェンド
- レミーのおいしいレストラン
- ボーン・アルティメイタム
- トランスフォーマー
- 出典:“2007 United Kingdom Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月10日閲覧。
オーストラリア興行収入ランキング 編集
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
- シュレック3
- ザ・シンプソンズ MOVIE
- トランスフォーマー
- スパイダーマン3
- ボーン・アルティメイタム
- ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式
- ヘアスプレー
- 団塊ボーイズ
- 出典:“2007 Australia Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月11日閲覧。
日本公開作品 編集
- 2007年の日本公開映画も参照。
受賞 編集
- 第80回アカデミー賞
- 作品賞 - 『ノーカントリー』
- 監督賞 - コーエン兄弟(『ノーカントリー』)
- 主演男優賞 - ダニエル・デイ=ルイス(『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)
- 主演女優賞 - マリオン・コティヤール(『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』)
- 助演男優賞 - ハビエル・バルデム(『ノーカントリー』)
- 助演女優賞 - ティルダ・スウィントン(『フィクサー』)
- 第65回ゴールデングローブ賞
- 作品賞 (ドラマ部門) - つぐない
- 主演女優賞 (ドラマ部門) - ダニエル・デイ=ルイス(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)
- 主演男優賞 (ドラマ部門) - ジュリー・クリスティ(アウェイ・フロム・ハー君を想う)
- 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
- 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - マリオン・コティヤール(エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜)
- 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ジョニー・デップ(スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師)
- 外国語映画賞 - 潜水服は蝶の夢を見る
- 監督賞 - ジュリアン・シュナーベル(潜水服は蝶の夢を見る)
- 第73回ニューヨーク映画批評家協会賞
- 作品賞 - 『ノーカントリー』
- 第60回カンヌ国際映画祭
- パルム・ドール - 『4ヶ月、3週と2日』
- 審査員賞 - 『ペルセポリス』、『静かな光』
- 監督賞 - ジュリアン・シュナーベル(『潜水服は蝶の夢を見る』)
- 男優賞 - コンスタンチン・ラヴロネンコ(『Izgnanie』)
- 女優賞 - チョン・ドヨン(『シークレット・サンシャイン』)
- 脚本賞 - ファティ・アキン(『そして、私たちは愛に帰る』)
- 第64回ヴェネツィア国際映画祭
- 金獅子賞 - 『ラスト、コーション』
- 銀獅子賞(監督賞):ブライアン・デ・パルマ(『Redacted』)
- 男優賞:ブラッド・ピット(『ジェシー・ジェームズの暗殺』)
- 女優賞:ケイト・ブランシェット(『アイム・ノット・ゼア』)
- 第31回日本アカデミー賞
- 最優秀作品賞 - 『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
- 最優秀監督賞 - 松岡錠司(『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン)
- 最優秀主演男優賞 - 吉岡秀隆(『ALWAYS 続・三丁目の夕日』)
- 最優秀主演女優賞 - 樹木希林(『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』)
- 第50回ブルーリボン賞
- 作品賞 - 『キサラギ』
- 主演男優賞 - 加瀬亮(『それでもボクはやってない』)
- 主演女優賞 - 麻生久美子(『夕凪の街 桜の国』)
- 監督賞 - 周防正行(『それでもボクはやってない』)
- 第81回キネマ旬報ベスト・テン
- 外国映画第1位 - 『長江哀歌』
- 日本映画第1位 - 『それでもボクはやってない』
- 第62回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 - 『それでもボクはやってない』
死去 編集
映画に直接関係のない人物(お笑いタレントやスポーツ選手、アナウンサー等)を記載しないで下さい。またノート:2016年の映画もお読み下さい。 |
脚注 編集
注釈 編集
出典 編集
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag 東宝 2010b, p. 269.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag 東宝 2010b, p. 270.
- ^ a b c d “過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
- ^ “国内映画ランキング : 2007年4月21日 - 2007年4月22日”. 映画.com (2007年4月24日). 2023年1月3日閲覧。
- ^ “国内映画ランキング : 2007年6月30日 - 2007年7月1日”. 映画.com (2007年7月3日). 2023年1月4日閲覧。
- ^ “国内映画ランキング : 2007年7月14日 - 2007年7月15日”. 映画.com (2007年7月17日). 2023年1月4日閲覧。
- ^ “本『京都繁華街の映画看板 “タケマツ画房の仕事”』をいただきました”. おもちゃ映画ミュージアム (2016年6月21日). 2023年1月4日閲覧。
- ^ “国内映画ランキング : 2007年9月8日 - 2007年9月9日”. 映画.com (2007年9月11日). 2023年1月4日閲覧。
- ^ 東宝 2010b, pp. 270–271.
- ^ a b c d 東宝 2010b, p. 271.
- ^ “沿革”. TOHOシネマズ. 2023年1月7日閲覧。
- ^ 「エイベックス、動画配信も視野に入れた映画配給の新会社を設立」『BB Watch』インプレス、2007年12月10日。2023年1月7日閲覧。
- ^ 斉藤 2009, p. 135.
- ^ 「2007年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報』2008年(平成20年)2月下旬号、キネマ旬報社、2008年、166頁。
- ^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au 映画界物故人 2008, p. 206.
- ^ “Krystyna Feldman - Biography”. IMDb. 2017年6月12日閲覧。(英語)
- ^ “ベティ・ハットン(Betty Hutton) のプロフィール”. allcinema. 2017年6月13日閲覧。
- ^ “フレディ・フランシス(Freddie Francis) のプロフィール”. allcinema. 2017年6月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi 映画界物故人 2008, p. 207.
- ^ “Alex Thomson - Biography”. IMDb. 2017年6月17日閲覧。(英語)
- ^ “László Kovács - Biography”. IMDb. 2017年6月17日閲覧。(英語)
- ^ “Michael Blodgett - Biography”. IMDb. 2017年6月18日閲覧。(英語)
- ^ “Edward Hansen”. IMDb. 2017年6月19日閲覧。(英語)
参考文献 編集
- 斉藤守彦『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8。
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 1932 - 2007』東宝、2010年4月。
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月。