ラハダトゥ

マレーシアの都市

ラハダトゥ(Lahad Datu)は、マレーシア東部、ボルネオ島北東部のサバ州タワウ省ラハダトゥ郡に属する町。人口は約20万人(2010年)。セレベス海ダーベル湾英語版の北辺となる半島に位置する。

ラハダトゥ
Lahad Datu
位置
ラハダトゥ郡と町の位置図
ラハダトゥ郡と町
位置
ラハダトゥの位置(東マレーシア内)
ラハダトゥ
ラハダトゥ
ラハダトゥ (東マレーシア)
ラハダトゥの位置(マレーシア内)
ラハダトゥ
ラハダトゥ
ラハダトゥ (マレーシア)
座標 : 北緯5度1分48秒 東経118度20分24秒 / 北緯5.03000度 東経118.34000度 / 5.03000; 118.34000
行政
マレーシアの旗 マレーシア
  サバ州の旗 サバ州
 省 タワウ省
 郡 ラハダトゥ郡
  ラハダトゥ
人口
人口 (2010年現在)
   199,380人
その他
等時帯 マレーシア標準時 (MST) (UTC+8)

町はココアアブラヤシプランテーションに囲まれている。木材輸出に利用される港と、国内線用のラハダトゥ空港がある。ダヌムバレー保護地域への入口となっており、東にはタビン野生生物保護区、南にはマダイ洞窟がある。

歴史 編集

14世紀末にイスラム教がサバ州で最初に入って来たと考えられる。これは1408年ジャウィ文字で書かれたイダアン語の記録に、ダーベル湾のイダアン族アブラハムという男性が、イスラム教を受け入れたと書かれていることによる[1]代の中国陶器が発掘されており、15世紀にはこの地に交易地があったと考えられる。ラハダトゥにはバジャウ族の他に、1950年代ココス諸島オーストラリア領になったときに移住してきた住人が居る。

19世紀には、ラハダトゥのすぐ東にあるTunku村は、海賊や奴隷商人の根拠地として悪名高かった。

フィリピンスールー諸島から地理的に近いため、多数の密入国者が居るとみられる。1985年には武装勢力が銃を乱射して11人が死亡し、2000年にはラハダトゥ東部沖のシパダン島で、欧米の観光客21人が誘拐された(2000 Sipadan kidnappings)。フィリピン反政府武装勢力「アブ・サヤフ」の犯行とみられている[2]

2013年スールー王国軍の上陸 編集

2013年2月、ラハダトゥ地区に数百人の「スールー王国軍」を名乗るイスラム武装勢力が不法上陸した[3]。武装勢力はラハダトゥから約130 km東に離れたタンダオ村を占拠し、南に約150 kmのセンポルナにも展開した。3月12日までに双方合わせて60人以上の死者が出た[2]

人口 編集

人口推計は1991年調査で118,000人前後、2000年国勢調査では156,059人だった。

脚注 編集

座標: 北緯5度1分48秒 東経118度20分24秒 / 北緯5.03000度 東経118.34000度 / 5.03000; 118.34000