ワン・ダズン・ベリーズ
『ワン・ダズン・ベリーズ』(One Dozen Berrys)は、チャック・ベリーが1958年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。
『ワン・ダズン・ベリーズ』 | ||||
---|---|---|---|---|
チャック・ベリー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1957年1月11日 - 1958年2月27日[1] | |||
ジャンル | ロックンロール | |||
時間 | ||||
レーベル | チェス・レコード | |||
プロデュース | レナード・チェス、フィル・チェス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャック・ベリー アルバム 年表 | ||||
|
背景
編集シングルA面/B面曲として既発の6曲と、本作が初出の6曲から成る[2]。新曲のうち「ロウ・フィーリング」は、「ブルー・フィーリング」(シングル「ロックンロール・ミュージック」B面曲)の回転数を落とした物である[2][3]。また、「インゴー」と「イット・ドント・テイク・バット・ア・フュー・ミニッツ」は、ベリー自身のオーバー・ダビングにより録音された[1][2]。
「ラ・ファウンダ」は、1957年6月にリリースされたシングル「オー・ベイビー・ドール」のB面曲だが、本作には別ミックスのヴァージョンが収録された[3]。
評価・影響
編集Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「チャック・ベリーのセカンド・アルバムは、前作と比べて少々洗練されている。『ワン・ダズン・ベリーズ』は、"Sweet Little Sixteen"と"Rock & Roll Music"というシングル・ヒット曲で注目されている感もあるが、ここに収録された曲の大部分は、これらの曲と似すぎておらず、むしろ残りの10曲こそ、個々においてチャック・ベリー的サウンドを醸し出す様々な要素をクローズアップさせている」と評している[4]。ヤードバーズがアルバム『ロジャー・ジ・エンジニア』(1966年)で発表した「ジェフズ・ブギー」は、本作収録曲「ギター・ブギー」が元になっている[4]。
収録曲
編集全曲ともチャック・ベリー作。2. 4. 6. 8. 11.はインストゥルメンタル。
- スウィート・リトル・シックスティーン "Sweet Little Sixteen" – 3:02
- ブルー・フィーリング "Blue Feeling" – 3:01
- ラ・ファウンダ "La Juanda" – 3:12
- ロック・アット・ザ・フィルハーモニック "Rock at the Philharmonic" – 3:24
- オー・ベイビー・ドール "Oh Baby Doll" – 2:38
- ギター・ブギー "Guitar Boogie" – 2:21
- リーリン・アンド・ロッキン "Reelin' and Rockin'" – 3:16
- インゴー "Ingo" – 2:31
- ロックンロール・ミュージック "Rock and Roll Music" – 2:33
- ハウ・ユーヴ・チェンジド "How You've Changed" – 2:48
- ロウ・フィーリング "Low Feeling" – 3:10
- イット・ドント・テイク・バット・ア・フュー・ミニッツ "It Don't Take but a Few Minutes" – 2:29
各曲の録音日は下記の通り[1]。
- 1957年1月21日 - 2. 3. 11.
- 1957年5月6日または15日 - 5. 9. 10.
- 1957年12月29日 - 30日 - 1. 4. 6. 7.
- 1958年2月27日 - 8. 12.
2010年再発CD (UICY-94625) ボーナス・トラック
編集2013年再発盤(UICY-75942)、2015年再発盤(UICY-77328)、2017年再発盤(UICY-78358)も同様の内容となっている。
- ロックンロール・ミュージック(オルタネイト) "Rock and Roll Music (Alternate)" – 2:26
- スウィート・リトル・シックスティーン(テイク11) "Sweet Little Sixteen (Take 11)" – 3:09
- スウィート・リトル・シックスティーン(オリジナル・マスター) "Sweet Little Sixteen (Original Master)" – 3:17
- リーリン・アンド・ロッキン(テイク7/8) "Reelin' and Rockin' (Take 7/8)" – 3:46
- ジョニー・B.グッド(オルタネイト・テイク2/3) "Johnny B. Goode (Alternate Take 2/3)" – 3:21
- アラウンド・アンド・アラウンド(オーヴァーダブ・テイク2) "Around and Around (Overdub Take 2)" – 2:49
- アラウンド・アンド・アラウンド(オーヴァーダブ・テイク3) "Around and Around (Overdub Take 3)" – 2:43
- インゴー(オーヴァーダブ・テイク3) "Ingo (Overdub Take 3)" – 2:57
- ビューティフル・デライラ(オルタネイト・テイク15/16) "Beautiful Deliah (Alternate Take 15/16)" – 2:32
- ビューティフル・デライラ(テイク6) "Beautiful Deliah (Take 6)" – 2:10
- 21ブルース "21 Blues" – 2:11
- 21 "21" – 2:27
- 21(テイク14) "21 (Take 14)" – 2:38
- ヴァケイション・タイム "Vacation Time" – 2:53