三宝会(さんぽうかい)は、竹下登小沢一郎の政界における影響力排除を目的として1996年平成8年)に結成した、大手のメディアや企業の幹部を構成員とする団体。

概要

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1992年(平成4年)に後ろ盾だった金丸信を失ったことで、田中派の後継者争いに敗れた小沢一郎は、『改革フォーラム21』を発足させた。その1年後、細川連立政権(細川内閣)が誕生し、自民党が下野した。これに危機感を覚えた竹下登は、自らが最高顧問となり、1996年(平成8年)に結成。元参議院議員で政治評論家の平野貞夫によれば、2009年(平成21年)に政権交代が行われるまで続いたという。

組織

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最高顧問
竹下登(元首相)
会員
葛西敬之東海旅客鉄道社長)
近藤晃日本航空社長)
関本忠弘日本電気会長)
南谷昌二郎西日本旅客鉄道社長)
塙義一日産自動車社長)
松田昌士東日本旅客鉄道社長)
米山令士千代田生命保険社長)
世話人
高橋利行読売新聞世論調査部長)
後藤謙次共同通信編集委員)
芹川洋一日本経済新聞政治部次長)
佐田正樹朝日新聞電子電波メディア局局長付)
湯浅正巳選択出版
福本邦雄フジインターナショナルアート社長)
内藤武宣早稲田大学講師)
松岡敦啓愛社エヌエムビー社長)
平野聰(日本航空常務)
竹中誉エル・ビーエス社長)

参考文献

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  • 平野貞夫『平成政治20年史』幻冬舎、2008年。ISBN 4344981049 
  • 植草一秀『日本の独立』飛鳥新社、2010年。ISBN 4864100489 

外部リンク

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