三陸津波(さんりくつなみ)は、日本東北地方太平洋沖(三陸沖)などを震源とする地震により、同国三陸地方を襲う津波。「三陸沖北部地震」・「八戸沖地震」と称される地震の中にも三陸地方に津波をもたらすケースがある[1]。また、東北地方太平洋沖に限らず、日本から遠く離れた太平洋上や環太平洋地域を震源とする巨大地震による津波が三陸地方に襲来することもある。なお、三陸沖地震を原因とする津波は三陸地震津波とも呼称される。

主な三陸津波は以下の通り。

北海道大学特任教授の平川一臣による津波堆積物の調査から、三陸沿岸に17世紀初頭、12 - 13世紀869年貞観津波1世紀頃、紀元前4世紀頃、紀元前10世紀頃、紀元前15世紀頃と、M9級の津波が3500年に7回襲来していたことが分かった[3]


脚注 編集

  1. ^ 例えば、1856年8月23日安政3年7月23日)に発生した安政八戸沖地震でも三陸海岸は津波の襲来を受けているが、この時の規模や被害の小ささが現地の人々に津波の威力に対する軽視を招いて40年後の明治三陸津波での被害に繋がったとする説がある(山下文男 (2011). 『哀史三陸大津波』. 河出書房新社. p. 102 )。
  2. ^ 「平成三陸津波」に関しては、書籍にもなっている。特別報道写真集・平成の三陸大津波岩手日報 ISBN 978-4-89610-794-4 )、鎮魂3・11 平成三陸大津波(I 被災からの軌跡/II そして、地域は)東海新報編・出版文化社 ISBN 4883384713 )また駒澤大学の論文にも「平成大津波」として紹介されている。
  3. ^ 4震源域が存在? M9級、3500年に7回 北海道から三陸に巨大津波

関連項目 編集