上妻精
この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2011年6月) |
上妻 精(こうづま ただし、1930年10月31日 - 1997年6月26日)は、日本の哲学研究者、東北大学名誉教授。ヘーゲルを専門とした。
人物情報 | |
---|---|
生誕 |
1930年10月31日 日本愛知県名古屋市 |
死没 | 1997年6月26日 (66歳没) |
出身校 | 東京大学 |
学問 | |
研究分野 | 哲学 |
研究機関 | 東邦大学、成蹊大学、東北大学、共立女子大学 |
影響を与えた人物 | 米山優 |
経歴
編集1930年、愛知県名古屋市生まれ。旧制水戸高等学校1年修了。東京大学文学部倫理学科で学び、指導教官は金子武蔵であった。学科の同期には評論家の俵孝太郎、思想の科学研究会会長代行の後藤宏行、東京大学教授の谷嶋喬四郎、山口大学教授の山田洸がいた。1953年、東京大学文学部を卒業し、同大学大学院に進む。1960年、同大学院博士課程を中退。
卒業後は東邦大学助教授となった。1965年、成蹊大学助教授。1970年に教授昇進。1985年、東北大学文学部教授となった。1993年、東北大学を定年退官し、名誉教授となった。その後は共立女子大学教授として教鞭をとったが、在職中に死去した。
著作
編集共著
編集(古田光、廣川洋一、中野幸次、竹田篤司、上妻精、飯島宗享、城塚登、岩永達郎、新田義弘、市倉宏祐による共編著)
翻訳
編集- 『ニーチェ全集 第1巻 古典ギリシアの精神』、戸塚七郎・泉治典共訳、理想社 1963年 / ちくま学芸文庫 1994年
- ヘーゲル『政治論文集』、金子武蔵共訳、岩波文庫(上下) 1967年。主に下巻を担当、度々復刊。
- W.マルクス『ヘーゲルの『精神現象学』、「序文」および「緒論」における『精神現象学』の理念の規定』 理想社 、1981年
- アレクサンドル・コジェーヴ『ヘーゲル読解入門 『精神現象学』を読む』、今野雅方共訳、国文社、1987年
- 『ヘーゲル 教育論集』 国文社<アウロラ叢書>、1988年
- ヘーゲル『信仰と知』 岩波書店、1993年
- ハンス・フリードリッヒ・フルダ『カントとヘーゲル 形而上学と弁証法』 晃洋書房、1994年
- ウェルナー・マルクス『地上に尺度はあるか 非形而上学的倫理の根本諸規定』、米田美智子共訳、未來社、1994年 (ポイエーシス叢書)
- ヘーゲル『人倫の体系』 以文社、1996年
- 『ヤスパース選集 34 真理について4』、盛永審一郎共訳、理想社、1997年
- ヘーゲル『法の哲学 自然法と国家学の要綱』、佐藤康邦・山田忠彰共訳
- 「ヘーゲル全集 9 a・b」岩波書店、2000-2001年 / 岩波文庫(上下)、2021年
参考
編集- 「上妻精先生年譜」 (追悼 上妻精先生) 『創文』1997-8